2008年3月1日(土)スピンドレルフ・ムリン/チェコで開催されたワールドカップ第7戦目。上村選手は猪苗代で開催された前大会(2月16日)に続き今大会でも優勝し、見事ワールドカップ2連勝を果たした。これにより、上村選手は堂々のFIS世界ランキング1位となりました。
【上村選手コメント】
猪苗代大会から少しブレイクを挟んでのワールドカップ第8戦。チェコのmarianske lazneと言う街のスキー場でデュアルモーグルの試合が行われました。
到着してから毎晩雨が降っていたり、試合当日も試合前練習ぎりぎりまで嵐だったりと、コンディションがかなり大変な状況の中、現地の方々がコースメンテナンスをしっかりしてくださったおかげで、この試合が成功したと思い感謝します。
先日までの公式練習では、なかなか体が動かなくておもうように滑れませんでしたが、試合当日の公式練習から気持ちを入れ替えて、しっかり集中をして試合に望みました。今回はデュアルモーグルということで、ターンとスピードを重視してエアをがらりとかえました。第一エアでバックフリップ。第二エアでは、スピードがのったままでも安定感のあるアップライトのエア(TTS)を選びました。
予選では久しぶりのアップライトのエアで失敗してしまい、7位通過。デュアルでは、予選で上位に入っている選手が滑るコースを選ぶので、少し微妙な位置に付けてしまったと思いました。でも、どちらを滑るにしても、自分のペースでしっかり滑ろうと考えていたのであまり焦りはありませんでした。
上位の選手が青コースを選んでいたので、私は1回戦目から赤コースを滑りました。その作戦が的中し、最後までコースを変えることなく決勝戦まで勝ち進み、猪苗代から2試合連続で優勝です。気持ちの面では、とにかく『落ち着いて焦らずに』それと、『しっかりと自分の滑りをしよう』と言う気持ちだけで望みました。
現時点ではありますが、モーグル人生初のイエロービブです。シーズン初めにはこんなに華やかなシーズンになるとは思っていませんでした。自分の周りで支えてくださっている方々全員に本当に感謝です。
まだまださきは長いので、気をゆるめず目の前の壁に集中して頑張ります。そして、これからもずっと焦らずに地道に頑張りたいと思います!!