韓国 済州(チェジュ)島 「海女」 3月18日
現在、エキサイトが力を入れているビジネスの一つにオンラインゲームがある。この事業の為に韓国へ出かける機会が昨年から多くなった。それまでは1回しか行った事がなかったが、昨年だけで4、5回出かけている。ソウルのビジネスパートナーの複数がよく済州島に誘う。何度となく断ってきたが断りきれずに行く事になった。この島は、韓国の人にとって非常に重要な島である事がよくわかる。複数の、パートナーのそれぞれの人が年に10回ほど訪れているという。また、冬が厳しいソウル在住の老夫婦が3、4か月の冬の間、済州島で過ごすことも多いらしい。ソウルからのフライトも1時間に2本程度あって、所要時間は1時間程度だから、かなりの人が動いているのがわかる。済州島の魅力は? と聞くと
1、温暖な気候(といって沖縄を想像してはいけない。九州ぐらいか??)
2、食べ物がうまい
3、GOLF&ギャンブル
4、物価が安い(TAXフリーでもある)
以上がここの魅力だそうだ。確かに食べ物はうまい。海産物はもちろん新鮮で安いが、加えて野菜がうまい。生の白菜を何もつけずにバリバリ食べてみる。芯まで甘く、農薬の臭さも全くない。白菜がうまいのでキムチも旨い。魚と一緒に炊かれた大根も味が深く、他にも紫蘇、キャベツともちろん無農薬・有機野菜を味わえる。そして酒は焼酎。こちらの地焼酎、「済州島のきれいな水でつくった焼酎」(韓国語なので小生には読めないがそう書いてあるらしい)は22度で甘みのある焼酎。ストレートで飲む。GOLFも海風がさわやかで気持ちが良い。そしてソウルよりも割安。多分、飛行機代を払ってもきたくなるリゾート地なのだろう。日本人も多数見かけたが、それよりも韓国の人の方が多く思えた。
ある韓国パートナーのお兄さんが現地で平目の養殖場をやっているという事で、案内役をかってくれた。そして、「ではおいしい特別な物を紹介しましょう。」といって連れられた場所を御紹介する。
繁華街から1時間は車にゆられただろうか? 民家がポツポツとあるのどかな海岸線を東に走った。「もうすぐですよ。」と言われたあたりから海産物を売る屋台が見え始めた。そこで久しぶりに2人の海女さんの姿をみた。そして車は大きな建物の前で停止した。お兄さんご自身の養殖場であった。何万匹もいる平目が底から私たちをみている。初めて養殖場を見学した。そして「後でこれも食べましょう。」と声をかけられて歩いていったのが海岸線にある小さなテントであった。1人のおばあさんがやっている屋台である。このおばあさんも昔は海女であったらしい。たくさんの大きなバケツを覗くと、「あわび」「さざえ」「赤なまこ」「ほや」があった。おばあさんはパートナーのお兄さんと2、3言い交わすとそれらの海産物をさばき出した。「ほや」以外は目の前の海で海女さんが潜ってとってきた、とれたてらしい。冷蔵庫から焼酎を勝手にとりだし、一杯やりながら海を眺め、料理を待つ。すべての体の力が抜けて、海風が体と心を正常な状態に戻してくれる。さばいてくれた黒あわびは大きくて、日本だったら買って1万円、料理屋で2万円程度の代物である。よって普段は食べられない。こちらでは多分8分の1程度の値段であろう。しかしそれを2個さばいてでてきた。韓国のコチジャンか塩にごま油をいれた「つけダレ」で頂く。大きく切られた硬い黒あわびは噛み切れないほど。2匹は雄と雌であった。これらを食べ比べて愉しむ。雄は硬く太い。雌は少しやわらかく甘味がある。廻りの吸盤になっている部分がきれいにとられていて「これが一番旨い」と言われた。小生はごま油のつけダレで頂いた。さざえはこちらのリクエストで焼いてもらった。貝の中にある汁を飲もうとしたら、「ダメダメ」と言われた。そしてその汁は焼酎のグラスに注がれた。焼酎と割って飲むと胃に良いらしい。(別々に飲むのとどう違うのかと思ったが聞かなかった。)そして平目が、自家製キムチと一緒に届いた。キムチが旨い。今までで一番美味しかった。すこし効いている酸味がとても表現できない。
