ちょっと遅くなっちゃったけど、サンクトでの公演を報告します。
サンクトぺテルブルグは去年に引き続き2回目で、食べ物はおいしいし、街もキレイだし、今回も訪問できることをとても楽しみにしていました!
去年は、藤原いくろうさんのコンポージングのもと、現地オーケストラとの共演、しかもコンセールバトワールという国家の由緒正しき大学のホールで歌うという、本当に素晴らしいステージで歌わせていただき、今でもその感激は忘れられません。実はこのとき、たまたま現地のアニコンという大きなコンベンションのオーガナイザーが見に来てくれており、それがきっかけで今回の渡航が実現しました。
アニソンを通して、人とひととのつながりができ、こうして国内だけでなく国境をこえて次へまた次へとつながっていくのは、本当にうれしいし、いつも胸がワクワクします。
アニコンでは日本からのゲストは、僕が2回目ということで情報が少なかった分、実際ステージに上がって見なければ雰囲気がわからなかったのですが、コンサート会場は満員で大盛況だった。
日本の文化が大好きなロシアの方々は、古い文化から、現代のアニメや、秋葉原の雰囲気など、実はとっても多いということが分かった。特に「カラオケ」という言葉がそのまま通じる。ホテルから会場までの移動中には、「KARAOKE」と書かれた大きな看板をいくつか見つけることもでき、現地の人に聴いてみると、家族や友人たちとカラオケを楽しむことも多いとのこと。
写真は、サンクトの街なんだけどね、今回は、空いている時間ですこし散策に出かけてみた。ホテルの従業員以外は英語はほとんど通じない。京都や広島で日本人に英語を話して道を聞く、ということを考えれば、英語で通じる確率はある程度想像はつく感じかな。そして観光都市なので、市場や街中ではみんな見慣れない日本人にも、積極的に笑顔で接してくれるので、とても気持ちがいいです。
今回感激したことがもうひとつ、日本領事館での歓待。元々、領事館の方からAniconの方々をご紹介いただいたのですが、その縁もあって領事館のパーティに招いていただきました。
これは、パンと塩という儀式で、ロシア人が大切なお客様を招いたとき、最初に接待していただくものです。
ひとしきり感謝とねぎらいの言葉をいただき、オーガナイザーから直接ゲストにおおきなパンをふるまってくれます。パンの真ん中には塩があるので、ゲストはその塩を少しつけて食べます。
ツイッターでも紹介しましたが、副領事官の渡邊さんは、高校生の時、僕が出演するイベント2010年の方ケットで最前列で楽しんでいたんだって!!僕がデジモンやガッシュベルを歌っていたころ、年に何度か、当時イベントに遊びにきていた子供たちが社会人になって、ふたたび出会うことがるけれど、それが日本からほど遠い、サンクトペテルブルグでそんな話をきくなんて、考えたこともないので、びっくりしまっくた(^^;
時間ができたらPCの奥にしまってある当時の写真をさがしてみよう!!!
そしてもうひとつ。アニコンはヨーロッパ各地から遊びにくる人も多く、今回の歌の大会に、ベラルーシから参加してきている、Multik。この日も日本語でばっちり弾き語りをしていました。今度は、薄桜鬼の十六夜涙を挑戦してくれるんだって!うれしいね!
ぼくらが小学校、中学校のころには、行くことなんてないんだろうなー。なんて思っていた近くて遠い国ロシアだけど、2度も行けてしまい、行ってみたら、コンベンションでは日本で見るキャラクターばかり。歌にダンスにみんなそれぞれ自分を自由に表現し、笑顔があふれる会場で本当に感激だった。
こういった活動が世界のいたるところで民間レベルで、ファンたちの手によって地道に続けられているということ。何より、現地の日本ファンの方々が、僕ら日本人よりも詳しく楽しく日本を紹介してくれているということ。実際歌いに行っている自分でも驚くことがたくさんあるんだけど、今回もいろいろな出来事から、アニメやアニソンを通して国境を越えてみんなが手をつないでいく未来が垣間見えたりして、以外とそれは絵空事ではないように思えたりもする。そんな場所に居させてもらえたことに感謝。