エキサイトブログ ホーム | ブログトップ | サイトマップ

漫画家Nのイラストと文章で綴る映画な日々

にしかわたく (漫画家)

マンガ家・イラストレーター。生まれて初めて劇場で見た映画は『グリズリー』と『テンタクルズ』の二本立て。
現実逃避のスピードを極限まで加速すればいつか現実を追い越せると信じ、今日もロスト・ハイウェイをひた走る36歳、デブ専。
supported by Happinet
カテゴリ:SFホラー地獄
  • 『グラインドハウス』(2007・米)前編
    [ 2007-08-27 09:27 ]
  • 『ゼイリブ』(1988・米)
    [ 2007-05-21 23:50 ]
  • 『どろろ』(2007年・東宝)
    [ 2007-01-28 06:40 ]
  • 『ディセント』(2005年・英)
    [ 2007-01-13 16:33 ]
  • 『ウィッカーマン』(1973年・英)
    [ 2007-01-07 16:50 ]
  • 『トゥモロー・ワールド』(2006・米/英)
    [ 2006-11-26 17:04 ]
  • 『ホステル』(2005・米)
    [ 2006-10-29 00:26 ]
  • 『グエムル -漢江の怪物-』(2006・韓国)
    [ 2006-09-03 11:08 ]
  • 『インプリント 〜ぼっけぇ、きょうてぇ〜』(2006・アメリカ)
    [ 2006-08-10 23:33 ]
  • 『オーロラ・エンカウンター』(1985年・アメリカ)
    [ 2006-06-20 03:27 ]
『グラインドハウス』(2007・米)前編

わが国では『プラネット・テラー』『デス・プルーフ』と
2本別々に公開されることが決まりましたこの映画
あえてタイトルを『グラインドハウス』にしましたのは
うふふ・・・見に行っちゃったからなんです。

アメリカ版3時間バージョン限定公開

in TOHOシネマズ六本木ヒルズ。

この爆裂・男まつりに行かずんば
ちんこ装備で生まれた意味なし!

はぁー男のコント

男のコント

いやー東京に住んでてほんたうによかった。
(埼玉なんですが実際・・・)


で、今日は前半の『プラネット・テラー』の感想を。
監督はギターを抱えた渡り鳥、ロバート・ロドリゲス。
私はこの人の名前をきくたび、毎回こう思います。

奴ほどロドリゲスが似合う男はいない。

・・・理由はめんどくさいので省きます。
雰囲気ですよ雰囲気。


興奮のあまり鼻血を床に垂らしながら劇場へ入り
首尾よく自分の席を見つけたところ
あらまーお隣さんは

ガイジンさんのオンナノコさん

じゃないですか。
見たとこ20代後半のきれいなブロンド女性なんですけど

なぜにルーズソックスを?

「郷に入れば郷ひろみに従え」とゆーことなんでしょーか・・・
そんな寒さ満開のギャグを考えておるうちに
いよいよ上映開始であります。

すでにご存知の方も多いと思いますが
この『グラインドハウス』
2本の映画の前にそれぞれ「ニセ予告編」が入っております。
1本目の予告はロドリゲス監督がみずから作った
復讐アクション巨編『マチェーテ』。
主演(フェイクなんですけどね)のダニー・トレホの

ケーシー高峰ばりのぶつぶつ顔

が六本木の超巨大スクリーンにどアップ。
このありえない光景に思わず爆笑・・・しようとした瞬間にですね
隣から

ぶほほほほほほほほ!

と耳をつんざくごとき笑い声が。
映画に対するリアクションがやたらにでかく
一緒にいった友達に例外なく嫌われる私ですが、上には上が・・・。
さすがヤンキー娘
感情表現の国からやってきた女。
このとき、私の今日のテーマが決定いたしました。

アメリカ人に

リアクションのでかさで

勝ぁぁぁぁつ!!!


