execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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ロハス、音楽、マクロビ、心の糧、パニック障害・・・
 単語を散りばめたタイトルで、何のこと?と思われるかもしれませんが、私の現在を集約しているようなものです。いつもとは毛色の違ったブログの内容で、少し長くなりますが、お付き合いください。
 
 これを書こうと思ったきっかけは、2005年11月3日の文化の日の朝日新聞でロハス(LOHAS)の特集を見たことです。そこになーんと私の知るマクロビオティックの店ママンテラスが紹介されていました。
 本店は関西なので行ったことがありませんが、品川のQueensの中にリトルママン(イートイン)があり、アイスランド大使館が品川なので時間があれば必ず寄ります。丸の内にもテイクアウト専門店があるようです。マクロビにしては、というのは失礼な言い方かもしれませんが、とてもナチュラルな味付けで私は好きです。特に揚げ物は油臭さが全くなく、小学生の息子はここのコロッケが好物になってしまいました。クリーム(乳製品や卵)は使っていないので、なぜあのようにクリーミーにできるのか不思議!
 ごく最近、ママンクラブという通販専門ネットも見つけたので、興味ある方はサイトを見てはいかがでしょうか。私自身はマクロビアンではありませんが、マクロビを知って玄米だけ取り入れたおかげで10代の頃から苦痛だった症状が無くなり、マクロビの考えを知るに従い、生き方そのも考えるようになりました。
 私は太れない体質なのでダイエットは無関係ですが、健康的ダイエットにもとてもいいそうなので、お勧めです。
 
 そう、それで「生き方」です。
 
 首都圏に生きる者は、どうしても都会のハイペースに巻き込まれがちで、正直なところ私はそのペースについていけません。それを知ったのは大学を卒業してレコード会社に就職した新卒の頃で、会社に入って半年後に、今で言うパニック障害になってしまいました。
 電車に乗ると動悸がして気持ち悪くなり、また食事もノドを通らないのです、油の臭いを嗅いだだけで吐き気がしたり、会食をしていても戻しそうになったり、仕舞いには食べ物の味がまったくしなくなり、何を食べても砂を噛んでいるようになっていきました。それでは自分がダメになると思い、会社を辞め、翌日にはカナダへ向かいました。20年以上前のことです。
 
 現在であれば、きっと心療内科へでも行けばいいのでしょうけれど、当時の精神科の薬はひどく、そんなところへ行くと益々悪化することは目に見えていたので、「とにかく環境を変えてリラックスできる場所」ということで、カナダを選びました。カナダは未知でしたが、アメリカの田舎は好きだったし、アメリカよりもカナダの方がゆったりしているだろうという推測でした。
 
 道中、飛行機の中では神経性の下痢を繰り返しましたが、カナダに到着した翌日には、食欲旺盛、何を食べても美味しい・・・いったい東京でのあの症状は何だったの?という感じ。「環境を変えてリラックスすれば大丈夫」という判断は正しく、結局それ以来、私は会社勤めをしたことがありません。
 
 北米で半年を過ごし(主にはカナダの大学で聴講していました)、すっかり健康になって帰国したものの、仕事を始めるともとのもくあみで症状が戻り、結局会社勤めは諦めて現在のようにフリーで仕事をするようになりました。フリーで仕事をするのが唯一、社会との接点が持てる道だったのです。家での仕事に慣れてきたら、時々都会へ出るようにして、「毎日決まった時間に働きに行かなくちゃ」という強制観念が消えたのがよかったのか、そのうちに全く症状は出なくなりました。それでも全部克服するまでには、5-6年間かかったでしょうか。
 
 私は間違ってもバリバリのキャリアウーマンではなく、その対極に近いかなりレイジーな人間です。ロハスという言葉がない時代から、自分のペースでしか動くことができませんでした。家庭を持ち、若い頃よりも随分とマシにはなりましたが、それでも時々鬱に近いところまで気分が落ち込むこともあり、そんな時はいつも「あー、海外へ脱出したい」となります。最近気づいたのは、特に海外でなくても、環境が変わって、ごみごみしていない場所であればいいみたい。
 
