留学については残念がりつつも「またいつか行ける、大丈夫よ」と言ってその日を心待ちにしていることはよく口にしていましたが、そちらは非日常のことですし、娘も先の希望として受け止めている様子。
ただ1つ「美術館、行けなくなっちゃって残念だね…行きたいなぁ」とは、時折こぼしていました。
自粛緩和で美術館は早い段階で開館され、上野周辺の美術館などではすでに日時指定制チケットを活用した開催なども行っているようですが、自宅から距離のある場所が多いので、移動手段に悩む。。
自家用車で行く?とも考えたましたが、やはり我が家はもう少し様子を見ることに。
美術館を応援したく、是非観覧したいのですが…(涙)
家から近い新宿の東郷青児美術館は、同敷地内でわずかに場所を変え『SOMPO美術館』としてリニューアルオープンする直前にこの事態。そしてもちろん開幕も延期。
娘の大好きなゴッホのひまわりが常設してあることもあり、リニューアルを楽しみにしていましたのでこちらも寂しいですね。。
そんな訳で、自粛期間はこれまで観に行った展覧会の図録を開いては、美術館へ行った気持ちになっていました💦
そして、娘は色々な絵画の模写をして、絵画と心を通わせたりして。
それはそれでとても有意義な時間だったと思います(˘◡˘)
今日はその中から少しだけ。
学校の宿題で「好きなことをしている自分」が課題だったので娘は「美術館に行くこと」にする!と決めて
娘の大好きなモネの『睡蓮』を観ている自分を描くとの事。
いろんな模写を描きましたが、、睡蓮か、、さてどうなるやら、と見守って(;^ω^)
「んん、、、こうかな?こんな色がこんな風に混ざってるのかな・・・?」
「なんだか、ちょっとモネっぽくなってきた!!」
おぉ、早くも自信が出てきたようだ(笑)
ポジティブだこと(笑)
あっという間に日が落ちて、、、
すでに3時間が経過。
だいぶ埋まってきた頃、、、、
「私、、モネカだね!!」
白を上から塗って、なめらかぁ〜 なめらかぁ〜 モネカはなめらかぁ〜 に描くのです〜♪」
なめらかなモネカ・・・(笑)
*自分の名前が『いちか』なのでモネと掛け合わせたのですね。
(T▽T)あはは
うまいこと言っちゃって、と、思った矢先に
「あぁぁぁ・・・あちゃ〜油断したぁ〜変んなになったぁ〜」
と、前歯の無いモネカは最後の最後で、調子に乗ってしまったそうです(笑)
気を取り直し、最後に、絵を観る自分の横顔を描いて、完成。
合計4時間。
お、ちょっとモネっぽい!!
確かに、これは、、『モネカ』だ(笑)
本人的には「最初に額と”ここまでですよ”(侵入禁止のポール)を描いちゃったから、滲んじゃった。。」と反省していました(笑)
これは自粛期間中に学校へ提出してしまったので、手元になくなってしまったので、、
数日後、今度は「ママ、絵具で睡蓮を描いて良い??」と。
「どうぞどうぞ(笑)今日も、モネカなの?」
「そうよ。モネカは新しい睡蓮を描くのよ。」
え、睡蓮の新作。。。?(笑)
おぉ、、面白い色が飛び出した。
別の紙に色の組み合わせを試しながら「良い感じ!素敵!これでいこ!」と自画自賛しながら、描き進め(笑)←大事よね。
最後にサインも添えて、完成!!
(40分くらいかな)
*このサイン、実は私が考えてあげました(笑)💦
これまでは英語で名前を書くだけで、アレンジしたサインは自分で考えたいだろうと、そっとして置いたのですが、ふと
『いちか』の『I』と『愛=♡』を繋げたらちょっと可愛いかな?とメモ用紙に書いてみたら、娘が気に入って、今じゃ得意げに書いています(笑)
ちなみに私のサインは幼少期から全く変わらず!
