皆さぁん、涙腺ゆるくなってんじゃないの?
初日、山形のオープニングでオルガンのイントロが流れた瞬間、
オレの周りの女性3人ほどが口を手で押さえた。
ほんとにステージに5人がいるのが信じられないという表情。
民生くんが歌い出す。
あーあー、ひとり泣き出しちゃった。
一番のサビが終わってギターが激しくかき鳴らされる。
ついにバンドが入ってドッカーンとなったとき、
3人は一気に明るい笑い顔になった。
あーよかったと思ったら、オレのほっぺたが濡れてる。
なになに、オレも涙もろいじゃん。
すごい初日だった。
途中で民生くんが「横須賀はいい練習になった」って言ってたけど、
さすがユニコーン、修正が早い。
流れはシークレットより断然、スムーズ。
「今日からツアーが始まりました。
阿部さんの故郷の山形ということで、ひと言いただきます」
って民生くんがPTA会長並みの丁寧なセリフ。
「そっち見てると泣けてくるので、極力見ないようにやります」
と阿部くん。客席から「えー!!」
「今日に向けて一年準備してきて、やっと初日を迎えられた。
いい日にしたいと思いますんで、よろしく」
と阿部くんがもうひと言。
感動的で神妙なスタートだった。
が、その後はぶんぶん飛ばす。
山形のオーディエンスのノリがすごい。
『シャンブル』の曲を早くもアクション付きでどんどん合唱する。
もちろん20世紀の曲になると盛り上がる盛り上がる。
いい感じになったとき、突然2人のフードを深くかぶったラッパーが乱入。
ステージの左右に分かれて、
バッグからいろんなものを客席に投げてプレゼントしてる。
えー?? えー??
ユニコーンがヒップホップ・シーンに転進かあ??
それは絶対許しませんぞ!!
でもラッパーたち、ちょっとかわいい。
観客にも大ウケだっただぜ。
前も何でもありのバンドだったけど、まったく芸風は変わってない。
この後、ツアーがどんな展開を見せるのか。楽しみな初日だった。
(写真はイベンターの“夢番地”さんから初日を祝ってプレゼントされた、風船アートのユニコーン・シンボル)