皆様お健やかに佳き新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
こちらは、大雪の元旦でございます。家族や友人と、穏やかに賑やかに、新年を迎えられて、あらためて私は幸せ者だと実感しております。
一年が過ぎるのはあっという間ですね。一年の中で、色々な心の葛藤や喜びがあり、それこそ心の中は平穏な時なんてほとんど無いといっていいほど。そんな時間を経て、今の自分があるわけなのですが…。いつもいつも、後々に振り返る時に、不思議とどの瞬間にも「良かった」と思える瞬間があります。その瞬間があるから、また前に進む勇気がもてる。その繰り返しで、自分を生きていると実感します。
少し、昨年の振り返りをさせていただきますと、やはり何をおいても一番の思い出は、自身5回目のオリンピックへのチャレンジとなったソチオリンピック。オリンピックへの挑戦から始まった2014年でした。
ソチでは、競技者として全てを全う出来た幸福な瞬間をようやく感じることが出来、春には競技人生から引退を決断しました。そしてその先には、ずっとお世話になってきた会社からの旅立ちがありました。
新たな人生をやんわりとスタートし、競技目標の無い生活のペースをゆっくりと、でも着実に、前を向きながら掴んでいきました。後半にはようやくそのペースが見についてきて、少しずつ、これからの自分の進む道に繋がるであろう瞬間が増えてきたと実感できるようになりました。
秋には、今季から新たにお世話になっているスキーウェアブランドの「PERMANENT UNION」との縁が繋がりました。以前からグローブで長年お世話になってきたフルマークスの若山さんに「これから先、どんどん歳を重ねていっても、ずっとスキーを楽しめる人でいたい。」という気持ちをお伝えしたところ、その思いを理解してくださりご支援していただける事になりました

これからのスキー人生も、ますます笑顔溢れる瞬間が増えること間違いなしです


そして競技を離れて初めて体験するお仕事もありがたい事に増えた一年でした。心の中はてんてこ舞いでしたが、新たなステージに挑戦させてもらえる機会にはやはり感謝ばかりです。まだまだ未熟な部分が多い私ですが、必要としていただける瞬間があることに感謝して、これからも自分らしく楽しみながらお仕事させていただけたら幸いです
泣いたり笑ったり、悩んだり進んだり。本当に、様々な瞬間が沢山つまった2014年でした。歳をとったときにも「思い出の年」として忘れられない一年だったと思います。
今、穏やかに幸せに新年を迎え、笑顔で居られるのも、いつも応援して支えてくださる皆様方や、いつも温かく時には厳しく見守ってくれる旦那さん、家族、友人、そしてスキー仲間やお仕事仲間の皆のお陰です。
皆に感謝をしながら、2015年も私らしく、歩みを進める一年にしていけるよう精進してまいります。これからもどうぞよろしくお願いいたします
平成27年元旦
上村愛子