execitemusic
本レーベルは、Excite Music Store及びモバイルコロムビア上で先行独占展開され、配信される楽曲は、国内で入手が困難な高いクオリティのアイスランド楽曲を幅広いジャンルで集めていきます。
レーベルリリースの第1弾は、ヨーロッパでは名高いアイスランドJAZZを展開、第2弾は、アイスランドPOPS、第3弾は、アイスランドクラブミュージックを展開していく予定です。
小倉悠加
(おぐらゆうか Yuka Ogura)
70年代半ば洋楽に目覚め、単身アメリカへ留学。大学時代から来日アーティストの通訳に従事し、レコード会社勤務を経てフリーに。以来、音楽業界で幅広く活動。カーペンターズの解説の殆どを書いているためカーペンターズ研究家と呼ばれることも。2004年自らアイスランドの音楽を扱うアリヨス・エンタテイメントを設立。ミュージック・ペンクラブ会員。
小倉悠加

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13:信号が愛おしいと感じたアイスランドでの最終日
 2008年11月17日からSoup Stock Tokyo でアイスランドの海老スープ『手長海老のビスク』が期間限定で発売されています。そして店内の音楽は ICELANDiaがお手伝いした7oiの特別ミュージック!
 後ほどまたブログに取りあげますが、とりあえずはご報告を。(Soup Stockですが、私はいつもTokyoを頭にもってきてしまいます。ご指摘有り難う御座いました。)

 さて、私のアイスランド出張写真日記もこれが最終回です。次回行くのは来年の夏頃になるといいなぁ・・・。

10月22日(水)最終日:観光名所やら何やら
 たった2日間の郊外で信号機が愛おしくなる


<本日のルート>
 いつも線引きが下手で失礼します。左中央あたりの時点から始まり、クニャッと寄り道をして、赤い丸玉がたくさんあるレイキャヴィクに戻りました。
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***

 この日の朝は、確か若干遅めにして9時集合だったでしょうか。宿泊客は我々だけらしく、テーブルにはこーんな素敵なセッティングが。うわぁ〜、(今後の可能性は低いとはいえ)新婚旅行等で来たい!妄想は自由ということで・・・。
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 基本的に出てくる食材等々はどこのホテルも同じですが、ここは朝食でもパンがまだホカホカに暖かかったのと、やっぱりプレゼンテーションがいい!品数としては多くないけれど、見ているだけでウキウキしますよね。

 朝食を終えて外に出てみると、またまた雪が車に積もってる。車のもう少し後には小さな馬小屋があり、朝、何頭か馬たちの姿を見ました。元々は牧場だったのでしょうか。ここは10室程度のかわいらしいゲストハウスです。
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 前夜、温泉+シャンパン+オーロラの贅沢をした場所。ふーん、昼間はこんなところなんだ。このバスタブ(?)は二つありますが、客が少ないせいか、一つしかお湯が入ってなかった。
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 これは私の宿泊した隣の部屋。かわい〜〜〜!鍵がかかってないので入っちゃったんだけど、物騒じゃないのか??心の中では、この部屋に次回お泊まり決定ですが、ひとりで泊まるのは寂しい。妄想止まりになりませんように(笑)。
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 出ました、雪道!でも、舗装道だし、みんな走っているし、凍結してるわけじゃないので、まだいいです。空気がキレイで見通しもいいので、数十キロ先の対向車が見えます。あ!対向車が見えたと思って、実際にすれ違うのは数分後。優に5分以上あったことも。
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 やってきました観光名所。ここは温熱地帯のデイルダルトゥングクヴェルというところ。前は駐車場の拡張工事中でした。
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 ボコボコわき出ているお湯。触ってはいけません。即、火傷です。おっと、卵買ってくるの忘れた・・・(すぐ温泉卵にしようとする浅はかな日本人=私)
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 本日も晴天なり。白いテッペンの山は、ラングヨークトルという氷河の頭。
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 ずっと雪景色や、水や、空や、山の色ばかりを見て来たので、赤い色があると異常にうれしい。このうれしさ、都会では絶対に感じたことがありません。都会の真ん中にド赤いものなんか見た日には、ゲンナリ。が、ここで赤いのは超うれしい!特に背後の緑の木の色とのコントラストが萌え〜(感覚狂ってる)。
 その昔、女性は木の実を集めるのが仕事だったので、色とりどりのものを見るとコーフンして、集めたくなる(=買い物癖)習性らしいけど、分かるわぁ(笑)。
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 見て見て、この道。しっかりとアスファルト舗装で、堂々の二車線!走りやすーいけど、それでも慎重に運転する我々。まっすぐな道だし、対向車ゼロだし、120キロ出しても何でもなさそうに見えるところが良いか悪いかは別として、舗装道の有り難いこと!
 景色も絶景でしたが、アスファルト舗装の方がもっと私には絶景でした。
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 フロインフォッサル。ここが観光名所なので、道路がいいわけね。
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 ここもフロインフォッサルのところ。滝には別の名前がついてる。
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 この後、フサフェットルの洞窟に行こうと思い、フサフェットルの街で観光案内所があると思っていったら・・・・全部閉まってた。道がよくわからないのと、下手すると食事をする場所がなさそうなので、安全策でレイクホルトへ。

