S-Project レポート

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2012年 02月 02日

西沢立衛さんとの建築プロジェクト

5年前から建築家の西沢立衛さんと進めてきた建築プロジェクトがようやく実現することになった。私はこれまでジャーナリストとして西沢さんには何度も取材している。しかしこのプロジェクトでは少し事情が違う。というのも私自身が、西沢さんに設計を依頼するクライアントなのだ。

プロジェクトの基本的なコンセプトは、集合住宅とアートギャラリー、多目的スペースなどからなる複合施設を新築で作るというもの。西沢立衛建築設計事務所へのお願いは、各スペースの床面積などのスペック的なことのみで、建物のデザインに関してはすべてお任せにした。この厄介なプログラムをどう解くのか。西沢さんのような建築家の仕事をごく近い立場からじっくり見るには、またとない機会でもある。

プロジェクトは西沢さんと一緒に土地を探すことから始まった。限られた予算のなかで条件に合った土地を見つけるのはなかなか難しい。いくつもの候補地を訪ね歩くうちに、西沢さんが興味を示す土地にある種の共通性があることもわかってきた。それは、土地に何らかの明確な個性があるということ。その何かが西沢さんを触発することが重要なのだ。

最終的に私たちが選んだのは、都内の約240平米の土地だった。決め手は樹齢約70年の桜の樹。長年駐車場として使われていた敷地の隅に、ゆったりとした枝振りの大きな桜の樹があったのだ。これは残さなければいけないと思ったし、西沢さんも、この桜を活かした建築を作ってみたいということだった。
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大きな桜のある敷地。この樹を活かした建築を実現する。photo by Office of Ryue Nishizawa
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毎年春には美しい花をつける。photo by Office of Ryue Nishizawa

by S_Project | 2012-02-02 12:13 | プロジェクトについて | Comments(0)


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