 それで、とても心が萎えていた時代が数年間あり、その時に出会ったのがアイスランドとアイスランドの音楽でした。「癒し」という言葉を軽々しく使うのは好きではなく、世の中が「癒し」と呼んでいる音楽の半数は「騙し」ではないかと私は感じています(あくまでも私の主観で、絶対に騙しだと言っているわけではありません)。長期的に落ち込んでいた時代、「癒し」効果アリと書かれたアルバムを数多く購入しました。サブリミナルも買いました。それを聞きながら、「これで私は大丈夫、私は癒される」と心に言い聞かせましたが、もう全然ダメ。癒されるどころか、余計にいらだつ始末に。サブリミナルものは特にひどく、未だにあの手の電子音を聞くとイライラします。
 そんな中で、確実に心が落ち着いたのは、おだやかな響きのインストゥルメンタル音楽。そういうものは特に「癒し」とは書いていなく、ごく一般の音楽アルバムとして売られていました。クラシックも善し悪しで、本当に心が萎えている時は音数の多い音楽はとにかくダメです。聴くだけで疲れる。一番ひどかった時期は、それがどんな音楽であれ、音楽を聴くこと自体が辛くて疲れて出来ませんでした。音楽を聴くのは、どうやらエネルギーを使う作業のようで、とにかく息をしているのがやっと、という時は、音楽を聴くだけでエネルギーを取られて疲れます。もっともそれほどひどい精神状態の場合は、病院に駆け込むべきだったことでしょう。
 
 アイスランドの音楽には、本当に助けられました。今も私の心の糧です。もともと私はチャート・マニアで、アメリカのポップス大好き人間で、超メジャー指向。最初にアイスランドの音楽を聴いた時は、あまりにも地味で、どう感じていいかさえわかりませんでした。メジャーなコマーシャル音楽傾倒していたので、その他の音楽がよくわからなかった。・・・でも、何だか聴いていると、地味な、音数が少ない音楽の方がずっと心にしっくりとくるし、聴いていて気持ちいい。
 自分の心のにスーっと入ってくる音楽。これが一番です。あとは趣味や、その時の気分の問題でしょう。
 
 なので私にとってのアイスランド音楽は非常に人間的でナチュラルでロハス的なものです。音楽は音楽として評価していただきたいので、あまり「癒し」という言葉は使いませんが、商業ベースに乗ってどれだけ売れるか?というメジャー的な考えに基づく音楽ではなく、自分の自己表現として音楽を作り、それに賛同してくれる人のところから出すということなんですね。
 元を正せばそれがインディーズ(メジャーに対抗する独立した存在という意味)ですが、J-popの世界ではインディーズの台頭に目を付けて、メジャー・レーベルがわざとインディーズを作って出すので、結局成功するのはそういうものが大半。インディーズといっても、見かけだけで、実はメジャーの資本に踊らされている=大量生産、大量販売の世界から逃げられない・・・。
 
 ロハス的な音楽を捜すのは、簡単ではありませんが、捜せばあります。私がやっているアイスランドの音楽もそうです。音数の少なく、とにかくリラックスできるものがいい方は、現在出している中ではヨーエル・パルソンの『鏡の中のアイスランド』が一番お勧めですが、実はもーっとお勧めなものもあります。ただ、まだプレスしていないんですが・・・・。少し気分を明るくということであれば、ギター・イスランシオが北欧トラッドを料理し直した『スカンジナビア・ソングス』でしょうか。この2枚はどちらもExciteで試聴(ヨーエル / ギター・イスランシオ)できます。
 輸入盤として私がショップで扱っているものの中では、シガーロスのバック演奏をしている女性のストリング・グループ、アニマの『AnimaniA』、時々可愛らしい感じのさわやかなヴォーカルが入るムームの『LOKSINS ERUM VID ENGIN』、ムームのこのアルバムはアイスランド語なので、英語ヴァージョンがいい場合は、アマゾン等のショップをご利用ください。最近には珍しく分かりやすいストレートなジャズとして評判の高いシグルズール・フロサソン・アイスランド・スーパー・ジャズ・カルテットの『ヘディング・ホーム』は、楽しいパーティにもってこいです。音楽としてはちょっとわかりにくくはなりますが実験的環境音楽の一種としてヒルマールとスクリの『Kjar』も評価できると思います。個人的にはどれもすごく好きです。
 