 しっかりと時間を計算していたつもりでも、ランチにはかなり遅い午後2時。

 この街で唯一まともな食事ができそうなホテルのランチタイムは既に終わっていて、 シェフが昼休みで家に帰ってしまったという。それでも交渉の結果、パティ・メルト(チーズを真ん中に入れたパン)なら作ってくれるそうで、有り難い。

 ゴハンを待っている間、現場監督っぽい女性が出てきて、「取材ですか?」と我々に尋ねてきた。そうか、カメラはプロ用機材だもんね。そう思うかもね。
 「特に取材で来た訳ではないけれど、旅行企画の下見です」
 「当ホテルは様々な設備が整っていて、例え雪に閉じこめられたとしても、お客さまが楽しく快適に過ごしていただけるよう・・・」ナンタラかんたら。「ぜひ当ホテル自慢の施設をご覧ください」
 え〜、そんなのよりも座って休みたいけど、でもまぁ、せっかく来たから見るか。と、その施設案内とやらに拉致されていった。確かに、たくさん小さな部屋があって、ヨガ、アロマテラピー、マッサージ、プラネタリュームっぽいリラクゼーション等々ができるということ。食事の後でスパを利用し、リラックス・ルームもゆっくりとお試し下さいと言われたけど、そんな時間ないのよね(残念です)。

 やっと施設見学から戻ってくると、パティ・メルトが出来ていた。入っていたのはチーズだけだったけれど(朝食のハムの残りを密かに期待していたのに)、とにかく暖かいものが貴重なので、それでいいです。そしてそれを食べ終わってさぁ出ようかという時、今度は恰幅のいい男性が現れました。

 「私が当ホテルのマネージャーのXXです。当ホテルのご滞在で何かお気づきの点がございましたら」云々。

 なんでみんな出てくるのぉ、そんなにヒマ?(うん、ヒマそうだ。観光はオフ・シーズンで時期が時期だし)それで、当ホテルの施設についてのご説明案内とか、ホテルに泊まっていけと強く勧められたけれど、明日日本へ帰ることを説明してそれは回避し、
 「では、あちらの教会をご案内しましょう」と言われたのは、素直に受けた。自分に都合のいい申し出は素直に受ける。なので、ホテルから徒歩一分の教会へ。

 教会の途中(教会の裏手)には北欧文学にゆかりの深いスノッリ・ストゥルルソンが作ったと言われる最古の温泉があります(今は温水ではなく単なる水です)。
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 そこからちょっと行くと墓地と小さな教会。教会というよりも集会場のようにして現在は使われているそうです。これが内部。ピンクがかわいい。
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 教会の本体がこちら。教会と図書館と博物館が合体した場所(写真は旅行代理店提供)。
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 このマネージャー氏、どうしても我々を引き留めたいみたいだけど、行かなくちゃならないのよぉ。すいません。
 「それでは、何かあればぜひ私までご連絡ください」ということ。
 了解です。有り難う御座いました!

