去年からずーっと四角いグラサンを捜してた。「スクウェア・タイプ」とか「角張ってる」くらいじゃダメで、正真正銘の「四角」だ。しかもフレームがセルではなく、メタルでなければならない。これは主に60年代に流行ったタイプみたいで、ビートルズもジョンとジョージが1966年辺りの写真を見ると、かけてる。現代のメガネ屋さんには、ほぼ置いてないと言っていい。今の流行りは基本的に流線型だ。かなり四角くて、いい線イッてるのはたまにあっても、カーブがかかってるのが多い。俺が欲しいのは平面でなければならない。でもとにかく無い。ちょっと諦めてた。
でもやっぱり欲しい。ガチンコの当時モンにしかこの型は無いのかな?と判断した俺は、古着屋を攻めよう!と、先日、「今日は必ず見つける!!」と決めてかかって、古着屋巡りの旅に出た。旅って言っても渋谷、原宿、代官山くらいでやめたけど。だってやっぱり無いんだもん(笑)疲れるし段々悲しくなってくるからね。ただ、それをかけてる自分をどこかで知ってるんだよ!!でね、近くを通ったから、無いと知りつつ、いわゆるメガネ屋さんに入った。メガネ屋さんって言ってもメガネドラッグ系じゃないよ。分かるでしょ?”オプティカル系”ね(笑)で、店員さんが話しかけてきてくれたから、「メタルフレームで真四角のサングラスってホント無いですよねぇ・・・」なんて話したの。そしたら「ちょっと待ってて下さい」って言って、奥から出してきてくれたメガネ・・・ワォ!!四角い!!しかもメタルフレームだ!!"FREUDENHAUS"っていうドイツのメーカーの、もう何年か前のモデルで、この型は売れないから奥にしまってあって、その日倉庫に戻される予定だったんだって!!凄くない!?サングラスじゃなくて、ただのメガネだったんだけど、それはレンズ入れちまえばいい話だからね。俺ってすげぇなぁ!!
早速ブルーのレンズを注文。四角いフレームでブルーのレンズっていうのがイメージだったからね。写真だと黒っぽく見えるけど、実際はもっと薄いブルー。話しかけてくれた店員さんに感謝しつつ、俺はハッピーなわけです。でもさ、強くイメージするってホント大事だよ。強力なパワーを発揮するよ。
更に言えばその後、これも60年代にThe Byrdsのロジャー・マッギンやSmall Facesのスティーヴ・マリオット(知ってる!?)がかけてたような、更に薄くて真四角の、何て言うか・・・老眼鏡シェイプのサングラスがあって(すごくイカしてる)これも「欲しいなぁ」プラス「手に入れてる自分」を強くイメージした。そしたらなんと、いつも行ってたメガネ屋さん(オプティカル系ね)に、それと"同じ"型を含むクラシカル・デザインのメガネが一気に新入荷したんだよ!!高過ぎて買ってないけどさ(笑)でも凄くないか!?みんなでグッドラックを呼び起こそうぜ!!
和田 唱