大河ドラマの頃(7歳)に書く機会が多くなり、母と随分考えました。その時間を今でも鮮明に覚えているので、娘の簡易サインのデザインを私の案なのも、まぁアリかなと(˘◡˘)
本当は、なんでも娘の中から湧き出るものを大切にしたいですけど。
そういえば。。
モネの模写達は、家族ぐるみで仲良くしてくださっている小学校のお友達ママさんにも送りました(;^ω^)
実は、ママさんがモネがお好きで、娘の誕生日にはモネの画集をくださったり「いつか、一緒にパリの美術館に観に行こうね」と約束までしているほど、まるで娘と美術友達のように接してくださって、さらに嬉しい関係(*ˊ ˘ ˋ*)
ずっと載せられていませんでしたが、コロナ禍が訪れる随分前(今年の初めかな?)に、ママさんから海外出張(スペイン)のお土産を頂いていました。
スペインを最後に海外出張がストップしてしまったので、あらゆる案件が滞ってしまい、処理やら変更やらに追われているとのこと。。もともとご多忙でしたのに、テレワークだけでは余計に大変だったかと。。
でも、お子さんといる時間が増えたのは思わぬ癒しの時間だったと聞きました(*ˊ ˘ ˋ*)💦
そんなお母様がスペインで「いっちゃんのイメージで♪」と選んでくださったのが
『ガウディの色鉛筆』
その時の出張も、とても慌ただしい中だったそうですのに、娘のことを覚えていてくださって感動でした!!
娘も「素敵!!!!!!!」と、それはそれは大喜び。
「また絵を描いたら、写真を送ってね!」と言ってくださいましたが、
もったいなくて、まだ飾っています(;´∀`)テヘヘ
そして、いつか本物のガウディの芸術に触れたいねと夢も膨らみました。
そんな日も来たらいいなぁ。。
行きたい国がいっぱいだ!
どれも素敵なきっかけを頂いていることが、また幸せです◎
また旅ができる日が来るといいな✈️
それから。。。
美術館や海外旅行へ行けなくなった心を埋める、もう1つの手段は。。
絵本を沢山買ったこと。
自粛中の最高の贅沢だったと思います。
70冊は超えてしまったかも。。!!
なんでそんな数になってしまったかというと、、
かねてより母娘で大好きだった
Gabrielle Vincent(ガブリエル・バンサン)の作品を、この機会に全て集めたい!!と思ったから💦
元々持っていた絵本は12、3冊ほどだったので、
我が家にない物をチェックすると、残り30冊弱。。。
半分以上はすぐに新品が手に入ったものの、他は取り扱いがほとんどなくて。。
彼女の作品は全てBL出版でしたので、思い切って出版社へ直接電話をしてみました。
すると大変丁寧に状況を教えてくださり…日本での版権がもう無くなってしまい絶版とのこと。現存する在庫も本当にわずかで、すでに我が家にあるものばかりでした。
ですが、電話口の方とバンサン作品の素晴らしさについて少々語り合い、家族で惚れ込んでいることも優しく聞いてくださって、素敵な時間でしたし、お時間を頂いて感謝しています。。
ますます本への愛着が深まりました。
BL出版30周年記念で刊行された『絵本作家 ガブリエル・バンサン』では、バンサンさんへの想いを通して、BL出版さんの温もりが伝わります。
出版社で手に入らないとあれば、全てを揃えるのは大変だと覚悟しつつ、必死にネットで探しました。
様々な書店のネット通販や直接の問い合わせで新品の本が運よく見つかったり、あとはAmazonや楽天に出店している古本屋さんから買い取りました。直接手にとって確認ができないので、古本を買うのは中々勇気がいりましたが💦
この状況下、売り手サイドもいっそう綺麗な状態で梱包してくださっているように感じるケースが多く、有難いと思いました。
*絶版本なので、古本こそ正規の値段の数倍、ほぼ新品だと下手したら10倍以上の値がついていることも。ですがここはせっかくなので新品に近いものを探して、集めました💦
今は配送業者さんがお忙しいからと、なるべくまとめて配送が出来るように努めていましたが、本に関しては発注先もバラバラで、しばらくの間は毎日、本のお届けがきて。
ピンポンが鳴るたびに「きっと絵本よ♡」と娘の大きな楽しみの1つだったことも、有り難かったな。。。
同じ配達員さんに「何度もありがとう、絵本なんです(汗)」と話すと「平気っすよ!絵本、良いですね!」なんて話したこともありました。
でもまだ、あと数冊、集めきれていません(ˉˡˍˉ )
代表作といえば『アンジュール』でしょうか。
白黒のデッサン画のみの犬の絵本です。
バンサンさんの素晴らしいデッサン技術は、言葉がなくともそれは存在し、モノクロなのにカラフルで、映像のごとくリアルに心に突き刺る。音や香りを読んでいるような感覚にさせてくれます。
