
ふがいない。
夜中にクマさんクッキーを半泣きで頬張る。
おいしいや。
私は今日長崎にある旧銀行の洋館で歌った。
1000人もの応募の中、ラジオ局の方が丁寧に選出してくれた100人の人々の前。
ゆっくりとした時をみんなにプレゼントしたかった。
でもパニックを起こした私は叫んでしまった。
「歌えない」
そんな言葉が自分から漏れたことが非常にショックで、私はマイクを置いて会場から逃げ出しそうになってしまった。
目の前には七ツの児の瞳があって、周りには私を支えようとしてくれる人々の声にならない声。
しゃべることもままならなくてひたすら歌った。
歌を知る前、私には終わらぬ自信があった。得体の知れない過信。そして全てを諦めたふりをして、静かに暮らしていた。
歌に出逢い、私は欲しがりになった。歌うことで皆から愛されたかった。歌うことでしか自分を認めてあげられなくなってしまったのかもしれない。
小さく小さく、弱くなってしまった。
でも今日。舞台を終え、会場のみなさんのたくさんのアンケート用紙を見せてもらって、硬くなった心が解けてゆくのを感じました。
そこには七ツの児の「きてよかった」の文字。
私は今日長崎に来れて本当によかったと思いました。
私はいつも貰うばかり。
でも絶対忘れない。長崎のみなさんありがとう。本当に温かな言葉達をどうもありがとう。
私と繋がる人々、みんなありがとう。
クマさんクッキーありがとう。
さて明日もがんばります。おやすみなさい。
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