生徒chan達の本番でした!
2012年 03月 20日
※お花に加えて、私宛に書いてくれた寄せ書き色紙も用意していたらしいのですが、持参する予定の子が「家に忘れた!( ̄■ ̄;)」と相当しょげていました(笑)
さて、日曜日はそんな卒業生chan達も駆けつけた、現役生達の大切な本番の日。
温かく、お優しいスタッフさんに囲まれて、
彼女達が1年間の想いを胸に取り組む、貴重な時間。
以前も書きましたが
日々、様々な出来事と向き合い、自身を見つめる勇気に溢れた彼女達は、私にとっても、希望そのもの。
今年は【Incantation】という作品を創りました。
呪文をほどくに必要な「気付き」まで辿り着けるのかを表現しています。
結末はありませんが、
作品と向き合う挑戦そのものが何かのカタチになってお届けできたらと。。
今回は、2回公演の舞台。
どちらも同じようにはいきません。
昼公演の納得のいかない結果に、泣きじゃくる彼女達。。
「皆のこれまでの過程や、素晴らしいパフォーマンスを知っている私からしたら…40点。
その『何か』は、それぞれが十分に解っている顔をしていました。
「昼公演では皆で大切にしていることを忘れてしまっただけ。
それぞれが、たった1人で、戦ってしまったんじゃないかしら…。
この作品は孤独なようで、皆が細胞の1つ1つとして大きな塊になって向き合わないと、それこそ不可思議なものの威力に潰されてしまう。
お稽古の時は、何が起きようが、一緒に向き合うことが出来たから、どんな日も、どんなカタチでも、それは『作品』として成立していたんだよ。
今更、何が足りない、何を確認するなんて必要ない。
単純に、隣の仲間の体温や溢れる鼓動を感じて、自分は大きな存在の1部だという事を思い出すだけできっと大丈夫。。。
「1年、仲間、自分と向き合ってきた過程、その先にあるものを、掴みかけそうなこの瞬間を、環境に感謝しながら、全身で感じたい。」
それが、子供でも大人でもない彼女達にしか出せない、生きた作品です。
完成を求めているのではなく、ただ未来を信じているだけ。
どんな時も、起きるはずのないアクシデントが起きてしまうもの。
ですが、そんな時こそ、誠意を込めて取り組めば一緒に未来の可能性も連れてきてくれているように感じますし、何事も一見、自分が思う様なカタチで訪れないので、受け入れる事は難しいけれど、その衝撃には、同じだけのリスク(学び)と利益(可能性)があると私は信じています。
悔しくて納得のいかない体験こそ、その先に行く切符なのではないでしょうか。
それはまさしく、人生そのものです。
この環境に居るのも、色んな背景があります。
絶対この場所で学ぶんだ!と、家族と相談して入部した子。
それぞれのタイミングで成長していく。
仲間の数だけ、疑似体験をし、一人では経験出来ない程の感覚に出逢う日々。
みんなの大好きな顧問の先生から「みんなでしかない【Incantation】だったね」
監督さんには「普通の女子高生が、音がかかると鋭く目が光る。まさに凄いの一言だった」と言って頂きました。
他にも色んな方から踊りだけではなく、姿勢(行動)についても有り難いお褒めの言葉をかけて頂きました。
何より、嬉しいことですね…!!
結果ではない、そのがむしゃらの途中をカタチにする。
「学生の私たちはプロではありませんが、沢山のプロ意識を学んできました。マナーや小さな気付き、感謝の想いが踊る為の条件なんだと。ですから、今回のようなプロのスタッフさんに囲まれて踊る機会は、自分達の最大の挑戦なのです。」と。
私がこの子達に何をしてあげれるか。
人前に立つ機会に恵まれたのなら、まずは誰かの力と時間を頂いて学ぶ事の有り難みを感じられる心身を育むこと。マナーやTPO、お衣装や小道具の大切さを知ること。
また女性としてのたしなみや、歩く時、ストレッチや食事の時、自然と綺麗なマナーが身に付くよう意識すること。。。
そして、芸術の可能性は、無限なんだ…という事。
踊りは、心を暴きます。
どんなに飾っても、本質を映し出してしまいます。
なんだか、ダラダラと色々書いていますが、
彼女達の身に本当に起きているのは、理屈なんかじゃないのです。
・・・どこまでも純粋に、心と身体で向き合った時間です。