execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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パット・メセニー東京公演セットリスト
懲りずに書きます、パット・メセニー。あのバンドはなぜ3時間近くも休憩なしに、あれほどの緊張感と集中力をもって演奏できるのでしょう?プロとはいえ、仕事とはいえ、聴衆側でさえ、ずーっと同じ集中力で聴き続けるのは無理です。

私自身は2日目の方がリラックスして聴けました。音楽の全体像が更によく分かって、本当に楽しい。今日は前衛的なものや革新的なのが逆に面白くなり始めて、かなり余裕。このように緻密で奇想天外で、万華鏡のような音楽を聴き慣れてしまったら、他の音楽が聴けなくなるんじゃあるまいか?ってことはないでしょうけれど、それほど麻薬的な魅力を感じます。

最新作『The Way Up』は一曲約70分の超大作。クラシックの組曲のようなものです。それで思うに、この『The Way Up』を全部通してライブで演奏されるのは、今回のツアー限りではないでしょうか?細切れにして主題の部分を5分程度演奏するということも考えられなくはありませんが、通しでやるのは今回のツアーの他はないような気がします。そうしてみると、貴重なライブを見ることができたことになります。

22日の個人的なハイライトは「ついておいで/Are you going with me? 」でした。ギターソロがとてもセクシーで、思わず官能のスイッチを押されてしまいました。私のこのスイッチを押せるミュージシャンは、ギターでは他にクラプトンくらいでしょうか。そのスイッチが押されたせいもあってか、その後のピアノとギターの掛け合いはこの世にないほど透明感があり美しく、音楽は本来こうでなくっちゃという極みで、ずーっと一生このままこの音楽を聴いていたい、という気分でした。

それにしても、パット・メセニーはいったい何種類のギターを駆使しているのでしょうか。それから、お恥ずかしい話ですが、パット・メセニーがギタリストであることは知っていても、彼のアルバムを聴いてもギターらしき音はあまり出てこない。ポップス・ロック・ファンである私が知るギターの音色は限られたもので、ヘンテコな音を出すギターといっても、10CCのギズモ程度。まさか世の中にシンセ・ギターなどというものが既に80年代に存在していたとは驚きです(知らなすぎますね)、パット・メセニーのライブ・ビデオを見るまで、”あの”音がギターであったとは夢にも思いませんでした。

それで、以下がセットリストです。国際フォーラムの2日間は変わらなかったようです。アメリカでの演奏曲目などを見つつ、自分が覚えている限りのところなので、間違っている場合はどうぞ遠慮無くご指摘ください。出展アルバムはなるべくオリジナル・アルバムを選んでいますが、分からないものもあるので、これも正しいものを教えていただければと思います。

**Pat Metheny Group in Tokyo set list **
Intro: This is Not America 『The Falcon And The Snowman: Original Motion Picture Soundtrack』
The Way Up   『ザ・ウェイ・アップ/The Way UP』
(Go) Get It   『トリオ99>00 / Trio 99>00』
James   『オフランプ/ Offlamp』
Lone Jack    『想い出のサン・ロレンツォ/ Pat Metheny Group』
Are You Going with Me?  『オフランプ』 『トラヴェルズ/ Travels』
Last Train Home  『スティル・ライフ/ Still Life (talking)』『The Road To You』
Roots of Coincidence  『イマジナリー・デイ/ Imaginary Day』
Always And Forever   『シークレット・ストーリー/ Secret Story』
Farmer's Trust 『トラヴェルズ/ Travels』
Minuano (Six Eight) 『スティル・ライフ/ Still Life (talking)』

アンコール
Song for Bilbao 『トラヴェルズ/ Travels』

今回のツアーのDVD発売を期待したいですね。それから、聴衆は21日よりも22日の方がよかった。昨日と連続で来ていて一曲目が1時間以上だと知っている人が数多くいたであろうことと、曲間に大声を出したりピーピー音を出す輩がいなかったので、雰囲気が中断されることなく、落ち着いて聴くことができました。アコースティックな曲の前でギターがアンプに繋がらず(ケーブルが分からなくなったとか?)、若干の空白時間が出来た際も、誰一人声も出さず(咳払いのみ)、みなさん、素晴らしいマナーでした(拍手!)。そういえばのりのりで演奏するパットが一度、ギターのケーブルを踏んづけて抜いてしまった場面がありましたね。

最後に、お子さんをお連れの親御さん方、ご苦労様でした。誰かに頼んで置いてくるほど小さくもないし、一人で留守番させておくにもまだ心配な年齢のお子さん(小学生中学年程度)をお連れの方をかなり見かけました。次の日は学校がないので、少し夜更かしさせても大丈夫ですしね。子供は偏見がないので、思いの外ジャズが好きなようです。音楽好きのお子さんになるといいですね。 (小倉悠加)
パット・メセニー東京公演セットリスト_c0003620_22263649.jpgパット・メセニー東京公演セットリスト_c0003620_13213440.gif
 
by icelandia | 2005-04-23 18:56 | Trackback | Comments(2)
Commented by 小白 at 2005-07-11 14:15 x
小白@90年頃にメセニさまが来る~と騒いでいた人です(笑)。
Live under the sky'92に出演したパットメセニグループ、当時、深夜地上波民放でそのライブの模様を放映されたのをビデオに撮っていて、今でも夜中時折見ては癒されてます(笑)。
メセニGは超絶テクや難解な楽曲、複雑な変拍子なんかを口笛を吹くようにさらっと演奏してしまう所がすごいです、簡単な曲と錯覚してしまうほど。
ギターセンセも弾くの難しいんですよ。「かなり」しっかり左手、右手とも弾かないと、まともな音が出ないんです。この頃のパットメセニ、とても好きです~。
Commented by 小春 at 2006-04-17 09:36 x
パット・メセニーのライブ、いつやっていたのでしょうか。
私は知りませんでした(汗) ぜひ一度、生で聞いてみたいです。

先日、東京のFMラジオJ-waveで葉加瀬太郎さんがライブに行った話をしていました。彼はパットメセニーの大ファンで、ライブは必ず全日程10枚ずつチケットを購入し、友人を集めて行くそうです。先日のライブでは「パットーっ!」と言う叫び声がパットの音楽より凄かったと村治佳織が話していたのが笑えました。
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