S-Project レポート

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2012年 02月 28日

講演会のお知らせ

トウキョウ建築コレクション2012の特別企画として、西沢立衛さんとチームラボ代表の猪子寿之さんの講演と対談が開催されます。一般の方も聴講できます。

日時:2012年3月4日(日) 15:00-17:30
会場:代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドプラザ
定員:200名(先着順)
参加料:無料
申込方法:トウキョウ建築コレクション2012のサイトからメールにて申込み。

詳細はこちらで。
http://www.tkc-net.org/2012/special/index.html

by S_Project | 2012-02-28 16:54 | インフォメーション | Comments(0)
2012年 02月 28日

スロープの建築

建物の具体的なデザインがほぼ確定したのは2010年の初夏。この段階では構造的な整合性はまだ完全ではなく、この後に細かな修正・変更を繰り返して最終的な基本設計案に到達した。

桜の樹を囲むスラブが傾きながら連続的に積層し、スラブはスロープや階段で結ばれる。そしてスラブの間に挟まるようにさまざまなかたちのスペースが設置され、それらがギャラリーや多目的室、住居などになる。

この案を最初に提示されたとき、まず驚いたのはスロープの大胆な使い方だった。ある意味、これはル・コルビュジエから始まる「スロープの建築」の21世紀版なのではないか。そんな想いが脳裏をよぎった(鈴木布美子)

スロープの建築_c0231905_2321022.jpg
基本設計の最終案に近い模型。各スペースの配置や構造、設備などの全体の計画を検討している。©Office of Ryue Nishizawa

スロープの建築_c0231905_23212650.jpg
真横から見ると、スラブが水平でないことがよくわかる。©Office of Ryue Nishizawa

by S_Project | 2012-02-28 00:14 | プロジェクトについて | Comments(0)
2012年 02月 20日

基礎工事が続きます

根切り工事によって土を掘削し搬出した後は、掘った面を平らにならして、細かく砕いた砂利(砕石)を敷きつめます。さらに、その上からポンプ車を使って薄くコンクリートを打設していきます。(松井元靖/西沢立衛建築設計事務所)

基礎工事が続きます_c0231905_2223493.jpg
photo by Office of Ryue Nishizawa

by S_Project | 2012-02-20 22:25 | 現場レポート | Comments(0)
2012年 02月 17日

根切り工事

杭を打ち込んだ後は、根切り工事です。
建物の基礎をつくるために、地面を重機などで掘り下げます。建物の設計にもよりますが、今回は2m前後まで掘っていくことになります。(松井元靖/西沢立衛建築設計事務所)

根切り工事_c0231905_1075710.jpg
photo by Office of Ryue Nishizawa

by S_Project | 2012-02-17 10:09 | 現場レポート | Comments(0)
2012年 02月 14日

100個を超えたスタディ模型

土地の購入は2008年の夏で着工は昨年末。その間の3年半近い時間の大半は基本設計に費やされている。最終的な決定案に至るまでのプロセスは試行錯誤の連続だ。膨大な量のスタディを繰り返し、与えられた条件に対してどのような建物が考えられるかを徹底的に精査していくのだ。

スタディは桜の樹と建物の関係(桜をよける/取り込む)、建物のボリューム感(ボリューム感を出す/出さない)、スラブの積層のバリエーション、居室の内外の連続性など、実にさまざまなファクターについて行われた。いったん基本設計が完了して実施設計に入っても、よりよいアイディアが見つかれば、基本設計に逆戻りしてスタディをやり直すこともあった。

この段階でスタッフが制作したスタディ模型の総数は優に100個を超えるという。今回はそのなかから6個の模型を西沢事務所に選んでもらった。(鈴木布美子)

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桜の樹をよけて、一体感のある山形のボリュームをつくる案。この模型では、山形をどのように分割できるかも検討している。©Office of Ryue Nishizawa

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山形ボリューム案の発展形。メッシュを外壁に用い、半屋外のような場所をつくる。©Office of Ryue Nishizawa

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これも桜の樹をよける案。ギャラリーを分棟にして、それとは別にタワー状のボリュームを建てる。©Office of Ryue Nishizawa

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ギャラリーを低層部にもってきたタワー案。各住戸のためのにわ(温室)を建物の中につくる。四角いボリュームの中に、ギャラリー、住戸、にわを配置していく。©Office of Ryue Nishizawa

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さまざまな形や大きさのプレ―トが散らばりながら積層する案。プレートと関係なく部屋が配置され、上下階が連続的に繋がることで部屋ができあがっていく。屋外のにわの配置の仕方や仕上げのバリエーションもスタディしている。©Office of Ryue Nishizawa

