S-Project レポート

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2012年 03月 06日

建築構造家・佐々木睦朗さんとの共同作業

建物を構造的に成立させるためには構造エンジニアの協力が不可欠だ。「S-PROJECT」では佐々木睦朗さんに構造設計をお願いした。西沢さんと私たちが合意したスタディ模型は、構造的にはまだ成り立っていないものだ。次のフェーズでは、この模型を出発点に、佐々木さんと西沢事務所が、構造スタディを繰り返すことになった。

佐々木さんは西沢さんやSANAAとこれまでも数多くの仕事を共にしてきている。そのため西沢さんがやりたいことを理解したうえで、構造的な提案を行っている。特に「S-PROJECT」では「豊島美術館」のようにひとつの原理的な構造によって建物全体や空間のイメージが決まるのではなく、構造計画によって具体的なデザインにどれだけの自由度が与えられるかに力点が置かれている。

「S-PROJECT」の構造は、鉄筋コンクリートの壁と鉄骨柱の混構造だ。もともとスラブと細い柱を基本要素として発想された建物なので、地震力に耐える壁は構造計算を踏まえた必要最小限の量になっている。当初の建物のイメージにはない「壁」をどの程度まで西沢さんが許容するのか。佐々木事務所は長年の経験をもとに壁の大きさや場所を決めていったという。(鈴木布美子)

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西沢事務所が佐々木さんとの最初の打合せ前に送った模型写真。建物の透明なイメージが強調されているが、構造的にはまったく成り立っていない。©Office of Ryue Nishizawa

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佐々木事務所との1回目の打合せの際に用意した模型。西沢事務所のほうで平面計画をもとに壁をランダムにいれている。©Office of Ryue Nishizawa

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佐々木さんとの打合せ後すぐに、打合せ内容を反映させてつくった模型。全体のバランスを考慮して壁が配置され、上下階で連続したものになっている。©Office of Ryue Nishizawa

by S_Project | 2012-03-06 11:27 | プロジェクトについて | Comments(0)


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