これが私と彼女の、1時間半にわたる死闘のゴングとなったのでした。
このときの様子を偶然目撃したA君(世田谷区在住・学生・19歳)は
「さながら2匹の白鳥がダンスを踊っているようだった」
と後に語っております。

「ぶひゃひゃひゃひゃ!」

「もほほほほほほほほ!」

「むのののののののの!」

「めてててててててて!」

戦いはとことんエスカレートし
体力も精神力も、2人ともとっくに限界を超えていました。
そして映画のラストシーンが流れる頃には
劇場の床に、さっきまであんなに熱く燃えていた
2人の男女の冷たい亡骸が転がっていたといいます・・・


る~る~るる~

る~る~るる~


      由紀さおり『夜明けのスキャット』


さて、筆者も想定外の脱線により
肝心の映画の感想を一言も書いていないのですが
この『プラネット・テラー』・・・

めっちゃめっちゃめっちゃ

めっちゃめっちゃめっちゃ

めっちゃめっちゃめっちゃ

フー。(メンソールで一服)


ぎゃー!!!


めっちゃめちゃ


おもろいっす!!!



ロドリゲスのこれまでのキャリアの中では
間違いなく最高傑作。
感動のあまり
体中の色んな穴から色んな汁が飛び出しました。

それにしても前半でこんなに体力使っちゃって
後半の『デス・プルーフ』は大丈夫なのでしょうか?
そこらへんのあんなことやこんなことは・・・

待て次回!





ブログランキング〜
↓現在9位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


by taku-nishikawa | 2007-08-27 09:27 | SFホラー地獄 | Trackback(3) | Comments(7)
『ゼイリブ』(1988・米)

ジョン・カーペンター作品の1番人気

っていったいどれでしょう。

スラッシャー・ムービーの元祖『ハロウィン』?
『エイリアン』に並ぶSFホラーの双璧『遊星からの物体X』?
男塾魂が爆裂する『ニューヨーク1997』?
スピリチュアル底抜け珍道中『ゴースト・ハンターズ』?(これはない)

私の場合、今挙げた映画はもちろん全部大好きで
どれが1位になっても文句はないのですが

(だから『ゴースト・ハンターズ』はないって!)

1年に1度くらいの頻度で
妙~に見たくなるカーペンター作品があるんですよ。


それは88年製作の『ゼイリブ』。
始まったらすぐわかりますが、この映画かなりの低予算。
有名俳優は1人も出ていず、おなじみのカート・ラッセルすらおりません。
ラッセルがこの映画への出演を断ったのかは定かではないですが
かわりに

偽カート・ラッセル

とも言うべき無駄にマッチョ男が主役をつとめております。


物語はといいますと
工事現場で働く主人公が、なんだかんだあってサングラスを拾います。
それをかけて街を歩いてみたら、あらびっくり!
テレビ画面や広告看板、新聞雑誌にいたるまであらゆるメディアに
「服従しろ」だの「考えるな」だの「眠れ」だのといった
隠されたサブリミナルメッセージが透けて見えるんですね。
そして街を行く人間たちの間に
骸骨のような顔をした化け物が紛れているではないですか。
彼らは異星からやってきた侵略者で
巧みに人間に化け、この世界を裏からコントロールしているらしい。
我らがマッチョな主人公は怒りに震え
人類の尊厳を取り戻すために立ち上がるのであります!!!



・・・とゆー、まぁそういう話。
まず「サングラスをかけると宇宙人が見える」という発想ね。
こう言っちゃなんですが


小学生か。


いかにもドラえもんが

すけすけエイリアンめがねぇ~

と叫んで四次元ポケットから取り出しそうな
藤子不二夫チックな世界観です。


知らぬ間にエイリアンが人間にまぎれこんでる
なんてお話の映画はそれこそ星の数ほどあるわけなんですが
この映画で唯一オリジナルな部分は
今はやりの

格差社会

というテーマを盛りこんでいるところ。

地球を征服しようと考えた宇宙人たちは
「俺たちの言うことを聞けば収入アップを保障するよ」と
富裕層の人間の中から金に目のくらんだ協力者を募り
間接的に社会をコントロールしているのです。

劇中、この協力者たちのパーティのシーンがあるのですが
ステージに上った宇宙人が誇らしげに
彼らに向かってこう報告します。

「本年度の協力者さんたちの年収は

 実に39%アップしました!」

集まった成金たちは、満面の笑顔で拍手喝さい。

ここで私は「ええ~?」と声を上げました。
たった39%?
年収が300万だとしたら、400万になるだけ?
全人類裏切って、たったそれだけ・・・
なんか特典が微妙すぎやしませんか、と。

