スクリーミング・マスターピース特集その1:シガーロス&ステインドール |
さーて、これから少しの間、アイスランド音楽ドキュメンタリー映画『スクリーミング・マスターピース』の日本公開(7月7日〜:渋谷シネクイント)に伴い、映画やサウンドトラック、その周辺のことなどをブログに書いていく予定です。 とはいえ、いつもICELANDiaのブログをお読みのみなさまはご存知かと思いますが、それでも勝手気ままに脱線したり、途中で挫折(?)したりするので、どこまで続くかな?? 映画『スクリーミング・マスターピース』については、2005年8月に既に書いていますし(この記事です。)、ものすごく素敵な公式サイトが出来ているので、そちらでたっぷりとお楽しみください。 ■映画『スクリーミング・マスターピース』公式サイト(日本語) http://www.screamingmasterpiece.jp/ ++++++++++++++ 映画『スクリーミング・マスターピース』サウンドトラック 7月4日ボーナス・ディスク付日本版リリース! ICELANDiaショップで予約受付中。 ♪送料無料&ちょっと得した感じがしそうな特典あり! ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=4170714 それではサウンドトラックの話に移りましょう。このアルバムはアイスランド音楽入門として、とてもバランスが取れています。ボーナストラックがBad Taste(=悪趣味)レーベルの曲だけなので、そこだけは偏っていますが、全般的にはアイスランドの伝統的な楽曲あり、メタルあり、ビョークからシガーロス、ムームまで入っているので、音楽的なジャンルも、有名無名という点でも幅広くカバーされているので、バランス感覚は素晴らしいし、アイスランドの音楽シーンというのは、英米ほど巨大ではないため実態に沿っています。 日本でのサントラ発売に伴い、ICELANDiaの音楽ショップでは、サウンドトラック収録アーティスト全ての(廃盤は除く)個別アルバムをご用意しました。日本ではICELANDiaだけの扱いのアルバムも多いので、ぜひご注目ください。 ■ショップ特別企画:スクリーミング・マスターピース特集 http://icelandia.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=210865&csid=0 ++++++++++++++ ★★『スクリーミング・マスターピース』サウンドトラック特別解説#1★★ 1.「A ferd til Breidafjardar」 by Steindor Andersen & Sigur Ros そのサントラにまず登場するのがアイスランドの伝統的な歌唱であるリームル。歌唱というより、ストーリーテリング(語り部)に近く、主に14世紀頃から口頭で語り継がれてきたアイスランドの英雄や戦闘の様子などを描写するものです。 通常はバックの伴奏はありませんが、ここではシガーロスがバックを務めています。歌唱はリームルの継承者として現在最も活躍するステインドール・アンデルセン。ステインドールはシガーロスの全米ツアーのサポートをした時もありましたし、ヨンシーがステインドールからリームルを学んだことは、ファンの間では知られているかと思います。 現在シガーロスが拠点としているアラフォスのスタジオが出来て間もなくの2001年、シガーロスとステインドールは6曲入りEPを制作し、その中の一曲がこの曲で、EPでは「hugann seida svalli fra」とタイトルされていました。アイスランド語なのでタイトルがどう違うのか、私はさっぱりわかりません。どなたか教えていただけるとうれしいです。 シガーロスとステインドールがアラフォスのスタジオで演奏している動画は、シガーロスのサイトにあります。興味ある方はこちらでご覧ください。 それで、ステインドールはソロ・アルバムも出しています。タイトルはずばり、『Rimur』。アイスランド人の作るメロディの基盤となっているのがこのリームルではないかと思うようなメロディ多く、決して派手なアルバムではありませんが、ビョークにしてもシガーロスにしても、あのユニークさがどこから来るのか?と探求心を出した時、必ずどこかでリームルにぶちあたることでしょう。 あまり書くと映画のネタバレのようになるので控えますが、とにかく、アイスランド音楽ファンであれば、ぜひこの一枚は持っていてほしいし、これを聴かずしてアイスランドの音楽は語れない、絶対的に外せないアルバムです。 『Rimur』by Steindor Andersen http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=1084611 ------------- シガーロスについては、今更説明は無用ですね。これまた以前に書いたブログですが、一時期ファンの間で評判になったので、ふたつほどご紹介しておきます。 ▲シガーロス誕生日潜入記 http://icelandia1.exblog.jp/2567794 レイキャヴィークで催された(ビョークも来た)シガーロス結成10周年記念パーティに、たまたま私が居合わせた時のレポートです。激しく長文。 ▲氷国歴史的名盤:小倉悠加のシガーロス論 http://icelandia1.exblog.jp/4058543 アイスランドの音楽評論家/アーティスト、ドクトル・グンニ(Dr.Gunni)が行ったアイスランドが選ぶアイスランド音楽の名盤の第一位に、シガーロスが選ばれました。その時に書いた、いわばアイスランド音楽オタクから見たシガーロス。 シガーロスのメンバーは現地のアマチュア・バンドをプロデュースしたり、無名ミュージシャンに手を貸したりということを、よくやっています。6月は「シガーロス/アミーナ」特集にしたので、現時点であればショップで一覧しやすくなっていますが、7月に入るとスクリーミングの特集とばらけていきます。それでも、6月のこの特集は少しの間このまま残しますので、シガーロスをもっと深く知りたいファンは、ぜひご覧ください。 ■シガーロス/アミーナ特集 http://icelandia.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=198782&csid=0 現在ICELANDiaのショップでは、シガーロスのとても貴重なアイテムをいくつか扱っています。 スペシャル・ツアー・ブック『In a Frozen Sea: A Year with Sigur Ros』 http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=4030087 これはアイスランド国内でのTakk...ツアーを追った32ページの特別ツアー・ブック。30x30センチのLPサイズで、見応え充分。もちろんオフィシャルなアイテムです。 12インチ7枚組Sigur Ros『In A Frozen Sea』 http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=4029957 これは本当によく作られている。12インチ盤はTakk...ツアーで撮影されたスペシャル・スリーヴに収納され、ハードカバーかゴージャスな写真のアルバムかといった雰囲気で本のようになっています。LPがページのようにスリーブに挟まれているんですね(って、変な説明かしら)。ページの真ん中がくり抜かれ、レコードのレーベル部分と一体になって一枚の写真になっているという凝りよう。 言うまでもなく限定品。 2006年アイスランド・ツアー絵はがき(絵:ヨンシー) http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=3383847 シガーロスが2006年アイスランド・ツアーで訪れた地を、ヨンシーが絵にしたものです。ライブの日付が裏に入っています。絵はがき7枚組。 映画『フレンムル/Hlemmur』サウンドトラックCD http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=3357854 一時期シガーロスがライヴ会場のみで販売していた幻のアルバムです。いつまで入手できるかすごく不明。とりあえずは在庫あります。 アート本『Riceboy Sleeps』Jonsi & Alex http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=2788473 現時点ではアイスランド国内のみで流通。千部限定でナンバリングがしてあります。間もなくナンバリングのないインターナショナル・ヴァージョンが発売され、少しはお安くなるようです。 それから、捜している人が多いアルバム『Recycle Bin/ Von Birgidi』も、ほとんど常時扱っています。 http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=638397 ----------- 今回はやたらICELANDiaショップにおいてあるアイテムのご紹介が多くなりましたが、ステインドールはこういった機会でもない限り、その重要性をプッシュできないので、多くの音楽ファンに注目していただければうれしいです。(小倉悠加) アイスランドの音楽が200種類以上!↓バナーをクリック! |
by icelandia
| 2007-06-30 02:17
| アイスランド音楽名盤紹介
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