
先週土曜の夜、新文芸座のオールナイトに行って来ました。
昨年の11月に亡くなった
実相寺昭雄監督の追悼上映。
第1夜のこの日は
監督がTBS社員だった時代のテレビ作品からよりぬき11本立て。
すべて16ミリフィルムでの上映でした。
『ウルトラマン』
「第14話 真珠貝防衛指令」深海怪獣ガマクジラ
「第23話 故郷は地球」棲星怪獣ジャミラ
「第34話 空の贈り物」メガトン怪獣スカイドン
「第35話 怪獣墓場」亡霊怪獣シーボーズ
『ウルトラセブン』
「第8話 狙われた街」幻覚宇宙人メトロン星人
「第43話 第四惑星の悪夢」第四惑星人、ロボット長官、ロボット署長
「第45話 円盤が来た」サイケ宇宙人ベロリンガ星人
『怪奇大作戦』
「第4話 恐怖の電話」
「第5話 死神の子守唄」
「第23話 呪いの壺」
「第25話 京都買います」会場は大入り満員、補助席設置の上、立ち見も出る盛況でした。
さすが、伝説の男・実相寺、人気あります。
言うまでもないことですが、客層は
実に9割5分が男でほぼ30代以上。何とか自分の席を確保してほっと一息。
まわりの客席を見回しただけで、何やらキナ臭い匂いが漂ってきます。
しかしその後に私たちを待っていたのは
誰もが予想しえなかった
あまりにも濃すぎる映画体験だったのです・・・
上映の前に河崎実監督(『日本以外全部沈没』『いかレスラー』)の
トークショーがあったのですが
話が始まって間もなく、質問コーナーでもないのに
いきなり観客の女性が手を上げました。
「すみません、痴漢です!」どよめく会場。
劇場の係員が慌てて歩み寄り
一人のオッサンが粛々と引っ立てられて行きました・・・
ここで河崎監督、すかさず
「実相寺さんも、やっちゃいけないことばっかりやってた人ですからね〜」
「それでもボクはやってない、って感じですか?」
と如才のないコメント、一笑い持って行きました。さすがです。
その後、この事件に刺激を受けてしまったのか
私の席の近くに座っていたホームレス風の男性がひっきりなしに
「ちんぴょろすぽ〜ん」などと解読不能な奇声をあげ続け
この人も続けて退場の憂き目に。
作品の上映が始まる前にして、すでにこの惨状。
やはり実相寺のファン層は普通じゃない・・・
そのとき会場にいた者たちは、みな一様にこう思ったのでした。
今夜のオールナイトは伝説になるぜ・・・で、肝心の作品なんですけど
全部にコメントすると長くなっちゃいますので
私にとって特に衝撃的だった部分を2、3紹介するにとどめたいと思います。
まず、ずっと見たかった『怪奇大作戦』を初体験できたこと。
“サブカル界のヨンさま”こと岸田森が見れて、超感激。
うぉ〜。確かにめっちゃかっこいい!
背広もいいけど
普通の地味〜な作業服着て電信柱登ってるとことか萌え。
女子たちはきっとこの
“危険な匂いのする公務員”というテイストにやられてるんだろうな、と納得。
「京都買います」は岸田森の恋愛感情が絡んでくるエピソード。
愛した女が、突然仏像に変身!みうらじゅんが仏像好きになったのは
この話をズリネタにしてたからであろう
・ ・・と邪推してみたり。
『ウルトラセブン』では
有名な「狙われた街」がやはりずばぬけて良かった。
まさか生きている間にこの
伝説のちゃぶ台シーンをスクリーンで見れる日が来るとは!
どろんとした原色の映像が大画面でさらに迫力を増し
もーヤバいっすよこのトリップ感!
リンチが『イレイザーヘッド』をカラーで撮ったら
こんな色になるんじゃないかなぁ、なんて思ったり。
『ウルトラマン』ではやっぱり「空の贈り物」でしょうか。
とりあえず、死ぬ程笑いました。ハヤタ隊員がベータカプセルと間違えてスプーン出しちゃうのは
この話だったんですねー。
このシーンを完全移植した
「ぱちんこウルトラマン」の制作スタッフに乾杯!追悼上映の第二夜「怪奇とエロスの世界」は3月17日。
上映作品は『帝都物語』『悪徳の栄え』『屋根裏の散歩者』『D坂の殺人事件』。
今度はどんなハプニングが起こるんでしょうか。
楽しみですね!るるる!
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