しかしよく考えてみると
これは意外とリアルな数字なのかもしれません。
人間の欲ってのは、こういうみみっちいところに
一番強く作用するような気もします。
「1億円」って言われても遠すぎて現実感ないけど
「目の前の10万円」は死んでもほしい、みたいな。
現にパチンコ屋に行ってみれば
毎日ものすごい数の人間が「ちょっとだけ儲けたい」との思いから
どんどん地獄へ転がり堕ちて行く光景を見ることができます。

それに比べ主人公は
先ほど書きましたように、おもっくそブルーカラー。
宇宙人と戦おうとするレジスタンスたちもみんなホームレスで
ドヤ街みたいなところにゴロ寝してるんですね。

要するにこの映画のノリといいますのは

俺たちが貧乏なのはオレたちのせいじゃない!
学校でぜんぜん勉強しなかったせいじゃない!
セクハラで会社クビになったけどオレが悪いんじゃない!
毎日朝から晩までゴロゴロしてんのもオレのせいじゃない!
昨日パチンコで3万円負けたけどオレのせいじゃない!


全部宇宙人と

金持ちの奴らが悪いんだぁ~!!!

という

貧乏人やダメ人間に実に都合のいい論理

でできあがってるんですな。


ま、それはともかく
こういう社会的な力学みたいなものをストーリーに取り込んで
カーペンターも意外とものを考えてるのかな、と
ちょっと感心しつつ見ていた観客(私ですが)は
次のシーンで、それが根本的に間違っていたことに

強制的に気づかされます。


隠された衝撃の事実を目撃してしまった主人公は
職場の同僚(やはりマッチョな黒人)の目も開かせようと
例の不思議なサングラスをかけさせようとします。
しかしこの同僚は
「オレはそんなめんどくさいことには巻き込まれたくない」と
かたくなにサングラスを拒否。
「いや、ちょっとかけてみるだけだよ」
「ヤダってば」
「ちょっとだけ!」
「ヤダって言ってんだろ!」
ってな感じに、殴り合いになります。

この後この喧嘩が続くこと

約10分。

1時間半の映画の中の10分って、かなりの分量ですよ・・・
しかも本筋とはまったく関係ない、単なる殴り合い。
ただでさえマッチョな二人の取っ組み合いなので激しいのですが
途中からこいつら、プロレス技を使い始めやがります。
路上の喧嘩で投げっぱなしジャーマンや
ブレンバスターを使うヤツがどこにいる?

オマエはゴリラーマンか!!!


・・・ってな感じで見てるこっちも息が上がってる間に
ストーリーはなるようになって
気がつけば、『遊星からの~』を思わせるような
ハッピーでもアンハッピーでもない哀愁漂うラストシーンを迎えます。



ぅぅぅぅおおおおおおおおおおお!!!

やっぱこの映画好きじゃ!!!

カーペンター作品のベストは

この『ゼイリブ』じゃぁあああ!!!




・・・えーと
すいません。やっぱ前言撤回します。(あっさり)
3分ルール適用願います。









ブログランキング〜
↓現在10位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


by taku-nishikawa | 2007-05-21 23:50 | SFホラー地獄 | Trackback(1) | Comments(6)
『どろろ』(2007年・東宝)

どろろん どろろん

でろでろ ばぁ


・・・というのはもちろん『ドロロンえん魔くん』の間違いですが
初日に行ってまいりましたよ、『どろろ』。
劇場の中は中高生でいっぱいで
自分が昔『里見八犬伝』を見に行った時のことを
思い出してしまいました。

こーゆー嘘八百の作り話で

子供の小遣いを巻き上げる

映画っちゅー商売・・・

やっぱり素敵ですねぃ。


私は、『どろろ』を読んでない奴は非国民だと思っておりますので
今日はネタばれ全開で行かせていただきたいと思います。


それにしても映画見る前に
こんなテンション上がったのは久しぶり。
なんてったって

日本漫画史上最強のダークヒーロー

を実写で拝めるんですからね。
いや、訂正。日本じゃなくて世界最強です。
ダークさで言ったら、百鬼丸に勝るキャラクターは絶対にいません。


・生まれつき体のパーツが一個もない48重苦ですよ!

・ヘレン・ケラーでさえ3重苦だから
 単純計算で16倍苦労人なんですよ!


・ぱっと見イモムシなんですよ!

・『デアデビル』なんか、目が見えないってだけで
 ぶつくさ言ってるんですよ!


・『ジョニーは戦場へ行った』が
 子供の遊びに見えてくるんですよ!


