〔ツアー名古屋〜東京編〕
4月17日
大阪ライブ終了後、fm802の皆さんが見に来てくれてたので挨拶。土井ちゃんはいつも来てくれる。ありがとう。
機材の片付け。ライブ中ギターアンプの調子が悪くなったので舞台監督KAZROCKさんとPAサイスさんが修理している。
手持ちの工具では直らないみたいなので、現地の楽器屋にメンテナンスに出すことに。
今日はライブ終了後名古屋へ向けて車を走らせるのでちょっと急いで片付ける。
テキパキ片付けして搬出し、機材を車に積み込み大阪のスタッフの皆さんに挨拶をして大阪を出る。
車の中で、みんなから貰ったアンケートをまわし読みしたり、今日のライブ、そして明日のライブについて話しあったりする。
他愛のない会話なんだけど、そうする事によって、ライブに対する目標みたいな物が、よりメンバー内で明確になってきて、それを共有する事ができるので、実は結構大事な時間だ。
途中サービスエリアへ。本日の夕食だ。鶏の南蛮定食。
同じ値段でも、レトルトの所と、手作りの所があるのはどうしたものだろう。
名古屋に到着。
ホテルが円形で、部屋割りもちょっと特殊。蜂の巣みたいになっている。
まるで迷路の様で全っ然部屋にたどり着けなくて、ボロ雑巾の様に疲れてグルグル部屋を探し回る自分たちがなんだか可笑しくて、情けないやらなんやらゲラゲラ笑えてくる。
ほどなく部屋も見つかり、衣装を洗い、シャワーを浴びて、湯船につかる。今日は酒は止めとく。昨日もビール2杯しか飲まなかった。中華料理なのに。喉の調子が良い気がする。自分にしてはかなりストイック。
4月18日
起床。シャツにアイロンをかける。ツアー中の日課だ。
その時必ずアイロンをかけながらテレビを見る。その土地の放送局の番組を見ることが多い。
アイロンをかけ終わりロビーへ。
この辺までくると疲労もピークだけど、その疲労はちょっと心地よい。
疲労してるからこそ無駄な動きや思考が無いというかなんというか。
宮本武蔵に畑仕事を教えた老人のような。
会場のあるパルコに到着。腹ごしらえ。
最近、ギトギトしたものしか食べてないからたまにはと、オサレなカフェへ。男性客は我々のみ。
五穀米、またしても鶏南蛮。 晃はなにやら美味しそうなカレー。新井さん、木村さんは豚汁定食。
色々話してゲラゲラ笑う。
ツアーをまわっていると、会話にも独特のノリが出てくる。完全に内輪ノリなんだけど自分達的には可笑しくては仕方がない。
慣れない土地で毎日毎日同じ顔を突き合わせているとなんとなくお互いの距離感も曖昧になってきて、関係(役どころ)も固定してきて、まぁグズグズになってきて、そのうち主語が無くても会話が成立するようになってくる。家族みたいな。
食事も終わり名古屋クラブクアトロへ。
搬入し、セッティング。ツイッターでジェイルハウス土屋さんをフォロー。
本日もベースアンプ二台体制。小屋のアンプは僕のやつより新しく、音もハリがある。
一瞬こっちを使おうか迷うが、糟糠の妻を裏切るような後ろめたさがあり止める。
愛着とはこういう事だろうか。
今日も機嫌良く鳴ってくれた。サンクス。
リハーサル開始、もう極力無駄を省いた、良い意味で力の抜けたリハーサル。
でも調子にのってミスタッチがあったりすると物すっごく焦る。百年早ぇ。
ベースのメンテナンスをするためにKAZROCKさんがピックガードを開けると、今までライブでかいてきた汗がスキマから入りこんで結晶化し、塩になっていた。
真っ白な塩。唖然。
リハーサル終了後、弁当を頂き、暖かい飲み物を飲む。
もうこの辺は最近決まってきた。電気ポットが無い小屋もあるので買ってやろうかしらん。
時間も迫り、セットリストの確認をして、深呼吸。
もう後は最高に楽しむだけだ。
SEが流れる。
覚悟を決める。
『今日もおもいっきり楽しもう!!』
ステージへ!!!!!!