 時間が時間なので、そろそろレイキャヴィクに帰ることにする。洞窟を見られなかったけれど、車のコンディションも心配なので、帰るに越したことはない。
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 走っていると船を引っ張っている車に遭遇。
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 帰路の途中、山越えのところで霙や雨にあったけれど、それほどひどくはなかったし、なにせ舗装道路!それに、ガードレールもある!
 舗装道とガードレールがこれほど頼もしく思えたのは、生まれて初めてです。ガードレールを見た時、ホント、感激したもん。

 そして近道の有料トンネルを通って抜けるとそこは、うわぁ、車がいっぱい!舗装されている上に片道だけで4車線で、中央分離帯もあり、ガードレールもあって、こんな贅沢はない!それにたっくさん車がいて、何だか仲間に出逢ったような気分。
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 あぁ、それで、この3日間ずっと信号機を見ていなくて、レイキャヴィクに戻って最初の信号待ちの時、信号が愛おしかった。愛おしくて可愛くて、信号をずっと見ていたかった(ほとんどバカ)。

 自分の感覚が狂っていると思いつつも、本当は舗装道や信号が奇妙なのであって、砂利道の方が普通なのかも、とも。

 どちらにしても、日本ってすごいなぁ。道路に関しては悪口も言われるけど、道路は全部きれいに舗装されているし、無駄なほど信号もあるし、ガードレールもあちこちにキチンと付いていて、至れり尽くせり。
 でもだから、現代人は本能的に身を守ることや、第六感に頼ることも少なくなってしまったのかも。そしてあまりにも自然の営みと切り離されすぎて、都会では精神的に病む人が増えているのかも、とも。

 舗装道や信号が珍しいと感じる自分自身が一番珍しく、何だか知らないけれど、人生観がどこか変化してしまった感じ。

 よくアフリカの大自然を見て、人生観が変わったという話を聞くけれど、似たような感覚を覚えたのだと思います。

 レイキャヴィクに到着したのは6時前だったかな。ホテルにチェックインすると、トリプル・ベッドの部屋でした。ベッドの数はいささか多すぎるけれど、荷物をまとめなくてはいけないので、部屋が広いのは有り難かった。

 既にヘトヘト。それに・・・アカギレが痛い!指先の開く手袋の方が便利だけど、ハンドクリームを塗り忘れることが多くて、アカギレ作っちゃった。痛いよぉ。特に荷物整理の時は参った。

 さて、最後のひと仕事が残ってます。数日前に約束したヤコブ(フリーマン・マグヌッソン)とのディナー。彼も私が本当に来るのか心配になったのか、6時頃電話をしてきました。
 「大丈夫、さっきレイキャヴィクに戻ったから、少し荷物整理して、身支度して行く」

 ヤコブの自宅は、チョルトニン湖畔にある瀟洒な家屋で、フリドリクソン監督の二軒隣。私が最初にフリドリクソン監督に会ったのも、ヤコブの家の前でした。3-4年前だったかな。なので、場所は知ってます。
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 自宅ディナーだし、相手が私なので、アイスランジックなセーターか何かでリラックスした姿を想像していたら、 ヤコブご夫婦ともすごくビシっとした正装で、ちょっとびっくり。ヤコブは格子模様のちょっと大胆&お洒落なスーツで、奥様はフリルのついた黒の上下。私はどんな恰好だったっけ?多分ごく当たり前にセーターとスカート。

 何でもブログのネタにするのは悪いと思って、プライヴェート空間の写真は自粛。でも後から思ってみれば、ヤコブは私が写真を撮るだろうことを想定してビシっと決めていたのかもしれないので、もしかしたら私が気を回しすぎたかも。

