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◆『魂のゆくえ』は、まず生活があって、そこから生まれている音楽〈佐藤〉 エキサイト:パシフィコ横浜(2007年12月11日・12日)で前作アルバム『ワルツを踊れ』の一連のプロジェクトをやりきって以降、今回のアルバム『魂のゆくえ』が出来るまでを時間軸を追っていきましょう。 岸田:パシフィコでのコンサートが終わって、そこから何していたかな……けっこう前のことは忘れてるんで(笑)。 佐藤:あのライヴのDVDや音源のミックスなどで、年が明けてからもしばらくはウィーンと東京を行ったり来たりしていて(2007年6月27日リリースのアルバム『ワルツを踊れ Tanz Walzer』は、日本のロックバンド史上初のウィーンでレコーディングが敢行された)。 岸田:それから、さて、心機一転、新しいことでもしましょうかと曲を書き始めて、昨年4月くらいからたくさんネタが出てきたんですね。そんな中でたまたま CMの話をいただいて作ったのが「さよならリグレット」(2008年9月3日リリース/ハウスジャワカレーCMソング)。そのあたりに少しずつ曲作りをして、「かごの中のジョニー」だとかを作った。そうこうしている間に夏にツアーが始まって、ライヴをいっぱいやって、合間にレコーディングもしていたんですけど、まとめて時間を取って集中してやらないとラチがあかんなと。それで秋から一気に曲を作り始めて、その時に作った曲が今回は多く入っていますね。プリプロは昨年の秋から冬にやって、今年明けてしばらくしてからレコーディングに入って、2ヵ月で録り終わったという感じです。 エキサイト:パシフィコ横浜では、『ワルツを踊れ Tanz Walzer』を完全な形で再現したわけですが。 岸田:アルバムを作り始めた当初から計画していたわけではなくて、全部思いつきなんですけどね。僕はこれまでライヴというものを、アルバムみたいに作りこむものではなくて、どちらかというと酒を飲んで発散するとか、“ぶっちゃけ話”をしてしまうみたいな場だとずっと考えていたので、ちゃんとショーとして成立するものをやったのは初めてかもしれないですね。で、これが評判が良かったので「これは!」と思うところはあったんですけど、あまりそっちのほうを追求しちゃうと……。 エキサイト:ショーを追求していくと、ユーミンみたいに最後にシンクロナイズド・スイミングを出さなくちゃいけなくなっちゃう(笑)。 岸田:そう、お金がかかって仕方がない(笑)。まぁ、今回は出てきた楽曲もシンプルなものが多かったので。 エキサイト:今回は、前回と同じやり方ではないだろうと? 岸田:そうですね、楽しかったですけど、大変ですからね。 エキサイト:ただ、オーケストラでやるものではないけれど、今回もくるりとしての曲の本質は変わってはいないと思いました。 岸田:そうですね。 エキサイト:アルバム全体としては、ヨーロッパとの対比じゃないけど、アメリカの大衆音楽の“カントリー・ミュージック”の色合いが強い曲がある。ウィーンに行ってやったのも、いわゆる貴族的なクラシックじゃなくて、大衆的なクラシックのような気がしたんです。中野サンプラザで前回のツアーを観た時も、コーラスの人達がパーカッションを持った瞬間に、あぁこういうことか、小学校の音楽の授業の一番良質なところをピックアップしたんだなと思えたんですよ。 岸田:「ピーターとオオカミ」みたいな? エキサイト:そうですね。もともとクラシックって、ヨーロッパの民俗音楽じゃないですか。それがアメリカに移民して出来たのが、カントリーだったりする。 岸田:その考え方は面白いですね。もともと僕はヨーロッパの音楽が好きで、ロックも、イギリスのロックが好きで。前作は、中欧や東欧の和声の積み方を意識的に使いましたし。でもけっきょく、前作も歌っているメロディラインは、簡単なヨナ抜き音階(“ファ”と“シ”がない音階)っていうか、日本の唱歌とかアイルランド民謡みたいな、じつは簡単なメロディが多くて。