おなか一杯になりかけて焼酎も4人で6本目になりかけた頃。「これが本当の名物料理です。」といってだされたのが「あわびのお粥」であった。イタリアのリゾットのようにお米から炊かれたそのレシピは、たっぷりのあわびの肝だけである。肝をつぶして炊かれたそのお粥は見た目は深い緑色である。口にいれてみた。苦味が全く無い。海の香りと海水の味。そして肝が深みとコクを引き出してお米にしみわたっている。イカスミのリゾットの「あわびの肝」版といった感じであろうが、とても筆舌しがたい。おなかが一杯なのに大きなドンブリに小生だけ、おかわりをしてしまった。旨かった。「河豚は雑炊の為にある。そしてあわびは肝お粥の為にある。」と言っても過言ではない。又、海と海風。そして2つのビーチテーブルしかないこの海沿いの小さなテント、おばあさんの日焼けした笑顔。すべてのシチュエーションが味を200%に引き上げてくれる。来てよかった。心から思える瞬間である。
満足を味わっている時に、1人の海女さんが今日の収穫をもってやってきた。彼女の今日の収穫は、小さなあわびが3個となまこが2個。おばあさんは彼女に30000ウオン(約3000円)を手渡した。海女さんは、見た目は30歳ぐらいであろうか? ほっそりとしているがとてもたくましい感じの女性であった。1日に4時間、暖かい時期は6時間潜るらしい。かなり過酷な仕事である。おばあさんが、「この島で一番若い海女」と言った。きつい仕事故、後継者がいないのであろう。もしこの海女さんが年をとり潜らなくなったら、誰がこのあわびを取るのだろう。だれがこのあわびのお粥をつくるのであろう。誰がこの感動を私たちに与えてくれるのであろう。本当に受け継がれなければならないものとはなんだろうか? 私たちエキサイトは、この海女さんとこのおばあさんの様に、大きな感動と喜びを皆様に与えているのであろうか? 海を眺めながら焼酎を煽った。明日への宿題が見えてきた。東京へ帰ろう。そして見えなくなってきたらまた、この場所に帰って来よう。心を回復させる為に。
済州島は忘れられない場所になった。
山村幸広
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1、温暖な気候(といって沖縄を想像してはいけない。九州ぐらいか??)
2、食べ物がうまい
3、GOLF&ギャンブル
4、物価が安い(TAXフリーでもある)
以上がここの魅力だそうだ。確かに食べ物はうまい。海産物はもちろん新鮮で安いが、加えて野菜がうまい。生の白菜を何もつけずにバリバリ食べてみる。芯まで甘く、農薬の臭さも全くない。白菜がうまいのでキムチも旨い。魚と一緒に炊かれた大根も味が深く、他にも紫蘇、キャベツともちろん無農薬・有機野菜を味わえる。そして酒は焼酎。こちらの地焼酎、「済州島のきれいな水でつくった焼酎」(韓国語なので小生には読めないがそう書いてあるらしい)は22度で甘みのある焼酎。ストレートで飲む。GOLFも海風がさわやかで気持ちが良い。そしてソウルよりも割安。多分、飛行機代を払ってもきたくなるリゾート地なのだろう。日本人も多数見かけたが、それよりも韓国の人の方が多く思えた。
ある韓国パートナーのお兄さんが現地で平目の養殖場をやっているという事で、案内役をかってくれた。そして、「ではおいしい特別な物を紹介しましょう。」といって連れられた場所を御紹介する。