 赤ワインを飲みながら少しおしゃべりして、それからディナー。アイスランドの家庭料理はおいしい!メニューはグリルした魚、ライス、サラダ。魚はアークティック・チャー(極北イワナ)という種類で、サケのように身が赤いけど、サケとはちょっと違った味。今年4月の前回の旅行から、私はどうやらこのイワナが大好きになったようで、これが出てくると、非常に嬉しい。このイワナはサクっと焼けばそれだけでおいしいけれど、今回は少し「メキシコ風スパイス」を振ったそうで、これがなかなかよかった。この美味しい魚に、付け合わせのライス(ご飯じゃなくてライス)、ルッコラとトマトのサラダ。充分です。有り難う。すごくおいしかった。
 デザートはアイスクリーム。これもなかなか素敵な味で「フレーバーは?」と尋ねたら、「Cherry Garcia」だって。Ben & Jerry'sか。確かに私もアメリカへ行くと、あそこのアイスばっかり食べてる。

 日本でライブがやりたいとずーっと言われているけれど、日本は半年、一年後を考えないとライブは出来ないからと念を押した。というのも、そういうアレンジをこちらでしても、彼は3ヶ月くらい経つと地道に話をするのが飽きるのか、音信不通になることが多い。もっとも、総選挙とか出てたから、忙しかったのはわかるけど。
 正直なところ、私もあまり何もやってあげられないので、ゴメンネと言うと。
 
「謝るなんてとんでもない。君はアイスランドのために日本でよく頑張ってくれていると知っている。それだけで充分だ。有り難う」と言われた。なんか感激。

 はい、これからも気張ってやります。本当はいろいろな人とチームを組めればベストだけど、私の下にぶら下がって貰う余裕はないので、アイスランド好きで、独立している何名かが集まって何かができないかを模索中。アイスランドのアーティストはピンキリで知っているので、とにかく日本でもっとアイスランド音楽の何かがやれないかを探るね。

 ということでディナーはお開きに。ホテルに帰り、荷物のパッキング。当初から予定していた通り、次回アイスランドに来た時のために、ブーツ、下着、セーター等々を一式、アイスランド居残りカバンに詰める。このカバンは明日、友人がホテルからピックアップして自宅に置いておいてくれるはず。
 それから残りの荷物の整理とパッキング。元気だったらどーってことないけれど、この時点で疲労困憊。吐きそうなほど疲れているので本当に辛い。そしてひどく夜遅くなってしまう前に、結局会えず仕舞いになった数人に電話をする。

 朝は5時起きで空港へ向かい、時差の関係で翌々日の午前中に成田到着となります。 (小倉悠加 / Yuka Ogura)13:信号が愛おしいと感じたアイスランドでの最終日_c0003620_13213440.gif




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  アイスランドの音楽がいっぱい!↓








 My last day in Iceland on this trip brought me some surprises. I came to appreciate paved roads, guard rails, and traffic lights I had taken for granted MUCH more. After spending 3 days in the country where there was no traffic lights, when I saw one in Reykjavik, I felt "love" toward a traffic light. I wish I could just stay there, gaze at it and embrace it in my heart for awhile. And I am not kidding!
Actually this trip turned my life a lot. I wish I could just get away from the city and live in the countryside. Although I was born in the middle of Tokyo and raised in big cities only, I never cared for it. I think I had enough dose of city already. And I do not like boring surburbia either. That is worse! Size of the town does not matter. I want to be in the place where culturally happening, or nothing is happening and lots of nature. Yeah. I only ask to be with somebody I really love and I need internet connections! Am I asking too much? Yuka
by icelandia | 2008-11-20 17:07 | Trackback | Comments(2)
Commented by milk at 2008-11-20 23:21
「Tokyo Soup Stock」じゃなくて「Soup Stock Tokyo」ですよー。
Commented by icelandia at 2008-11-20 23:28
あ!そうですね。ご指摘を有り難う御座います。いつも間違えるので気をつけていたつもりでしたが。訂正させていただきます。
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