それを俗に言うとクラシックっぽいってなるのかもしれないですけど、古典音楽っぽい聴かせ方、ものによっては近代音楽っぽい複雑なハーモニーが入っている曲もありましたけど。で、今回はバンド主導っていうかリズム的にも僕というよりは佐藤くん主導な音楽なんです。昨日もそんな話をしていたんですけど、彼のほうがアメリカの音楽が好きなので。 佐藤:バンドのカッコよさみたいなものはイギリスってものすごいあると思うんですけど、そこに乗るメロディっていうのは、自分が日本人やからと思うんですけど、どっちかっていうとアメリカのリズム&ブルースとかの影響を受けたメロディのほうがぐっとくるっていうか。趣味的にアメリカのほうが好きってだけなんですけど。 岸田:今回のアルバムは、結果的にはそうなった。僕が曲を作った時点では、メロディそのものは前作とあまり変わらない。ただ、大仰な曲は排除しているかもしれない。昨年の早いうちに書いた曲は前作の匂いも残っているかなとは思うんですけど。基本的に弾き語りで作っているので、1曲目から5曲目くらいの感じはシンプルなリズム&ブルースっぽいところに落としやすかったかな。今回、気をつけたのが、ぱっとメロディが出た時に、同時に歌詞をつけたんですよ。前作は先にハーモニーやメロディをしっかり作りこんでから歌詞を書いたんで。 エキサイト:前作の反省ですか? 岸田:自分の中では反省もあるんでしょうけど、音楽には色々な作り方があると思うので。何かに制約されるってことは邪魔くさいから、ぱっと思いついたメロディに、ひと口目は美味しいって思っている時点で歌詞をつけるとブレが少ない。メロディが言いたいことと歌詞のブレが少ない気がします。でも、先に言葉をつけたから、アレンジ面での制約はどっときましたよ。今回の歌詞に大仰なストリングスは乗せられないし(笑)。 佐藤:前回と比べるのが分かりやすいんですけど、前回は、“音楽の中で音楽を作っている”みたいな感覚だった。でも今回は、まず生活があって、そこから生まれている音楽って感じなんですよね。曲が弾き語りで出てきた瞬間に、すでに背景もあるんですよ。だから、弾き語りでも成り立つと思う。だけど、それをくるりっていうバンドでどうできるかってところで、色々やって出来たアルバムって気がします。 岸田:もちろん色々悪あがきはしました。でも、だいたい元に戻るというか……(笑)。「愉快なピーナッツ」に関しても、いろいろ試してはみたんです。もっとニューウェーブっぽいアレンジにしてみたり。でも、けっきょく最初に弾き語っていた感じに近いような形になりました。 エキサイト:ちなみに、歌詞を書くのは早いんですか? 岸田:早いほうですね。制約がある中で書く場合は時間がかかりますけど、だいたい5分間くらいで書きます。洋楽の影響が強い音楽をやっている人って、どうしても先にカッコいいリズムやリフを作って、それに乗せる日本語を英語風にしてしまったりする。そうなると、歌っていても、歌詞に気持ちが入りにくくなる。今回、音楽的にめちゃくちゃカントリーにしようとか、めちゃくちゃハードロックにしようとかってことをしなかったのは、歌を大事にしたかったからですね。やっぱりヒップホップっぽいリズムの曲を作ったら、黒人なまりの英語になってしまうだろうし、あまりにシャンソンぽい曲を書いてしまったら、フランス語っぽいのが欲しいなって思うだろうし。 エキサイト:フランスなまりのくるりも聴いてみたいです(笑)。 ◆「魂のゆくえ」は、自分では書かないタイプの、踏み出した曲〈岸田〉 エキサイト:では、アルバムのテーマ曲「魂のゆくえ」のことについて聞いていきます。僕はこの曲からラテン系の2ビートのニュアンスを感じたのですが、これがくるりが今一番面白いと思っているリズムなんですか? 岸田:Aメロは昨年の早いうちに出来ていたんですけど、レコーディングに入る直前に、Aメロに乗せる歌詞が出てきて、それから続きもパッと作った。