ウォッカも真っ青なアイスランドの地酒、利き酒しませんか? |
まずは昨日9月13日にICELANDiaが企画しました音楽満喫ツアーの説明会にいらしてくださった方々、お忙しいところを有り難う御座います。昼間は自然観光、夜は音楽フェスと、昼夜を問わずアイスランドのあれこれを満喫できる年に一度のチャンスなので、一度はアイスランドへ!とお考えの音楽ファンの方は、ぜひご一緒しましょう!! それで、今日はアイスランドの地酒のご紹介です。ご当地酒っておいしいですよね。アイスランドにもおいしい地酒があります。でも、この地酒は日本国内ではまず飲めません。正式に輸入している業者が存在しないため、個人的に持ち帰った方が店に出している程度しかなく、国内で飲めるところは1-2カ所しかないと私は聞いています。今年3月にアイスランド映画祭のパーティで出していましたが、これは駐日アイスランド大使が個人的に持ち寄ってくださったものでした。 上記の写真は私がお土産に買ってきたもので、このアイスランドの地酒は『Brenivin(ブレニヴィン)』といいます。英語名は『Black Death(黒死)』。いやぁ、恐ろしい名前でしょう。恐ろしいのは名前だけじゃなくて、かなり本当に手強い! 寒い地方の人は身体の暖まるお酒が大好きです。現代のように暖房が普及したのはここ数十年のことで、それまでは暖を取るのが大変だった。なので北へ行けば行くほどアルコール度は強く、アイスランドの地酒もご多分に漏れずアルコール度重視!だから、本当に危ないし、またアイスランドの現地の人は、かなり危ない飲み方をするんです。 ブレニヴィンにはお作法があり、なぜ上記の写真で、酒瓶の本体が少し白くなっているかといえば、この酒瓶はフリーザーに入っていたからです。 『ブレニヴィン=黒死』のお作法 その1 冷凍庫でキンキンに冷やす。酒瓶本体とショットグラスの両方を冷やす。 どうして冷やすのか。定説は知りませんが、冷やした方が断然ウマイ!というのも、冷やした酒を見ると、なんと蜜のようにトロ〜〜リ感が・・・。口の中に入れると、そのトロ〜リ感がサラサラに変化し、なんとものど越しの爽やかなこと!!そして、飲み方にもお作法があります。 『ブレニヴィン=黒死』のお作法 その2 キンキンに冷えた酒をショットグラスに注がれたら、すかさずイッキ飲み。 この酒がまたキレイなんだ。アイスランドのレストランでいただいた時は、なんと液体が半ば凍っていて、グラスに注ぐとその中に氷柱のような結晶のような小さな氷の塊があり、キラキラと光っているではありませんか!それはまるで、トロリとした密の中に雪の結晶が入っているような光景。 う〜ん、ホント、あれはきれいだった。 この酒はまた香りが非常によくて・・・この香りをどう表現すればいいのかと思い、家にあったウォッカやジン等と飲み比べてみましたが、どれにも似ているようで似ていなくて、とにかく、「さわやか」としか言いようがありません。スキっとした爽やかな香りは、例えばゼリーを大人っぽい味のデザートに仕上げたい時に使えないかと思うほどです。たぶん、グレープフルーツとか、そういった爽やかな柑橘系と合わせると、とてもおいしいかと思います。(後日、この香りがアニスであることを知りました) 『ブレニヴィン=黒死』のお作法 その3 勧められたら飲む! 『まぁ、そう言わずもう一杯』と言われたら、断ることも出来ますが、お作法としては、多少は付き合いたいもの。のど越しがいいので、がぶ飲み出来そうなほどですが、ご注意を。アルコール度数は40度もあります。家にあったウォッカは37.5度のがロシア製。フィンランディアというウオッカは40度でした。ってことは、この黒死はウォッカと同じかそれよりも強い・・・ので、これを勧められた人はくれぐれもご注意ください。アルコールの弱い方には絶対に現地のお作法に則った飲み方はお勧めしません。また、飲酒運転は違法ですので、くれぐれもそのようなことは無きよう。 現地の友人のパーティへ行った時、ブレニヴィンの回し飲みが始まりました(グラスと酒瓶を回すこれは、たぶん伝統的な作法ではないと思います。音楽アーティストの集まりの場だったので、まぁそんなもんなのでしょう)。「君も飲む?」と言われた時、私は「モッチロン!」です。でも、私がこの酒が何であるかを知らないとマズイと思った人がいたのか、「彼女に飲ませたらまずいよ」「勧めるなよ」とか良識的なことを言う面々がいて(感謝するけど)、基本的に私は酒豪体質なので問題ありません。で、豪快に2杯も続けて飲んじゃったので、その後すごく心配された・・・。正直言えば時差ぼけの身体でもあり若干クラリとはきたけど、その後笑いながらビール飲んでました(笑)。----よい子は真似しないように。 アルコールには弱くてもこのお酒を味わってみたい!という人は、チピっとだけ飲むとか、指につけてなめるとか、そのへんでやめておいた方が無難です。 なぜ冷やしてイッキ飲みになるかを再度考えれば、まぁ手っ取り早く「酔いたい」というのもあるのでしょうし、冷やしてイッキ飲みした方がおいしいし、これを常温で飲もうとすると、アルコール度が高くてむせてしまうからだと思います。 でも、私はチビチビと飲むのも好きです。だって、ほのかに甘いんだもん。 『ブレニヴィン=黒死』のお作法 番外編 腐った鮫はブレニヴィンで洗い流すように食べよう! アイスランドの保存食であり、伝統的な食物に、サメを腐らせたものがあります。これがクサヤのようというか、アンモニア臭がすごい。とびっきり臭い食べ物です。小さなカケラであれば私はおいしいと思うんだけど、少し大きなものになると、アンモニア臭くて食べられない。だからこそ(?)この伝統食を頂く時は、このサメのカケラを口の中に入れ、次ぎにブレニヴィンをひっかけていただいてしまえば、アンモニア臭もそれほど分からず、臭いのもアルコールで消され、まぁとにかく、食べて飲めるわけです。 このブレニヴィンは、空港の免税品でいろいろなサイズのものが売られています。しっかりとしたガラス瓶もあれば、上記写真はプラスチック瓶のお手軽ヴァージョンです。50ml程度の小さな瓶もあるので、話のタネにもなるしお土産に重宝しますよ! ----あの、一応文章は書いていますが、先ほどからウォッカ2種、ドライジン、ブレニヴィンと交互に飲んでいて、その前には夕食時に白ワインと、ワインのチェーサーにビールを飲んでいたので、実は自分が何を書いているんだか、本当はよく分かってない。いつもはこれほど飲みません。たまたま料理用に開けた白ワインが残っていたのと、家人がビールを飲み残したので、残り酒の整理。 そうそう、それで、日本では大変に貴重なブレニヴィンを味わっていただける機会がやってきます!!!!(拍手)『氷国x日本』の第二弾でみなさんにも飲んでいただけます!確かに我が家のフリーザーの中にはこの酒があり、いつでも好きな時に飲めますが、みなさんに飲んでいただける機会は滅多にないため、ぜひこの機会をお見逃し無く!!! (小倉悠加) |
by icelandia
| 2006-09-14 03:58
| アイスランドってどんな国?
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