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最終案のバリエーションのひとつ。スラブに開けた大きな孔で桜の樹を建物に取り込む。いくつもの孔の開いたスラブが傾きながら積層し、街路のように連続していく。©Office of Ryue Nishizawa

by S_Project | 2012-02-14 13:31 | プロジェクトについて | Comments(0)
2012年 02月 10日

地中7mの深さまで杭を打つ

1月からは杭工事が始まりました。
構造計画や土地の地盤にもよりますが、コンクリート造などの重い建物の場合には、杭を地盤に打ち込んで建物の基礎とすることがあります。今回の建物では、その杭基礎を選択することになりました。
敷地に杭が必要となる箇所をプロットしてから、1本ずつゆっくりと地盤に打ち込んでいきます。数はぜんぶで23本。杭の深さは地上から7m前後で、固い地盤まで到達させます。とくに桜の樹のまわりは、根や枝などを避けながら慎重に作業をすすめなければなりません。(松井元靖/西沢立衛建築設計事務所)
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photo by Office of Ryue Nishizawa
地中7mの深さまで杭を打つ_c0231905_1154384.jpg
photo by Office of Ryue Nishizawa

by S_Project | 2012-02-10 11:18 | 現場レポート | Comments(0)
2012年 02月 09日

墨出しをやりました

仮囲いの次は、墨出しをおこなっていきます。
設計図をもとに、敷地に建物の位置やレベルなどの建物をつくっていくうえで基準となる目印をつけていきます。(松井元靖/西沢立衛建築設計事務所)

墨出しをやりました_c0231905_21434824.jpg
photo by Office of Ryue Nishizawa

by S_Project | 2012-02-09 21:51 | 現場レポート | Comments(0)
2012年 02月 08日

まずは仮囲いを

S-Projectは昨年12月に工事を開始しました。
まず敷地内で安全に工事ができるように仮囲いをつけます。
仮囲いの種類はいろいろありますが、敷地の形状や建物のかたちにあわせて施工会社が計画し、設置していきます。今後、このなかにさまざまな職人さんたちが出入りし、作業することで工事が進んでいくことになります。(松井元靖/西沢立衛建築設計事務所)


まずは仮囲いを_c0231905_1152440.jpg
Photo by Office of Ryue Nishizawa

まずは仮囲いを_c0231905_11543976.jpg
Photo by Office of Ryue Nishizawa

by S_Project | 2012-02-08 11:58 | 現場レポート | Comments(0)
2012年 02月 04日

街とつながる建築をつくる

西沢さんは、今回の建物のプログラムに、集合住宅的な部分を持ちながら、集合住宅を超えたものになる可能性を感じたという。近所の人々に愛されている大きな桜、そして一般に開かれるギャラリーがあり、パブリックアート的なコミッションワークの作品展示も予定されている。そこから、いわば公園のような、ある種の穏やかな公共性を持った空間が生まれるのではないか、というのが西沢さんの考えだった。

こうして生まれたのが、スラブをスパイラル状に積層させるという設計案だ。桜の樹を取り囲むように、ほぼ敷地いっぱいに孔のあいたスラブが積み重なる。そして各スラブはところどころで階段やスロープによって繋がり、空間全体がスパイラル状に立体的にのびていく。この緩やかなスパイラルに沿って、ギャラリーや住居、オフィス、多目的スペースなどが、桜の樹を巻き込みながらプロムナード的に連続していく。とても開放的で、桜の樹と建築、周囲の環境がひとつのものして感じられるような案だ。

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建物のイメージ図。 スラブがスロープ状に連続する。 ©Office of Ryue Nishizawa

街と建物が分断されるのでなく、ひとつながりのものとして感じられる建築をつくるという発想は、十和田市現代美術館などにも見られた。今回はそれをスラブの積層というまったく違う表現のなかで実現させるわけだ。

by S_Project | 2012-02-04 08:43 | プロジェクトについて | Comments(0)
2012年 02月 02日

西沢立衛さんとの建築プロジェクト

5年前から建築家の西沢立衛さんと進めてきた建築プロジェクトがようやく実現することになった。私はこれまでジャーナリストとして西沢さんには何度も取材している。しかしこのプロジェクトでは少し事情が違う。というのも私自身が、西沢さんに設計を依頼するクライアントなのだ。

プロジェクトの基本的なコンセプトは、集合住宅とアートギャラリー、多目的スペースなどからなる複合施設を新築で作るというもの。西沢立衛建築設計事務所へのお願いは、各スペースの床面積などのスペック的なことのみで、建物のデザインに関してはすべてお任せにした。この厄介なプログラムをどう解くのか。西沢さんのような建築家の仕事をごく近い立場からじっくり見るには、またとない機会でもある。

プロジェクトは西沢さんと一緒に土地を探すことから始まった。限られた予算のなかで条件に合った土地を見つけるのはなかなか難しい。いくつもの候補地を訪ね歩くうちに、西沢さんが興味を示す土地にある種の共通性があることもわかってきた。それは、土地に何らかの明確な個性があるということ。その何かが西沢さんを触発することが重要なのだ。

最終的に私たちが選んだのは、都内の約240平米の土地だった。決め手は樹齢約70年の桜の樹。長年駐車場として使われていた敷地の隅に、ゆったりとした枝振りの大きな桜の樹があったのだ。これは残さなければいけないと思ったし、西沢さんも、この桜を活かした建築を作ってみたいということだった。
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大きな桜のある敷地。この樹を活かした建築を実現する。photo by Office of Ryue Nishizawa
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毎年春には美しい花をつける。photo by Office of Ryue Nishizawa

by S_Project | 2012-02-02 12:13 | プロジェクトについて | Comments(0)