S-Project レポート

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2012年 02月 14日

100個を超えたスタディ模型

土地の購入は2008年の夏で着工は昨年末。その間の3年半近い時間の大半は基本設計に費やされている。最終的な決定案に至るまでのプロセスは試行錯誤の連続だ。膨大な量のスタディを繰り返し、与えられた条件に対してどのような建物が考えられるかを徹底的に精査していくのだ。

スタディは桜の樹と建物の関係(桜をよける/取り込む)、建物のボリューム感(ボリューム感を出す/出さない)、スラブの積層のバリエーション、居室の内外の連続性など、実にさまざまなファクターについて行われた。いったん基本設計が完了して実施設計に入っても、よりよいアイディアが見つかれば、基本設計に逆戻りしてスタディをやり直すこともあった。

この段階でスタッフが制作したスタディ模型の総数は優に100個を超えるという。今回はそのなかから6個の模型を西沢事務所に選んでもらった。(鈴木布美子)

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桜の樹をよけて、一体感のある山形のボリュームをつくる案。この模型では、山形をどのように分割できるかも検討している。©Office of Ryue Nishizawa

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山形ボリューム案の発展形。メッシュを外壁に用い、半屋外のような場所をつくる。©Office of Ryue Nishizawa

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これも桜の樹をよける案。ギャラリーを分棟にして、それとは別にタワー状のボリュームを建てる。©Office of Ryue Nishizawa

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ギャラリーを低層部にもってきたタワー案。各住戸のためのにわ(温室)を建物の中につくる。四角いボリュームの中に、ギャラリー、住戸、にわを配置していく。©Office of Ryue Nishizawa

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さまざまな形や大きさのプレ―トが散らばりながら積層する案。プレートと関係なく部屋が配置され、上下階が連続的に繋がることで部屋ができあがっていく。屋外のにわの配置の仕方や仕上げのバリエーションもスタディしている。©Office of Ryue Nishizawa

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最終案のバリエーションのひとつ。スラブに開けた大きな孔で桜の樹を建物に取り込む。いくつもの孔の開いたスラブが傾きながら積層し、街路のように連続していく。©Office of Ryue Nishizawa

by S_Project | 2012-02-14 13:31 | プロジェクトについて | Comments(0)


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