母が「テレビが白黒だった頃…それでも皆、ちゃんと色が見えていたのよ。」と言っていた感覚を味わっているみたい。
後に紹介します『アーネストおじさん』シリーズで美術館のシーンがあるのですが、名作の模写も見事。
ゴマ粒程に小さくても、そのものの表情や仕草までも感じ取れる筆遣いは何度見ても衝撃。
言い方がストレート過ぎますが、彼女は、本当に絵がお上手なんだなぁと、、
デッサン作品は生涯で1万点以上仕上げたそうです。
大切なことをシンプルに、心を浮き出したかのように描かれているのですよね。。
上の写真のどの本も最高。
拙くとも、1冊1冊私なりの解釈を記したい…けど、控えます(汗)
そして、なんといっても『アーネストおじさん』シリーズ。
こちらは全て揃えることが叶いました。
(1冊だけかなり大判で、置き場をずらしていた為、上の写真に混ざっています)
娘が最初に出逢ったのは、絵本ではなく、映画でした。
2、3年前かな。。
一時は毎日のように見入っていました。
バンサンさんがお亡くなりになってから作られたものでしたし、映画化となると原作の世界観が壊れてしまうのかと不安になる。
また、原作をベースに創られたオリジナルの内容ですから、正直、尚更期待ができずにいて、実際に観たのは私も3年前。
(公開されたタイミングは出産前後で慌ただしかったのもあったかな)
親子のような、恋人のような、2人の柔らかで愛おしい時間に、社会風刺を織り交ぜた新しい物語は、、
バンサンさんへの敬意が深く感じられ、涙が出てきました。
娘と一緒に気がつきましたが『アーネストおじさん』が出版されたのが1981年
映画化は2012年。
どちらも、私の生まれ年と、娘の生まれ年であったことも、勝手にご縁を感じてしまいます。
擬人化された、くまとねずみ。
人間よりも人間らしい。
どうして、こんなにも惹かれ、何度読んでも涙がでるのか。。
それは、
くまのアーネストが、どことなく私の父に似ていると感じるから?
ねずみのセレスティーヌの言葉遣いが、ちょこっと娘に似ているから?
バンサンさんが絵に注いだ愛が、その人の心の中にある大切な存在を引き出してくれるのでしょう。。
父は甘味製造卸業を営む職人ですが、アーネストのように元々音楽家でもあります。なんでもスローで、お片付けが苦手、細かいものにも愛着を持つ。”にぶちん”で、一途に家族を守るタイプ。家の中で音楽と触れている時間や、家の木々や、やってくる野鳥達と交流することが一番の贅沢だそう。
比較的スレンダーですが、のっしのっしと歩くので(横に動いていてあまり前に進まない)仕事のお得意様方から「くまさん」「スノーマン」とあだ名を付けられるほどですから、やっぱりアーネストと重ねてしまう(笑)
セレスティーヌの「そうね」「そうしましょうよ」「きっとね」「大丈夫よ」なんて言い回しは、娘に似ていて(*ˊ ˘ ˋ*)
主人曰くほとんど私の口調だと言うのですが、私は全く意識がなく(汗)
訳を担当なさっている
もりひさしさんが、バンサンらしさが伝わる日本語を懸命に探したと、何かのインタビューで仰っていたのが印象的だったので、なんだかより嬉しくて。
時折、本当の人間も登場します。
不可思議なのに、実に自然で…。
デッサン絵本『あの夏』に出てくる女性は、すでに亡くなっている私の大事な『おばさま』(昔、お隣同士で、まるで祖母のように私を愛してくださった方)によく似ている。
血の繋がりがなくとも、家族同然の深い愛が存在することや、死の受け入れ方までも見事に描いていること、胸が打たれます。
どの作品をとっても、話が長くなるし、とても語り尽くせない(いや、私では語るに足らない)のでここまでにしましょう。。
ほとんどの絵本の表紙裏に、びっしりと愛らしいセレスティーヌが。いつまでも眺めていられます♡
母娘で「なんて可愛いの。。なんて素敵なの。。」と、うっとりため息の連続。
保存用も買いました(*ˊ ˘ ˋ*)
我が家には本棚がいくつかありますが、一番目に付くハイタイプのテレビボードの本棚の片面が『Gabrielle Vincent Collection』になって、大満足です♡.*˚
手に入っていない残りの数冊が入るのかが、難題ですが(汗)
テレビを超えて反対側には、これまでの美術館の図録が詰まっています。
『絵本作家 ガブリエル・バンサン』の中にある、もりひさしさん、今江祥智さん、石井睦美さんの鼎談で、今江さんが『人生のお勘定をちゃんとつけて、、人間の存在みたいなものを攻めていった絵本作家はいない』と仰っており、、
作品を読めば読むほど、バンサンさんの命の刻み方が感じられる。
素晴らしい芸術家の生き様に触れる時間、、幸せです。