 生活にアクセントを出し、簡単に場の雰囲気を変えたり作ったりすることの出来る音楽が、思いがけないものをもたらしてくれることもあります。どうぞ音楽も、宣伝の大きさに踊らされず、納得のいくものを生活に活用してほしいなぁと、新聞の特集を見ながら思いました。(小倉悠加)c0003620_22263649.jpgc0003620_13213440.gif
by icelandia | 2005-11-05 17:10 | Comments(14)
Commented by megxxx at 2005-11-06 22:22 x
トラバありがとうございます。
なんか凄くキレイなページで感激しました
楽天の方にLOHASについてのんびりかいてるページもあります
また、お暇ならきてください
http://plaza.rakuten.co.jp/sakuraxxxsakura/

ママンテラスは現在レストラン形式でしたが、以前はデリスタイルでした
その頃が好きだったので、ちょっと複雑でもあります
気楽にマクロビできる、気楽にLOHASって言える
そんな世の中にどんどんなっていってくれたらいいなぁと
そう思ってます。
また、寄せてもらいます。
Commented by noho_hon at 2005-11-07 10:07 x
小倉悠加さん、こんにちわ。トラックバックありがとうございます。ご挨拶が遅くなりましたが、改めてブログ拝見して、琴線にふれる有意義情報が多く、御縁があったことを嬉しく感じました。
これからも、よろしくお願いします
Commented by デイジー・ブロンド at 2005-11-07 17:36 x
トラバありがとうございます。私もパニック障害です。
ほんとこーゆー状態の時って、音楽聴いて癒されたくても、どんな音楽でも疲れてしまうなあと感じてました。テレビの音もうるさいし。ちょうとアイスランドには興味があって、自然とか精霊とかを信じてるところとか、音楽もなんだか気になっていたので、こちらをのぞかしていただいて、とても感銘を受けました。
音楽も一度聴いてみたいです。転地療法って、やっぱいいんですかね。飛行機に乗れればいいんですけど、いずれは私も都会を離れ別のところで暮らしたいと思ってます。
Commented by star-child-label at 2005-11-07 20:24
TBありがとうございます。私は年も若く、ロハスについて知り始めたばかりで…自分の記事がTBされていること事態が驚きでした。本当に恐縮です…(汗
私には都会のハイペースについていけないのに、無理して頑張ってる友人がたくさんいます。そして自分は社会に向いていないと自己嫌悪に陥る姿を見てきて、胸の痛い思いをしてきました。
少しでも自分らしく、そうなれる世界に近づいている感じがしますね。時代の持つ幸せの定義が変わり始めていることに、心から感謝しています。
これからもよろしくお願いしまーす!
Commented by sgtmsk at 2005-11-07 22:25
こんばんは。ぷぷんです。
クラシックは情緒が安定しないときは疲れてしまうことが多いですね。特にオーケストラは辛いかも。チェロやピアノの小曲ならよいでしょうが・・・。私は最近ストレートというか、判りやすい音楽が好きです。「ヘディング・ホーム」聞いてみますね!
Commented by doyoga at 2005-11-08 00:49
はじめまして、doyogaです。TB&コメントありがとうございました。
興味深く記事を読ませていただきました。私は、icelandiaさんが読まれた朝日の特集のヨガのところ(確か4Pあたり)で取材されているチョンマゲ頭の陽子です。私もこの記事でヨガへの出会いなども書いていただいています。私も勤めているとき、最終的にこのままだと病気になるという危機感もありましたので、独立したという契機もあります。とてもうなずく内容で親近感を覚えてしまいました。
気づいたものから行動する、と思って毎日楽しく生きています。
ご縁ありますこと嬉しく思います。リンクさせていただきました。
Commented by lohas_mylife at 2005-11-08 09:42 x
icelandiaさん、コメント&TBありがとうございます。
開通したばかりのところお越しいただきハッピーなスタートとなりました。