・あっでも『デロリンマン』なら勝てるかもですよ!


・・・つーか、こうやって書き出してみるとつくづく思いますが
この身障者ネタ満載の作品を
よくメジャー会社で映画化できたもんですねぇ。


さて、肝心の映画の出来なんですが
やっぱ私的には

イマイチ

ってことになっちゃいますかねぇ・・・。


『黄泉がえり』で悪夢を見せてくれた塩田明彦

が監督なので
ドラマ部分の薄さは覚悟してたんですけど
一番痛かったのはアクションシーン。

殺陣とかアクション指導が悪いってゆーより
実写とCGの混ぜ方、あとカメラワークに

センスがまったく感じられません。

(ああこーゆー高飛車な言い方する奴大嫌い・・・)

CG丸出しで「いかにも絵が動いてます」
って感じの興ざめなシーンが続くかと思えば
往年の名番組『ウルトラファイト』を髣髴とさせる


着ぐるみ怪獣

も出てきたりして・・・
これはこれで愛嬌があるっちゃあるんですが
せっかく20億円もかけてるんですから
もうちょっときっちりした映像を作っても罰は当たらないと思います。

映像ばかり凝る監督というのも問題ありですが
(いますねーウタダの旦那とか)
これからの映画監督は、CGパート全部丸投げみたいなタイプじゃ
やっぱりきついんじゃないかなぁなんて思ってしまいました。


原作と違う点で私が気になったのは
リアルな戦国時代の話から
完全なファンタジー世界へ設定を変えてしまったところ。
百鬼丸の体を作ってあげるおっさん(原田芳男)が
まじない師って設定になっちゃってるんですよ。
読んだのが大昔なのではっきりとは覚えてないんですが
このキャラクター、原作では確か普通の医者でしたよね。
百鬼丸が義手や義足の扱いを覚えるのに苦労するくだりが感動的だったのに
映画では、戦で死んだ子供たちの遺体から
錬金術みたいな妖しげな技で、“生きた義手・義足”を作っちゃうんです。
原作の百鬼丸は、ぱっと見は普通の人間に見えるんだけど
近づいてよく見ると、全部作り物(多分木製)で
からくり人形みたいなっている。
映画は、いくら作り物といっても生身なので
「本当の体を取り戻したい」ってコンセプトに
説得力がなくなっちゃってるんですよ。

もともとこのストーリーの元ネタは

ピノキオですからね・・・。

ここは結構重要なポイントだと思うんです。
こういうところこそCGの使いどころだって気がするんですが…。

そんなこともあり、結果的には

フリーク色は薄まって

しまっております。
ま、全部再現したら成人指定になっちゃいますけどね。
人によってこのマンガのツボは違うと思うので一概には言えませんが
個人的には『バットマン』レベルの
ダークヒーローものの傑作になりうる素材だと思ってたので
やはりちょっと惜しい気がしてしまいました。


珍しく熱くなって文句ばかりならべてしまいましたが
良かったところは、何と言っても主演の2人。
特に妻夫木くんは

顔の甘ったるさがいかにも手塚キャラ

って感じでぴったりでした。

とゆー訳で、2作目はキャストはそのままで
監督はストーリー的にはティム・バートン・・・
映像的にはギジェルモ・デル・トロあたりを起用していただきたい。
がんばれ東宝!(無理だ)


あー、今日はすでにずいぶんな量書いちゃってるんですが
ひとつどうしても懺悔したいことが・・・

この間、銀座のレストランで友達と『どろろ』の話してたら

百鬼丸の局部は

何パーツなのか?

という疑問が湧いてきまして。

・棒と球、全部セットで1パーツ

・棒が1パーツ、球が2個セットで1パーツ、計2パーツ

・棒と球、全部ばらばらで計3パーツ

その場の話の流れでは、欠損が48箇所もあるんだから
やっぱ全部バラバラの扱いなんじゃないの?
ということになったんですが

多分その妖怪は3つ首で

真ん中の首だけ長いんだよ!

みたいな感じで盛り上がり

真ん中の奴だけやっつければ

避妊しなくていいから生でやり放題だよ!

パイプカットいらずだよ!

