うぬぼれワルツ

 長い間、更新が停滞しまして、すみません。名古屋から帰ってきて、またすぐに仕事で大阪に行っておりました。夏風邪も治らぬまま。いまだツバを飲み込んだら、喉にチクッと痛みが。風邪じゃないのかな。

 東京に帰ってきたら、我がホームベース高円寺に、新たに居酒屋ができていた。その居酒屋の玄関に掲げられていた札がコレ。



 『うぬぼれ中』。どうやら営業中という意味らしい。なぜに営業中が、うぬぼれ? よほど味に自信があるのだろう。居酒屋だらけの高円寺のなかで、新参店でもトップ人気になってやるという予告ホームラン? あまり自己過信して「うぬぼれ大」にならぬように。

 うぬぼれといえば、思いだすのが水仙にまつわるギリシャ神話。

 美青年ナルキサスは、多くの乙女たちに愛されたが、自分から人を愛することはなかった。そんなナルキサスが、生まれて初めて人を好きになった。それは湖に映った自分の姿。自分で自分を好きになってしまったナルキサスは、愛を告白することができず(なんせ好きになった相手が自分なので)、悶え苦しみ、死に至った。その亡骸は、やがて一輪の水仙に姿を変えた。

 ゆえに水仙の花言葉は「うぬぼれ」。そして自己愛の強い人はナルシストと呼ばれるようになった。

 僕は大阪に出張していたので、この店のオープン当時の様子を知らない。が、きっと開店記念の花は水仙だったろう(吉村智樹

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by yoshimuratomoki | 2005-07-08 13:04 | Trackback(1)
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Tracked from さかだち歩きの日々はつづく at 2005-07-21 21:13
タイトル : [本]街がいい
ISBN:4775505610:detail 看板系のVOWものがたくさん。他人の路上観察物件を見せていただくと、その切り口(と言っても、断面ではない)に、思わず、クスクスとなる(のは、ふつうの人ではないかもしれない)私も路上観察者として、最近、さぼりがちだが、それに、最近、ますます暑いが、今週末は散歩に出るかなぁ。なんて思ったりして。笑わせてもらいました。ありがとう。 ...more


街で見つけたイイ湯加減の物件を紹介してまいります。


by yoshimuratomoki

【吉村智樹のプロフィール】

吉村智樹
(YOSHIMURA,Tomoki)  
大阪市在住の放送作家/フリーライター。

お問い合わせは下記メールフォーム
こちら

最新著書は『VOWやもん』(宝島社)。

著書に『吉村智樹の街がいさがし』(オークラ出版)、『女優魂』(ゴマブックス)、『VOWやねん』『VOWでんがな』(宝島社)、『まぬけもの中毒』『ビックリ仰天! 食べ歩きの旅』(鹿砦社)、『DISCナウ!vs.レコードやくざ』(メタブレーン)などがある。

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