ヨハン・ヨハンソン『Last and first men』上映。ロンドンのバービカン・センター、レポート |
故ヨハン・ヨハンソンが音楽を担当した『Last and First Men 』を体験するため、2018年12月1日ロンドンはバービカン・センターまで出向いた。映画なのか何なのかよくわからなかったけれど、とにかくヨハンの音楽を聴くことで彼への追悼をしたく、個人的に思い入れを持って足を運んだ。 ![]() 音楽はロンドンシンフォニー・オーケストラで指揮はダニエル・ビャルンソン。ダニエルとヨハンがどれほど親しかったかは今度ダニエルに会った際にでも尋ねてみたいと思ってる。もちろん知り合いだったろうし、互いに尊敬しあっていた仲なのではと想像しながらダニエルの指揮する姿を見守った。 ![]() 音楽は抑えに抑え、重苦しい。憂鬱な黒い曇り空がひたすら続くような、グレーの陰影しかない世界が延々と続く。鳥の声ともわからない、キーっと甲高い音が時々出てくるが、明るい兆しは見えない。むしろ女性による不協和音のコーラスが、不吉で不気味な予感を増長させた。 ![]() その造形は旧ユーゴスラビア諸国に点在するスポメニックという巨大な像で、戦争記念碑ということだが、なんとも不思議な形状で、宇宙人が作って置いて行ったと言われても疑わないかもしれない。これに関しては、以下のような記事を見つけた。 私はこのライブに参加する10日間ほど前、アイスランドのギャラリーでヨハンが音楽を担当した無声ドキュメンタリー映画『Miner's hymns』と、やはりヨハンが音楽をつけた無声フィルム『End of Summer』を見た。前者は記録無声映画に彼が音楽をつけたもので、音楽が当時の雰囲気や空気感を見事に伝えていた。映画よりも音楽の方がゴージャスすぎて、音楽を聴かせるための映画かと思ったほど。 ![]() それから少し告白すれば、『First and last men』のナレーションは日本語で聞きたかった。私は英語は普通に理解できるけれど、SFは得意ではなく、「え?え?それってどういう意味??」という場面が多々あり、これが日本語であればもっとスンナリと言葉が頭と感情に直結したのにと自分の能力のなさを嘆いた。 できればこれから小説を読み、その上で再度『Last and first men』を体験したい。なのでアイスランドでこれが上演されることを心から願っている。(小倉悠加/ Yuka Ogura) ![]() アイスランドから直送できる商品追加中! ![]() |
by ICELANDia
| 2018-12-04 08:36
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