最近はあまり読めていませんが、僕は以前、本や漫画をよく読んでいた時期がありました。
色々な本や漫画を読んでいて感じるのは、哲学の本ではないどんな作品にも、創った方の哲学というか、その作品を創った方の考え方が詰まっている事が多いなと思う事です。(当たり前なのか、、。)
もちろん、そういったものがどうこうより、作品として、エンターテイメントとして、面白いもの、素晴らしいもの、大好きなものもたくさんありますけど。
特に、この漫画家の先生のメッセージに感銘を受けたのを覚えています。
「ちびまる子ちゃん」で有名な、あの、さくらももこ先生です。
エッセイも幾つか読ませて頂いた事があるのですが、さくら先生の作品は本当に大好きで、笑わせて楽しい気持ちにもさせてくれるし、生きていく上で大切な事もたくさん詰まっていると思う。
有名な作品ですが、「コジコジ」という漫画、皆さんは読んだ事ありますか?
(まさかうちのメンバーは読んだ事ないと思うけど⁈笑)
ちなみに、アニメの主題歌担当が、ホフディラン、電気グルーヴ、カジヒデキさんというところもカッコ良くて好きです。
このコジコジの中で、特に印象深かったエピソードがあるのですが、それがどんな話だったかというと、
登場人物(人じゃないのか?)がカッコいい生き方とはなんだろう?と考える話です。
クールな生き方をしているとみんなから思われているキャラクターに、みんなが、
「クールでいられる秘訣をおしえてくれよ!」
と聞くのですが、
そのキャラクターの答えが、
「ムダな事はしない、ただそれだけの事。」
というものだったのです。
その答えを受け取ったみんなは、
「ムダな事をせず、更に、人には迷惑をかけず、自由に自分の人生をのびのびと生きていくのが、クールな生き方なのでは?」
と思うのです。
この話に出てくるような、「ムダ」
というものの一番大きなものは、僕は、人と衝突している時間だと思っていて、理想的過ぎる考え方かも知れませんが、よっぽどの事がない限り、ケンカとかをしている時間は作りたくないと思っています。
人に迷惑をかけないというところにも繋がってきますし。
何かにイライラしているときって、本当に時間の質が落ちている気がして、相手どころか、自分も損をしている気がする。
人とケンカをしてイライラしていると、何か別の事をしていても手に付かないし、集中力も全然湧かない。
そんな気持ちで一時間を過ごすくらいなら、もっと質が高く、楽しい一時間を過ごしたいのです。
時間という限りある財産の質を高められるか、それも自分次第だと思っています。
何も、「世の中とうまくやるために、人の言いなりになって、自分の意見は押し殺すべきだ!」とか、そういう話ではなく、
あくまでも、周りの人達に合わせて自分の価値観をコロコロ変える必要なんてない事が前提だと思っています。
ただ、自分の価値観、常識を正義だと信じるあまり、考え方が違う人を攻撃してしまう様な事は、僕はしたくない。
ある人の正義が、自分にとっては悪だという事と一緒で、自分の正義がある人にとっては悪だという事だってある。
自分の拘り、自分なりの哲学を守りながらも、自分とは違う考え方の人の価値観を安易に否定する事なく、自分の人生を歩んでいく。
苦手な人には腹を立ててしまう事もあるし、まだまだ実現はできていないだろうけど、僕は結構、本気でそんな生き方を目指しています。
こんな事を書いていると、「綺麗事言いやがって」なんて事を思われてしまうかも知れません。
でも、人と衝突している時間があるのなら、もっともっとやりたい事があるんだ。
少し話が脱線してしまうけれど、
以前(まだやっているのかな?)、オノ・ヨーコさんが、Twitterで色々な人の悩み相談に答えているのを見た事があります。
あるカップルが破局をしてしまったらしいのですが、一人は完全に納得がいっていないらしく(納得いっていない方が相談者)、別れた相手の不幸を望んでいるというのです。
(うーん、愛が憎しみを生むとはこの事か、、。恐ろしい!!)
なんて事を思いながら、オノ・ヨーコさんが相談者に返したコメントを読んでみた。
そこには、こんな事が書いてあった。
「その人以上に大きな幸せを私にくださいと願うのです。人の不幸を望んでいる間は、あなたは幸せになれません。」
(少し表現が違っていたかも知れませんが)
この答えを見たときに、僕は、ジョン・レノンがオノ・ヨーコさんのギャラリーを訪れたとき、虫眼鏡で天井を見る作品に書いてある、とある文字を見て、オノ・ヨーコさんを好きになった、というエピソードを思い出しました。
そこに書いてあったのは「YES」
それが「NO」という文字だったら、ジョン・レノンは、オノ・ヨーコさんを好きになっていなかったみたいだ。
その相談者の方が、その後、どんな人生を歩んでいるのかは分かりませんが、決して、間違った方向には進まず、自分にとっての幸福を追求していると信じています。
生まれた時代、生まれた国、
生まれたときに与えられた環境、
遺伝、
先天的に優れているもの、
先天的に負ったハンデ、
後天的に手に入れた自分の強さ、
自分で見つけた自分の武器、
楽しい思い出、
後天的に背負う事になった自分の弱い部分、
トラウマ、
コンプレックス、
悲しかったときの記憶、
生まれ育ったその時代、
そのときの国の常識、
そのときの国の問題、
そのときの世界の常識、
そのときの世界の問題、
今の国の常識、
今の国の問題、
今の世界の常識、
今の世界の問題。
様々な条件や状況、感情、あらゆるものに囲まれて、自分達は生きていく事になる。
その中で、自分は今、どんな行動をするのがベストなのかをよく考え、自分が納得する生き方を追求してみる。
天国の存在には期待したいところだけれど、こればっかりはあるかどうかわからない。
それならば、できる事は、今を精一杯生きぬくという事だ。
自分も周りの人達も楽しく毎日を過ごしていけるような生き方、俺はどうにか見つけてやりたい。
明日は、大切な友人と、ポール・マッカートニーのライブを観に行きます。
限りある財産を使って手に入れたいもの、俺にはもう見つかっているはずだ。
「Life is very short, and there’s no time For fussing and fighting, my friend.」
(人生はとても短いから、ケンカしている暇なんてないよ。)
THE BEATLES 「We Can Work It Out」より
(長くなりましたが、読んで頂いた皆さん、ありがとうございます。)