★バビっす。
閑話休題でバビは、気軽に気ままに(これを見てくれる子は関係なく)
個人的に好きなものを、ある種の偏愛をのぞかせつつ語っている。
しかし、その気軽さでは口にできない重~い嗜好…もはや病気がある。
それは少女愛
「ありゃま、そんなんよーく知ってるよ」ってBKファミリーもいると思う。
でも「好きだー好きだー」と騒いでいるだけで、実はあまり真面目に話していない。
なぜなら、もうどこから何を語っていいかわからないほど、
バビの内面に氾濫する表象だから。
そう。表象。
「少女愛」とは言っても、誤解の無いように先に言うけど、愛するのは、表象、イメージだよ。
直接的な性的欲望を持っているのではなく(冗談や過度の愛情で「食べたい」とか言うけど)、
もっとずっと偏向的な執着としての愛なんだ。
これまでしばしば語ってきた「バラ」「人形」「小鳥」「水槽の魚」「貝」「蝶の標本」
「妖精」「人魚」「天使」とか…「少女」もそういったものと並列的なイメージ偏愛だよ。
しかし、こうしたバビの好きなものの中でも「少女」というのは最大級に重症かもしれない。
バビの嗜好を心底理解しているカイエすら、バビを「ロリコン」と揶揄する。
厳密には違うんだが、あながち外してもいない。
★ずいぶん堅く聞こえるかもしれないね。
でも、こうした少女愛をバビの中に形成した要因の一つが
ルイス・キャロルのALICEに由来していると言えばどうだろうか。
「なあんだ」と思っただろう?
嗤った子もいるかもしれない。
アリスに魅了されている人なんか、世界中にたくさんいるからな
ヴィクトリア女王時代1865年、オックスフォード大学の数学教師だった
チャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが
ルイス・キャロルの名前で出版した「不思議の国のアリス」。
このナンセンスストーリーの児童書が、子どもはもちろん、大人にも
不思議な魅力を振りまいているのは、今さら言うまでもない。
うさぎを追ってうさぎ穴に落ちたアリスは、不思議な生き物たちに遭遇し、
彼らが語るわけのわからないナンセンスな言葉や話を聞かされたり、
また事件に巻き込まれたりする。
子ども時代はその面白いおかしな世界観に素直に浸り、
大人になってからは奇妙で不条理な世界に迷ったまま帰ってこられないような
不思議な感覚(ある種の不安も)を覚える物語。
・ルイスキャロルの著作がまるごとの英語本。読破できてない。
「アリス」に感激したヴィクトリア女王が、ドジソンに
「あなたの次の著作が見たいわ」と褒めたとき、数学書を送ったのは有名な話。
★アリスにインスパイアされた大人は、作家や芸術家から心理学者まで後を立たない。
今、日本人の、とりわけ成人オタク層が(アリスを詳しく読んでいなくても)
「アリス」と聞いて想像するアリス像の源流は、
実はディズニーのアニメーション映画のアリスだけではないんだ。
1973年に日本橋の三越デパートで開かれた沢渡朔先生の
「少女アリス」という写真展もその一つ。それも相当大きな影響だった。
1972年の「現代詩手帳」で詳細なアリスの背景の紹介、
続いて牧神社から「アリスの絵本」、1974年の金子國義がイラスト。
この気の強そうな線の細いアリス。本当に素敵
そうした一連のアリスブームの中で、沢渡先生の写真は、
見る人に、爆弾を投下されたような衝撃と、大衆のアリス像を決定づけた。
良いものが出ると、それを劣悪な形で真似をして稼ごうとする人たちが出るのが世の常。
「少女アリス」(河出書房新社)は、その後80年代まで続く大人の欲望に貶められた
少女ヌード写真の全盛にも繋がっていったという歴史があるんだが、そんな事実はつゆ知らず、
バビが思春期にこの写真集に出会ったときの衝撃は普通じゃなかった
すでに「少女アリス」は確固たる名作として復刻も出ていたが、
バビが目にしたのはたまたま初版だった。
化粧箱入りの上等な生地張りの上製本。
この時点でアイドル写真集なんかじゃなくて、美術の写真集の装丁なわけだが、
化粧箱の裏表紙は、アリスとありながら幼い少女のヌード。それがとてもとても美しい
まさに頭を殴られるような感覚だった。
もやもやと感じていた、アリスというキャラクターの児童書から飛びぬけている魅力って
こういう一面があるからだと理解するビジュアルの少女が裸でレースにくるまれていた。
有名な表紙
幼女ヌードなど、21世紀の今では完全に発禁モノだが、
この写真集をそういう卑俗的な目で見ることは決してできない。
中の写真は、瀧口修造や、谷川俊太郎の言葉遊び的な詩(まさにアリスの物語に合った)と
ともに編集されており、完璧な芸術作品なんだよ
これがいやらしいと考えるほうがいやらしいと思うんだけどな…
日本人のイメージするアリスのリアルな原型となった少女。サマンサちゃん
可愛すぎる
★先日、銀座のギャラリーに「スキャンダルヌード」という写真展を観に行った。
目的は、この沢渡朔先生の「少女アリス」本物の写真、それから寺山修司の写真だった。
何年も恋焦がれていた「少女アリス」
だけど、1972年にイギリスで、銀塩で撮影された写真の本物のスチールは、
もう焦点がにじんでいた。
正直、持っている写真集以上に感銘を受けたかといえば、そこまでの感動が起こらなかった。
(未発表作品が1枚しか展示されてなかったってのもあるけど)
それでも、沢渡先生のようにある意味で、原作以上に崇高にアリスを表現したものを、
バビは多く知らないよ。
沢渡先生にだけお花が来ていた。
バビが行ったときは、カメラマン見習いの人が一人だけ。
ギャラリーは閑散としていた。
http://bld-gallery.jp/exhibition/130110scandal_nude.html
初版はむやみにいじれないが、廉価版写真集もあるので、
2月17日のBKカラオケオフ会にでも持っていこう。
もっとバビの話を聞きたい人はぜひ♪
そしてこのヤマイな話は②へ続く!
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1889328349&owner_id=20525155
バビ