私が患っている病気はガンです。
発病から3年目をすごしています、今も抗がん剤治療をしています。
不安な夜を乗り越え、必ずやってくる朝に感謝しながら・・・
今は私なりにできること、やりたいことを探して頑張っています。

最近ちょっとカラダに優しくない生活が続いていたので
気持ちを改めるためにも
「ロハスな生活を目指してみよう」とブログをスタートしました。
でも、私三日坊主なんです。(笑)
どこまで頑張れるか見てやってくださいね。
これからもよろしくお願いします。
★リンクさせていただきますね。
Commented by yukavin at 2005-11-08 21:57
こんにちは♪

音楽は大好き★で色々と聞いていますが、でも、残念ながらアイスランドの音楽、まだ聞いた事がないんです。でも今回読ませてもらってとても「今の私」にピッタリそうな予感!です。是非探して聞いてみますね♪
Commented by とーこ at 2005-11-09 00:47 x
トラックバックありがとうございます
私もパニック障害になってから、ロハス的なことが好きになりました
カーペンターズ大好きです。最近は、ストリングスかピアノのみの静かなクラッシックも好きです
アイスランド音楽ってどんなでしょう?何だか惹かれます♪
Commented by kuriwanwan at 2005-11-09 01:01
こんにちは。スキンを拝借した御縁で、お邪魔しました。
アイスランドの音楽ってたぶん、今まで耳にした事がない(気が付かなかった)と思いますが、がぜん興味が出て来ました。
今度、日本に一時帰国したら、ぜひ買いに行ってみます。
(メキシコにもあるかなあ?)これからもどうぞ宜しくお願いします。
Commented by strawbale at 2005-11-09 20:24
こんばんは。スキン使っています。
アイスランドの音楽レーベルだったんですね。知りませんでした。
ロハス、僕は朝日新聞の日曜版で始めて知りました。
コメント有難うございます。
ミクシーにストローベイルのコミュミティー作っていますので、覗いてください。
Commented by バンビスミヨ at 2005-11-14 18:04 x
トラックバックありがとうございます。ロハス層が増えれば、現実が動くのが早くなってますます地球は守られますね。余談ですが。うちのお店はママンテラスから
2分くらいのところにあるんですよ(笑)もうすぐ移転しちゃうので残念です。ここのケーキはおいしいです。うふ。
Commented by miyuki at 2005-11-16 21:12 x
はじめまして♪
アイスランドの音楽は聴いたことがなかったのですが、ブログを拝見しとても興味を持ちました!
私達もLOHASな考えを広めたいと思っておりまして、LOHAS的なアコースティックな音楽中心のCDを出したり、と活動もしています。
何かご一緒できると良いですね!
Commented by 怪鳥 at 2005-12-21 04:53 x
TBありがとうございました。
行動範囲にリトルママンがあるって、いいなぁ。

ロハスとパニック障害がどう結びつくのかな~と
思いながら読み進んだら、すごく大変な思いをされて
いたのですね。環境が人に与える影響の大きさを感じます。
アイルランドの音楽は聴いたことがないのですが
ここで紹介されていて興味が出てきました。
ちょっと聞いてみま~す。
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