特別な日
2015年 07月 31日
あの日も、台風一過の雲一つない晴天。
外は35度を超える暑さの中、
私は翌日まで、丸一日、水分の一つも取れない状態で
ベッドの上に横たわっていました。
隣には、生まれたばかりの我が子。
ずっと私のほうを見てスヤスヤと穏やかな顔。
帝王切開で生むことになったため、
前日から入院。
それまで、どこへ行くにも「一体」だったわが子と、
「最後の夜」を過ごしたこと。
ちょっと寂しくて、でも、明日になったら、
どんな顔をしているのかなという楽しみや、
明日になればやっとうつ伏せや、自由自在に寝返りが打てることへの
楽しみや安堵感、
そんな気持ちが錯綜する夜を過ごしたこと。
でも、いざ生まれた後は、
麻酔や傷の痛みで、それどころではなかったことなどなど・・・
昨日の夜は、誕生前夜と誕生直後のことを、
いろいろと子供に話しました。
今日はわが子の誕生日。
生まれてから一年間、毎日欠かさずつけた「育児日記」を
子供と読み返し、
なれない育児にオロオロしていたことを、
懐かしく、懐かしく思い出していたのです。
大変だったこと、不安だったこと、
今の我が子の姿を見れば
すべて吹っ飛びます。
でも、子供とともに、「オロオロ」した日々は
(子供はオロオロしていないと思うけど)
もう戻ってきません。
「親離れ」していく日も、
そう遠くありません。
だからこそ、子供と過ごせる時間は、
母親にとって、「宝」です。
育児と仕事のはざまで、
悩むことも多いけど、
こうして毎年、子供の誕生日を迎えるたびに、
「がんばらなくちゃ!」と思いを新たにするのでした。
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