繁華街から1時間は車にゆられただろうか? 民家がポツポツとあるのどかな海岸線を東に走った。「もうすぐですよ。」と言われたあたりから海産物を売る屋台が見え始めた。そこで久しぶりに2人の海女さんの姿をみた。そして車は大きな建物の前で停止した。お兄さんご自身の養殖場であった。何万匹もいる平目が底から私たちをみている。初めて養殖場を見学した。そして「後でこれも食べましょう。」と声をかけられて歩いていったのが海岸線にある小さなテントであった。1人のおばあさんがやっている屋台である。このおばあさんも昔は海女であったらしい。たくさんの大きなバケツを覗くと、「あわび」「さざえ」「赤なまこ」「ほや」があった。おばあさんはパートナーのお兄さんと2、3言い交わすとそれらの海産物をさばき出した。「ほや」以外は目の前の海で海女さんが潜ってとってきた、とれたてらしい。冷蔵庫から焼酎を勝手にとりだし、一杯やりながら海を眺め、料理を待つ。すべての体の力が抜けて、海風が体と心を正常な状態に戻してくれる。さばいてくれた黒あわびは大きくて、日本だったら買って1万円、料理屋で2万円程度の代物である。よって普段は食べられない。こちらでは多分8分の1程度の値段であろう。しかしそれを2個さばいてでてきた。韓国のコチジャンか塩にごま油をいれた「つけダレ」で頂く。大きく切られた硬い黒あわびは噛み切れないほど。2匹は雄と雌であった。これらを食べ比べて愉しむ。雄は硬く太い。雌は少しやわらかく甘味がある。廻りの吸盤になっている部分がきれいにとられていて「これが一番旨い」と言われた。小生はごま油のつけダレで頂いた。さざえはこちらのリクエストで焼いてもらった。貝の中にある汁を飲もうとしたら、「ダメダメ」と言われた。そしてその汁は焼酎のグラスに注がれた。焼酎と割って飲むと胃に良いらしい。(別々に飲むのとどう違うのかと思ったが聞かなかった。)そして平目が、自家製キムチと一緒に届いた。キムチが旨い。今までで一番美味しかった。すこし効いている酸味がとても表現できない。
おなか一杯になりかけて焼酎も4人で6本目になりかけた頃。「これが本当の名物料理です。」といってだされたのが「あわびのお粥」であった。イタリアのリゾットのようにお米から炊かれたそのレシピは、たっぷりのあわびの肝だけである。肝をつぶして炊かれたそのお粥は見た目は深い緑色である。口にいれてみた。苦味が全く無い。海の香りと海水の味。そして肝が深みとコクを引き出してお米にしみわたっている。イカスミのリゾットの「あわびの肝」版といった感じであろうが、とても筆舌しがたい。おなかが一杯なのに大きなドンブリに小生だけ、おかわりをしてしまった。旨かった。「河豚は雑炊の為にある。そしてあわびは肝お粥の為にある。」と言っても過言ではない。又、海と海風。そして2つのビーチテーブルしかないこの海沿いの小さなテント、おばあさんの日焼けした笑顔。すべてのシチュエーションが味を200%に引き上げてくれる。来てよかった。心から思える瞬間である。
満足を味わっている時に、1人の海女さんが今日の収穫をもってやってきた。彼女の今日の収穫は、小さなあわびが3個となまこが2個。おばあさんは彼女に30000ウオン(約3000円)を手渡した。海女さんは、見た目は30歳ぐらいであろうか? ほっそりとしているがとてもたくましい感じの女性であった。1日に4時間、暖かい時期は6時間潜るらしい。かなり過酷な仕事である。おばあさんが、「この島で一番若い海女」と言った。きつい仕事故、後継者がいないのであろう。もしこの海女さんが年をとり潜らなくなったら、誰がこのあわびを取るのだろう。だれがこのあわびのお粥をつくるのであろう。誰がこの感動を私たちに与えてくれるのであろう。本当に受け継がれなければならないものとはなんだろうか? 私たちエキサイトは、この海女さんとこのおばあさんの様に、大きな感動と喜びを皆様に与えているのであろうか? 海を眺めながら焼酎を煽った。明日への宿題が見えてきた。東京へ帰ろう。そして見えなくなってきたらまた、この場所に帰って来よう。心を回復させる為に。
済州島は忘れられない場所になった。
山村幸広
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by yamamura2004 | 2004-03-18 19:14 | Trackback(1)