他の曲に比べると構成が複雑だからどうかなぁって思っていたんですけど、録ってみると、こういう形になって。ラテンっぽいピアノが入っていたり、ベースとかも複雑な絡み方をしている。サクサクっとやってはいるんですけど、じつは複雑なのかもしれないです。自分の中ではすごく変な曲って感じなんですけど、自分があまり書かないタイプの曲なので、色んな可能性が出てくる気もするし。 エキサイト:そういう意味では、多様性を持っているラテン音楽の本質に近いのかもしれないですね。ところで、「魂のゆくえ」ってタイトルを見て、岸田さん、何か悩みがあるのかなって、ちょっとだけ心配になった(笑)。 岸田:(笑)。僕は歌詞を書く時に、その時に考えていることを書くわけじゃないんですよ。あとになって、その歌詞で書かれていたことが現実になったりとか、あとから問題提起していることに悩んだりとか。わりと勘で書いているので。そういう意味では、最近になって気付くこともあったりして。10年前に出した『図鑑』に収録している「ミレニアム」とか「チアノーゼ」とか「窓」とか、今度のツアーでやるために今リハーサルでやっていて、 “あ、こういう曲やったんだな”って、今になって分かったりとか。自分で歌詞を書いておきながら、何のことかよく分からんって思っていたんですけど、今回のリハで、こういうことを歌ってたのねってことが良くありますね。 佐藤:『図鑑』は、自分らではもっと喧喧(けんけん)しているアルバムかなって思っていたんですけど、今聴くと違いますね。 エキサイト:「魂のゆくえ」もそういう曲になりそうですか。 岸田:そうですね、まだよく分かってないんですよ。でも、なんか分かりそうな気がする……って、インタヴューで何言うてるんやろ(笑)。 佐藤:最初持ってきた時のタイトルは、「勇敢であるために~魂のゆくえ」だったんですよ。 岸田:さっきも言いましたけど、「魂のゆくえ」は、自分では書かないタイプの曲だと思っていたので、新しいチャレンジというか、踏み出した曲かなぁって思いますね。これまでは、その時に分かること、その時に考えていることだけで完結しようとしてきたんです。たとえば『図鑑』を作った頃は若かったから、思いついたことを全部やったって感じでしたけど、最近はわりとその時に分かることとか、分からなかったら学習してとか、力を蓄えてとかってやっていた。はみ出るものとか分からないものに対して、年を取るとどんどん不安になってきますから。でも今回は、それをやってみようかって。 エキサイト:それって、「魂のゆくえ」っていうタイトルそのものですね。当たっちゃってる(笑)。さて、6月6日からツアーが始まりましたが、今回は3人編成ということで、すごく潔い。人数的に、パシフィコの4分の1くらい(笑)。 佐藤:最近のライヴは他の楽器が入っていることが多かったですけれど、もともとくるりはトリオから始まっているバンドだから、しっくりきたと言えばしっくりきてます。 岸田:トリオという編成はシンプルですから、勢いが形に出やすい。ロックバンド然とした、はっちゃけるライヴを最近やっていなかったので、そういうのをやりたいなって。ライヴの場って、即興的な思いつきも多かったりするんだけど、楽器がいっぱいいると譜面通りにやらないといけないことが多い。トリオならグダグダしたインタープレイもできるし(笑)、速い曲をやったりすると気持ちいいですからね。 エキサイト:昨年のフジロックでも、エンディングで延々ギターでカデンツァを弾いてたのがカッコよかった。ちょっと酔っ払っていたみたいでしたけど(笑)。 岸田:スイマセン(笑)。でも、基本的にお客さんがポカーンとするの好きなんですよね(笑)。 ⇒CD情報へ
by ex_musicmall
| 2010-10-12 15:37
| インタビュー
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