
今日は珍しく
いい映画を紹介します。
サム・ペキンパーの『ケーブル・ホーグのバラード』。
私の人生ベスト10にランクインしてます。
(いやベスト5でもいいかも・・・)
その筋では有名な映画で、映画会社の名前にもなってます(倒産したけど)。
公開当時の邦題は『砂漠の流れ者』。
主人公のケーブル・ホーグは
特にかっこよくもない、薄汚れたヒゲ面のおっさん。
善人でも悪人でもなく、見方によっては
ただのドケチスケベです。砂漠で強盗に水袋を盗まれ、半死半生で彷徨っていたときに
偶然湧き水を発見。
その土地を買い取り、駅馬車の休憩所を営みながら
例の強盗に復讐する機会を待ち続けています。
そこに転がり込んでくるのが
下半身に正直なインチキ牧師ジョシュア。
「そなたの悲しみを癒してあげよう・・・」と言いながら
信者の乳を後ろから揉むのが趣味です。
ケーブルはケーブルで
街で娼婦ヒルディに出会い
彼女の爆乳に一目惚れ。(ケーブルとジョシュアがおっぱいについて真面目な顔して語り合うシーンが最高)
売女扱いされ、街を追い出されたヒルディは
ケーブルのところへ居候することになり
二人のつかの間の幸せな生活が始まります。
果たしてケーブルは復讐を果たすことができるのか・・・
そして二人の恋の行方は・・・
という、とってもシンプルなお話なんですけど
コメディとしても、復讐劇としても、ラブストーリーとしても最高の出来。
にしかわは軽く5回は見てますが
まったく飽きる気配がありません。もうひとつこの映画の面白いところは
時代に取り残された主人公に、西部開拓時代の終わりを重ねている点。
劇中、駅馬車に代わって自動車が走っているのを初めて目にしたケーブルは
「なんて見苦しい乗り物だ・・・」と苦い顔をして呟きます。
要するに、作品全体が
西部劇へのオマージュになっているのです。
ペキンパーと言えばバイオレンス。
激しい暴力描写とスローモーションで描く非情な男の世界。
が、この『ケーブル・ホーグ』だけは例外。
同じ監督が撮ったとは思えないほどひたすら優しくて、穏やか。
ゆえにペキンパーファンにはあまり人気がありません。
『ワイルドバンチ』『戦争のはらわた』『わらの犬』『ゲッタウェイ』
どれをとっても死ぬほど面白いんだけど
やっぱり一番好きなのはこれなんだなー。
‘血みどろの巨匠’が描いた優しいおとぎ話。
無骨な手で作られたからこそ、信じるに足る。
一生モノです。ブログランキング〜
↓現在8位。よろしければクリックして投票して下さいまし。