京都は「お帰り」の声で始まる 4月22日
久しぶりに京都へ帰った。金、土、日の出張旅行で、かなり濃密なスケジュールであった。多くの方々にお会いした。しかし会った方々はすべて東京の方々という結果はこれいかに。友人に顔を見せる事もできなかった。宿泊先は京都ブライトンホテル。朝、歩いて5分の御所を散歩する。緑と新鮮な空気を楽しみ、歴史を感じるひと時である。裏話だがこのホテルは、当初失敗した時の事を考えて、マンションとしても売り出せるように考えられた設計になっているそうだ。その心配はいらぬ心配に終わった。現在、京都ではもっとも評価されたホテルとなっている。
最初の晩は京都に帰ったら必ず、ここで飯を食う、「土佐屋室戸」。こちらの主人、川崎氏の「お帰り」の声で京都の夜は始まる。こちらは一応、焼き鳥屋である。こちらの軍鶏の焼き鳥は最高級品である。東京にはおいしい物はすべて揃っていると豪語する小生であるが、この旨さの焼き鳥にはめぐりあった事は一度もない。しかしこちらは鳥だけでない。こちらで食べる焼き鳥はいつも、3、4本。他に沢山頂く季節の魚、お料理、山形牛とすべて旨い。冬は、深海魚の王様、「クエ鍋」が頂ける。この日も色々な料理を頂いた。筍もうまかったが、主人が「あんたの為になあ、高知の友人に、鰹を一本釣ってきてくれとたのんだんや。わかるかなあ、一本だけ釣りに船を出して、一本だけ釣らしてくるこの贅沢が。」とのたまいた。「おおきに。まあ一杯のんでや。」と言いながら、絶品の鰹を頂いた。それにこの日は、頼んでおいた絶品の焼酎、「兼八」が手に入っていた。実は1週間前、手にいれたという事で自宅に一本送ってもらっていた。それに加えて、福井県の銘酒、「黒龍」の「石田屋」を頂く。年間1、200本しかない超貴重なこの酒。こちらの店に半年に一本、720mlが届く。味はもう表現できない。そのコク、クセのない甘味。日本酒の中の日本酒とはこの酒のことを言う。酒が、料理が、そしてなにがない会話と京都の空気。素晴らしい夜を過ごせた。数件廻って深夜にもう一軒立ち寄る。京都の夜のシメはこれしかない。カレーうどんの「味味香(みみこう)」さんである。これを食わずして帰る事はできないのである。数年前も小山薫堂氏と嵐山の吉兆で食事をした後、嵐山吉兆からわざわざ市内へタクシーで食べにいった。その際、「小山さん、小生はどうしてもシメにいきたい所がござる。」「山村さん、私のシメは味味香であるがおぬしは。」2人のシメはそれしかなかった。こちらは全てがカレーうどんを基本に考えられている。天麩羅もカレーに合う特製の衣である。これも京都でしか食えない。
土曜日はゴルフの後、宮川町で「都おどり」を鑑賞。最後のフィナーレの豪華さは宮川町ならではの舞。色彩々の着物と帯が豪華絢爛。三味線の音が京都の町にこれほど溶け込むものなのか。その夜の宴も深夜まで続く。
翌日は散歩の後、エキサイトイズムでもご紹介した、「木乃婦」。老舗らしく器が揃っていて美品が多い。京焼きの鮮やかな器と塗りが美しい碗。これぞ京の季節感が感じられる器が続々とでてくる。3代目の若い花板の荒削りながらインパクトのある料理。誰もが一度食べてみたいと言う、「フカヒレとごま豆腐の鍋」は確かに万人受けする味。欠点無くまとまった優等生。それよりも味に驚いたのは、「筍の釜飯」。はっきり言って今までに食べた事がないほど旨かった。なんの工夫があるのか最後までわからなかったが、酒がいいのか? 米の炊き方か?なんともいえない。「すべすべした、米が引っ付かないさらりとした釜飯。」色も美しい。食べきれずにいると、「持って帰らはりますか?」と聞かれ「おおきに。すんません。」最高の夜食となった。
そして帰京の日(ちなみに京都の人はいまでも東京へいくのに、「下がる。」という。京都人にとって帰京の京は、いまでも京都の京。)、新幹線の時間を気にしながら、四条通り堺町通下へ。お目当ては、箸を買うためである。京都の人も、観光客も箸を買うのはこちら、「いちはら」(市原平兵衞)である。500円から1万円を超える価格の色々な箸が所狭しと、飾ってある。自分にあったデザインと長さと太さを見極めて買う。こちらの箸で食べると、綺麗に食べる事ができる。魚もきれいに身が取れる。そしてご飯の一粒一粒が残さず食べる事ができる。小生は3000円の、木の黒塗りの箸を買った。いままでは、「いちはら」さんの竹箸を使っていたが美しさにみとれて買ってしまった。たかが箸、されど箸。杯を好みで選ぶように、箸も自分で好みを選ぶ。一段と飯がうまくなる。やっぱり京都はいいなあ。でも東京へ帰ろう。仕事がまっている。