娘に「これは、あなたとママの宝物。どうかこの気持ちと一緒に、ずっと大切にしてね。買っていいよって言ってくれたパパにいっぱい感謝しようね。」と伝えると
「私がおばあちゃんになって、可愛い孫が出来たらね、『これは宝物だから、絶対大切にね』って伝えるよ。そしたら、その子がおばあちゃんになってね、同じように、孫に言ってくれると思う。だから大丈夫よ。2人でお手紙を書いて本に挟んでおこうか?」と。。
やっぱり、ちょっぴり、セレスティーヌ(笑)
バンサンさんの絵本を集めていると同時に、美術系の絵本も増やしました。
こちらも元々数冊持っていたシリーズですが、この機に13巻全て集めました。
(その他、日本画家本も数点あります)
小学館あーとぶっくシリーズ
どれも何度も何度も、娘が読み返しています。
知っている名画を見つける喜びや、いつか本物を観たいと思う作品にも出逢えて、何より「美術館にいるみたいね」と目を輝かせていて楽しんでおり、よかった…(˘◡˘)
こちらも美術関係。
「ぼくは〜」のシリーズは小2では難しい漢字も出てきますし、もう少し先にしようかと思っていましたが、せっかくなので。
前から気になっていたけど書いそびれていたのが「ミッフィー」シリーズ。こちらは幼い子も読みやすいし、流れもとても可愛い。
『ミッフィーと〇〇さん』と、巨匠を〜さんと呼ぶあたりが、ミッフィーらしい♪
私としては娘が美術館に興味を持ったタイミングがまだ幼い時期であったこともあり、作品との初めての出逢いは是非とも実物がいいだろうな、、その感動を大切にして欲しいな、、と、先に美術本を見せたくないなぁと思っていたので、、これまでは娘が興味を示した画家さんの本だけを買うことにしていました。
同時に、実物をこの目で観たいと憧れる気持ちもとても大切だとも思っていましたから、少し成長した今の娘とこの自粛期間が重なったことも、とても良い機会だったかなと(*ˊ ˘ ˋ*)
他に同時購入した絵本も沢山。
その一部、こちらは猫ちゃんシリーズ(ΦωΦ)
超有名作品もありますし、ネットで一目惚れした作品も。
イギリスの挿絵作家アン・モーティマーさんが描く『サンタクロースのしろいねこ』
吸い込まれるように美しい猫ちゃん✩.*˚
サンタさんの白いお髭にすっぽり隠れちゃっているシーンから物語が始まるのも、愛らしいです。
イギリスの作家キャスリーン・ヘイルさんの『ねこのオーランドー』シリーズも面白くって配色も優しくて綺麗。
娘も吹き出しながら楽しんでいます。
娘が「ねこのお母さんね、ママみたいよ。子供達が成長しちゃって、寂しくってメソメソしちゃうの。」ですって(汗)
『The Giving Tree』は、村上春樹さんの日本語訳版を買い足し。
何度読んでも、涙が止まりません。
ある日は、読み終えた娘が「うちのモリゾー達(ベンジャミンなど)も、いっぱい家族を愛してくれるよね。。私も愛してる。」と目を真っ赤にして言いました。
森林伐採の映像を見て「この子は、誰を休ませてあげるために切り株になったの?」と聞かれた時には、胸が締め付けられました。
後に、ちゃんと説明し、いろんな話に発展しました。
下の4冊は、英語と日本語の両方で記された絵本達。
以前娘が日本語版を小学校で借りてきて、英語版があったので買いました。
・・・が、「月ようびは なにたべる?」を、間違えて2冊注文してしまい(爆)
あちこちで絵本を買っていたので、やっぱりミスしちゃいますね。。。💦
でも、折角なのでどなたかにプレゼントしようと思っています(*ˊ ˘ ˋ*)
他にもこの期間に手に入れた本は多数(汗)
それはまたいつか。。
「思ったように買うたらええよ」と言ってくれた主人の優しさに、またまた深く感謝しています。
沢山の絵本に改めてびっくりして笑っていましたが。。
■オマケ■
娘が何やら画用紙と段ボールで作り出したと思ったら、
「セレスティーヌの乳母車を作ってるの。ゆりかごにもなるのを作るんだよ。」と(笑)
『アーネストおじさん』シリーズにも時々出てくるぬいぐるみ用の乳母車が、とても可愛いのですよね。
色々やったけど、くにゃくにゃで納得がいかず(笑)
ついに主人に相談して、段ボールで補強、ちょっとだけしっかりした車輪などを一緒に作っていました。
なんとかそれっぽく完成!
地味〜に車輪が回ります。
でも、強度は低め(;^ω^)
そして、押すには低くく、腰が辛そう(笑)
ゆりかごとしては、良い感じ?
次回は娘のピアノやギターのことを書こうかな。。
それに、紫陽花ちゃんや、ささやかな父の日のことも( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )
では✩.*˚