音楽評論家 平山雄一の『倶知安ね、食っちゃね』

プロフィール


音楽評論家平山雄一による【JUNK! JUNK! JUNK!
∞ 2010】の期待を語るブログ。



【歴史的和解】昔キャラ雄一
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告白します。

実は平山雄一とユニコーンには、なかなか他人には言えぬ因縁があったのです。

たぶん17 年前のユニコーン武道館ライブでの出来事。コンサートも終盤近く、阿部くんのあまりのしゃべりの長さに昔キャラ雄一は呆れ返り、「オレはロックのライブ見に来てんだよ。ギャグ聴きに来てるんじゃねーんだよ」と立腹して、アンコール前に席を立って帰ってしまったのであった。事件はその直後の起こったのである。

曲が「C.S.A.」に差しかかったころ、阿部くんが取り出したのは当日の招待者リスト。その中から名前を拾って「C!S!A!」と叫ばせることになり、最初に指名を受けたのは、なんと平山雄一。阿部くんが♪ダカダカダカダカダ♪とパフォーマンスした後、武道館がシーンとなった。そこで誰かが「平山さんはさっき帰りましたー」と言ったから、それはもう当然、ブーイングの嵐、嵐、嵐。

翌日は関係者からの抗議とおせっかいで、平山の電話は鳴りっぱなし。平山もことの大きさにビビリはしたものの、もうあとには引けない。シカトを決め込んで、「自転車泥棒」のメロディを口笛で吹いてとぼけていたのだった。

そして今回のツアーのセットリストに「C.S.A.」に似た曲が入っているのを見て、昔キャラ雄一としては、いつかきっとあのときのリベンジがあるんだろなあという思いが浮かんだ。予測としては、ツアー後半のどこかの片田舎のホールで“さらし者”にされるのだろうと覚悟はしていたのだった。

しかーし、機会は突然に訪れた。ツアー序盤のピーク、4/1横浜アリーナにいそいそ足を運んだ昔キャラ雄一は、それでも「平均年齢44.5歳のバンドは大丈夫なの?」と心配していたのだった。

事実は、人の心配どころではなかった。「C.S.A.」に似た曲が始まってしばらくして、阿部くんが客席内に乱入。マイクで叫んだのは「平山雄一は来てるのかあ?」。

ん? 何? 私のことを探している。しかも大音量マイクで・・・。

そこまで言われて黙ってるわけにもいかないので、「ここにいるぜぃ!」と言い返すと、阿部くんがなんと私の目の前にやってきた。

うむを言わせず♪ダカダカダカダカダ♪のパフォーマンス。昔キャラ雄一は「○!○!○!」と叫び、次の瞬間、阿部くんとしっかり抱き合っていたのだった。

そのとき、昔キャラ雄一の奥底で何かがすーっと溶け、ユニコーンが好きでよかったという思いが全身を支配した。阿部最高!ユニコーン最高!という電気が、クレイジーケンの「いーね、いーね」みたいなニュアンで駆け巡り、理屈抜きの”歴史的和解“が成立したのだった。

その様子は無情にもDVD収録カメラを通して巨大ビジョンに映し出されていたのである。

今回は私事でまことに申し訳ないが、ライブレポより先に、このことを“今から昔から”読者にまず報告したかった。いつか昔キャラ雄一とユニコーンの例の因縁を告げようと思っていたのだが、はからずも阿部くんに先手を取られ、事後報告になってしまったことをここにお詫び申し上げます。

きっとこの事件はのちのち“歴史的エイプリルフール”として日本のロック・ヒストリーに記録されるべきアクシデントになるだろう。

なので、最初にここで申告いたします。

(写真は、数日後に歴史的和解事件に巻き込まれることなどつゆ知らず、札幌ライブの打ち上げで某カドカワ編集者のS藤氏とカツラ・プレイに興じる昔キャラ雄一)
by emm_unicorn | 2009-04-02 04:05 | ユニコーンの今から昔から