アイスランド音楽マニア向け:ヨハン・ヨハンソンとヨンシーとエミリアナも入ってる秘密のアルバム『Dip』 |
アイスランド国立劇場ハルパのオープニング・ライブは、YouTubeにいろいろと上がっているようで、今日はそれを何本か見ました。 たぶん、すみだトリフォニーの大ホールくらいの感じかと思いますが、とにかく見た目がゴージャス!立体ガラス(それともアクリル板?)を敷き詰めた外観はオーラヴル・エリアソンの作品。 音響もいいということだし、早く行って見たいなぁ。今年のアイスランド・エアウエイブスのメイン会場のひとつになるそうで、出し物次第ではあるけれど、入り浸りそうな予感。 さて、アイスランドのあれこれをお伝えしているこのブログですが、時々、音楽マニアのICELANDiaらしく、「こんなの知ってる?」という、アイスランド人しか知らないけど、意外にも国際的に有名なアーティストが関わっているアルバムや、現在のアイスランドの音楽シーンを知るのに参考になる作品をご紹介したいと思います。 アイスランド国内のみで流通しているものばかりですが、アイスランドの音楽業界の人も、ICELANDia音楽ショップは国内の延長だと思ってくれている通り、うちのショップは例外。 アイスランド音楽の秘密『こんなアルバム知ってる?』 Dip『HI-CAMP MEETS LO-FI』 http://icelandia.shop-pro.jp/?pid=1025815 (2011年5月末日まで注文に限り、備考欄に「ブログ見た」と書くと メール便送料無料になります) 参加者:ヨハン・ヨハンソン(アパラット・オルガン・カルテット)/シグトリギュル・バルデュルソン(シッギ:元シュガーキューブス)/ヨンシー(Frakkur名義)/エミリアナ・トリーニ/ マッガ・スティーナ他 このアルバム基本はヨハン・ヨハンソンとシッギのプロジェクトで、ポスト・クラシックではなくエレクトロニカ・ポップ寄りのヨハンのテーストに、シッギのエキゾチックなリズムが乗った、聴きどころの多いアルバムです。 このアルバムをリリースした1999年は、シンクタンクであり音楽エクスペリメンタル集団のキッチン・モータズを開始した年でもあり、そういう雰囲気も讃え、とにかく何か実験的で面白いことがしたかったのだろうというのはよく伝わってきます。 ヨハンとシッギはヴォーカルはやらないため、このアルバムではLhooq(ヨハンが以前やっていたポップ・バンド、ルーク)のサラ・グヅムンズドッティルに数曲ヴォーカルを任せ、その他は、エミリアナ・トリーニ(ハリ・ポッターの『二つの塔』のエンディングを歌ったことで名前が広がった人)と、マッガ・スティーナ(ビョークが作ったレーベルからの初アーティストでした)が参加。 そして、一曲ではヨンシー(シガーロス)のヴォーカルも聞かれます。匿名でFrakkurとクレジットされているのに、アルバムのアートワークの写真には、キチンと「Jonsi」と印刷されているのは、ミスったのか?ちょっと笑います。 また、ギターで参加しているピエトゥル・ハトグリムソンはヨハンとはLhooqの仲間であり、近年ではエミリアナ・トリーニのバックバンドでも活躍。そういえば、2009年1月のエミリアナ・トリーニ来日公演にシッギも彼女のバックで来ていましたっけ。 聴き方によっては、例えば発展途上時代(?)のシガーロスに通じる音を感じる人もいるかもしれません。また、リズムにシュガーキューブスを思い出す人もいるかもしれません。 アイスランドの音楽シーンは実に有機的につながっているので、こういった作品をクレジットを見ながら丁寧に聴いていくと、実にいろいろなことが分かります。 それから、正直アイスランド国内でも覚えている人がいるかいないかのプロジェクトなので、日本人でこれを知っていると、アーティスト本人からすごく驚かれますよ! *** 5月21日(土)はアイスランド・エアウエイブス・ツアー説明会と、なんと、初めてのICELANDiaオフ会があります。オフ会ではちょっとしたプレゼントなどもご用意しています。参加費もリーズナブルに抑えています。どなたでも参加歓迎、もちろん過去のツアー参加者もぜひ! 説明会は若干名余裕あり。オフ会は飲食店なので余裕ありです。 詳しくはこちらをご覧くださいね。 (小倉悠加/ Yuka Ogura) 音楽で楽しみ、心に潤いを与えませんか?↓ 2011年もアイスランド・エアウエイブス・ツアー!↓ |
by icelandia
| 2011-05-18 02:06
| アイスランド音楽名盤紹介
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