最後の晩餐は「シャトー・イケム」 6月17日
デザートワインという飲み物は、ワイン初心者から真のワイン好きまで誰にでも愛されるワインである。しかしその奥の深さに達する事はむずかしい。「ワインはボルドーに始まって、ブルゴーニュにはまり、ソーテルヌで極め、オールドシャンパーニュに行き着き身を滅ぼす。」とラッシエットの武居代表は言う。これは「味に浸透しすぎて」ということと「財産をつぎ込む」という両面からの言葉であろう。要するに、ワインの味を追求していけばデザートワインなのだ。ソーテルヌやポートを味わうのは男の嗜み。最高のデザートなのだ。特にチーズが嫌いな小生はフレンチの最後にはこれで愉しむ。イタリアンではサンブーカとカカオやコーヒーを合わせて至福の時を過ごす。西洋料理はこれえが愉しみ。和食にはない「お楽しみの時間」である。一番好きなワインは何か? と聞かれれば、「シャトー・イケム(デイケム)」と即答できる。なぜならボルドーにこれ以上のソーテルヌはないからである。ボルドーの一部の決められた畑のデザートワインのみをソーテルヌと呼んで良い事となっている。そしてこのイケムだけはソーテルヌの中でも他と比べられない圧倒的な味わいで世界中を虜にしているのだ。赤も白も複数の旨いワインは存在する。しかしこのソーテルヌだけはイケムが王様であり、他をよせつけない圧倒的な旨さを誇る。それはロマネコンティが王様といわれるのとは少し意味合いが違うのである。
その次にくるデザートワインとは何か? それはやはりポートワインであろう。ポルトガルの旨い赤や白の話しはワイン好きの間ではでてこない。ポルトガルの奇跡とはこのポートワインのことをいうのであろう。その中の代表格は「キンタデノバール」であろう。これはポートでは代表的に旨い。しかしイケムとは比較できない。それだけイケムはその一滴一滴が貴重で、その旨さ、その繊細で上品で味わい深い甘味はどんな酒よりも小生を虜にする。このワインを飲める事に幸せを感じるのである。もしこの味を知らずに死んだとしたら、その人生とはなんであっただろうか? それは酒を語る事ができないに等しいというものである。食事の後、寝酒に1日を回想しながらイケムを飲む。会話も要らない。じっくりワインを舐める。そんな逸品がシャトー・イケムである。
最後の晩餐に何を食べるか? 小生は、食べ物はよいのでイケムを選びたい。イケムには“ツマミ”はいらない。この美味しさを他の味と混ぜるだなんて、それほどの大罪はない。それを飲んだ後は歯を磨くのもいやなのだ。その味をずっと感じていたいのである。最後の晩餐はシャトー・イケムの30年程度熟成されたものを頂きたい。2時間ぐらいかけて一口、一口、大切に大切に口に含み、舌で喉でそれを味わう。そして人生の喜びを回想しながらも、その味を永遠に生き続ける魂に刻んで死んでいければ、これが小生にとって人生の大往生である。
ワインを飲むときに常に考えていただきたい。そのワインを1本開ければ、確実に地球上からワインが1本減少するのである。1○○○年製のワインは最後にはなくなって二度と再現できない限りあるものだという事を確認して頂きたい。それだけ貴重な品なのである。
先日も、西麻布ラシェットで貴重なデザートワインを頂いた。夜中にどうしてもデザートワインが飲みたくなりその衝動を抑え切れなかった。ストレスが極限状態になるとそうゆう行動にでてしまう。そして飲んだデザートワインは、偉大なポートワイン「フェレイラ」である。写真の年代が確認できるであろうか? なんと1877年製のポートワインである。1877年とは、明治10年、西南戦争の年である。約130年の時間を待ち続けたワインである。小生の頂いた中で最古のワインである。130年間このワインは何処でどのように過ごしてきたのであろうか? 130年前に作られたとは信じがたいフレッシュ感が残っている素晴らしいポートであった。
人生の思い出のデザートワインは、1918年のシャトーイケム。写真の通り、昔のラベルデザインである。このイケムは多分もう一生飲む事ができないだろう。その他のイケムでは1970年が最高に素晴らしかったのを舌が覚えている。そして何年か前に自分の誕生年度である、1963年のキンタデノバールを誕生日の自分のお祝いに飲んだ。そしてこの1877年のフェレイラ。これらに出会えて飲める幸せを実感する。そしてこれらを提供してくれる人々に感謝をしたい。
山村幸広
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by yamamura2004 | 2004-06-18 21:49 | Trackback(1)
タイトル : いいワインを飲むと笑っちゃう
私はワインにメガナイ!!! 私は誰に聞いても「高くていいワインだ!!」というようなワインをを買わない理由が三つある。 一つはワインセラーがない(必ず買ってみせる!!!)せっかくいいワインも保存がダメだとすぐ傷んでしまう・・・だから高いワインを買う衝動を抑えられるんだけどね^^; 二つ目はやはり4万種を超えるワインの中から、手頃で旨いワインを探すのが好きということ。誰もが認めるワインより、大穴を探す楽しみがたまらないの。 そして、最後の一つは・・・言わずと知れた、身の丈にあったワインしか買わないと言うこだわり^^; いつか、マルゴーとか、ムートンとかを「しれっと」買えるようになり......more
私はワインにメガナイ!!! 私は誰に聞いても「高くていいワインだ!!」というようなワインをを買わない理由が三つある。 一つはワインセラーがない(必ず買ってみせる!!!)せっかくいいワインも保存がダメだとすぐ傷んでしまう・・・だから高いワインを買う衝動を抑えられるんだけどね^^; 二つ目はやはり4万種を超えるワインの中から、手頃で旨いワインを探すのが好きということ。誰もが認めるワインより、大穴を探す楽しみがたまらないの。 そして、最後の一つは・・・言わずと知れた、身の丈にあったワインしか買わないと言うこだわり^^; いつか、マルゴーとか、ムートンとかを「しれっと」買えるようになり......more