東京があるから京都も更に光る。
山村幸広
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エキサイトグルメ「京都エリア」
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最初の晩は京都に帰ったら必ず、ここで飯を食う、「土佐屋室戸」。こちらの主人、川崎氏の「お帰り」の声で京都の夜は始まる。こちらは一応、焼き鳥屋である。こちらの軍鶏の焼き鳥は最高級品である。東京にはおいしい物はすべて揃っていると豪語する小生であるが、この旨さの焼き鳥にはめぐりあった事は一度もない。しかしこちらは鳥だけでない。こちらで食べる焼き鳥はいつも、3、4本。他に沢山頂く季節の魚、お料理、山形牛とすべて旨い。冬は、深海魚の王様、「クエ鍋」が頂ける。この日も色々な料理を頂いた。筍もうまかったが、主人が「あんたの為になあ、高知の友人に、鰹を一本釣ってきてくれとたのんだんや。わかるかなあ、一本だけ釣りに船を出して、一本だけ釣らしてくるこの贅沢が。」とのたまいた。「おおきに。まあ一杯のんでや。」と言いながら、絶品の鰹を頂いた。それにこの日は、頼んでおいた絶品の焼酎、「兼八」が手に入っていた。実は1週間前、手にいれたという事で自宅に一本送ってもらっていた。それに加えて、福井県の銘酒、「黒龍」の「石田屋」を頂く。年間1、200本しかない超貴重なこの酒。こちらの店に半年に一本、720mlが届く。味はもう表現できない。そのコク、クセのない甘味。日本酒の中の日本酒とはこの酒のことを言う。酒が、料理が、そしてなにがない会話と京都の空気。素晴らしい夜を過ごせた。数件廻って深夜にもう一軒立ち寄る。京都の夜のシメはこれしかない。カレーうどんの「味味香(みみこう)」さんである。これを食わずして帰る事はできないのである。数年前も小山薫堂氏と嵐山の吉兆で食事をした後、嵐山吉兆からわざわざ市内へタクシーで食べにいった。その際、「小山さん、小生はどうしてもシメにいきたい所がござる。」「山村さん、私のシメは味味香であるがおぬしは。」2人のシメはそれしかなかった。こちらは全てがカレーうどんを基本に考えられている。天麩羅もカレーに合う特製の衣である。これも京都でしか食えない。
土曜日はゴルフの後、宮川町で「都おどり」を鑑賞。最後のフィナーレの豪華さは宮川町ならではの舞。色彩々の着物と帯が豪華絢爛。三味線の音が京都の町にこれほど溶け込むものなのか。その夜の宴も深夜まで続く。
翌日は散歩の後、エキサイトイズムでもご紹介した、「木乃婦」。老舗らしく器が揃っていて美品が多い。京焼きの鮮やかな器と塗りが美しい碗。これぞ京の季節感が感じられる器が続々とでてくる。3代目の若い花板の荒削りながらインパクトのある料理。誰もが一度食べてみたいと言う、「フカヒレとごま豆腐の鍋」は確かに万人受けする味。欠点無くまとまった優等生。それよりも味に驚いたのは、「筍の釜飯」。はっきり言って今までに食べた事がないほど旨かった。なんの工夫があるのか最後までわからなかったが、酒がいいのか? 米の炊き方か?なんともいえない。「すべすべした、米が引っ付かないさらりとした釜飯。」色も美しい。食べきれずにいると、「持って帰らはりますか?」と聞かれ「おおきに。すんません。」最高の夜食となった。
そして帰京の日(ちなみに京都の人はいまでも東京へいくのに、「下がる。」という。京都人にとって帰京の京は、いまでも京都の京。)、新幹線の時間を気にしながら、四条通り堺町通下へ。お目当ては、箸を買うためである。京都の人も、観光客も箸を買うのはこちら、「いちはら」(市原平兵衞)である。500円から1万円を超える価格の色々な箸が所狭しと、飾ってある。自分にあったデザインと長さと太さを見極めて買う。こちらの箸で食べると、綺麗に食べる事ができる。魚もきれいに身が取れる。そしてご飯の一粒一粒が残さず食べる事ができる。小生は3000円の、木の黒塗りの箸を買った。いままでは、「いちはら」さんの竹箸を使っていたが美しさにみとれて買ってしまった。たかが箸、されど箸。杯を好みで選ぶように、箸も自分で好みを選ぶ。一段と飯がうまくなる。やっぱり京都はいいなあ。でも東京へ帰ろう。仕事がまっている。
東京があるから京都も更に光る。
山村幸広
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by yamamura2004 | 2004-04-22 02:38 | Trackback(1)