といったような内容を大声で叫びまくり

まわりの女性客をガン引き

させてしまいました。


すいません・・・
生きてて
すいません・・・








ブログランキング〜
↓現在4位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


by taku-nishikawa | 2007-01-28 06:40 | SFホラー地獄 | Trackback(1) | Comments(8)
『ディセント』(2005年・英)

昨日、松屋で豚丼食べてたらですね、携帯が鳴りまして。
席がドアのすぐ近くだったんで、外に出て電話に出たんですわ。
で、話し終わって店の中に戻ったらですね・・・

マイ豚丼が忽然と姿を消しております。

まだ3分の1くらい残ってたのに。
店員が、私はもう帰ったものと考えて片付けてしまったんですね。

それを見た瞬間

私の中の17番目の人格である田中邦衛が覚醒し

渾身の力で次のように叫びました。


子供が食べてる


途中でしょう


がぁぁぁ!!!


37歳のロスト・チャイルドにしかわたく、2007年初絶叫の顛末。




さ、与太話もほどほどにしまして今日の御馳走、『ディセント』。


冒険好きの女6人(登山部OB?)が
迷い込んだ未踏の洞窟の暗闇の中で味わう究極の恐怖。
えーん暗いよー狭いよー怖いよー。



この映画、はっきり言って・・・


大傑作。


最近見た映画の中ではダントツに怖かった。
閉所恐怖の気がある人はマジでヤバいです。

監督は先日ちょっと書きましたが
狼男映画の新機軸『ドッグ・ソルジャー』を撮ったニール・マーシャル。
『ドッグ~』が斬新だったのは
この手の映画に必ず出てくる「薀蓄・説明」を
ストーリーから徹底的に排除したところ。
『ディセント』でもその点はまったく同じで
最後まで洞窟の中に住んでるモンスターの正体は明らかになりません。

普通、映画に化け物が登場すると
怪物博士みたいな役まわりの人間が必ず出てきて
モンスターの出自とか特徴とか弱点とかを解説するというのが
このジャンルの決まりごとになっております。
これは歌舞伎の型みたいなもんで
ジャンル映画通は“これぞ常道”というポイントで
「よっ!スケコマ屋!」とか叫んで喜ぶ訳です。
しかしこの“定番の展開”というのは諸刃の剣でして
これが出てきた途端、その映画のジャンルが決定してしまうのです。
「あーこれホラーなんだ」とか「ふーん、SFなのねん」とか。
別の言い方をすると

観客が落ち着いてしまう。

私という人間は、どちらかとゆーと
“ホラーというジャンルが好き”というより“怖い映画が好き”なので
最後までとことん落ち着かない状態でいさせてほしいのです。

そういう意味で、このイギリス人監督の2作品は

この映画どこ行っちゃうの?的恐怖

を私にたっぷり味あわせてくれる、至高のメニューでした。


そんなお気に入りの1本なので
これから見る人になるべく情報を与えないように
言葉選びに苦労してるんですが
ひとつだけ言っちゃおうかしらん。

終盤はホラー名作オマージュの雨あられ。

インテリ風に言うと“映画的引用”ですか?
『死霊のはらわた』『フェノミナ』『キャリー』といった名作の
伝説となったシーンがコラージュのように散りばめられております。
そんなにホラーに詳しくない私でもこれだけ見つかったので
通の方が見たら、もっと楽しいんだろうなぁ。


最初は全員ブスに見えるんだけど
血まみれになればなるほど美人に見えてくるとことか
『マグダレンの花嫁』の爆裂娘ノラ=ジェーン・ヌーンが
今回も絶妙なトラブルメイカーぶりを見せてるとか
ラストのウェットさが100パー私好みだとか
他にも言いたいことがたくさんあるんですが・・・

まぁ、ひとつ見てみて下さいよ娘さん。

2006年の私のベスト10、第3位にランクインです!




ブログランキング〜
↓現在7位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


by taku-nishikawa | 2007-01-13 16:33 | SFホラー地獄 | Trackback(3) | Comments(1)
『ウィッカーマン』(1973年・英)

これは未公開ながら一部マニアの間では超有名な映画で
私もタイトルだけは聞いたことがありました。
(98年に一度劇場公開されたそうです・・・知らんかった)


行方不明の少女を捜索するため
スコットランド本土からある小さな島へやってきた警官。
しかし島民はことごとく彼女を知らないと言う。
捜査を進めるうち、この事件の背後にあるのが
彼らが信じている古代宗教の儀式であるということがおぼろげにわかってくる。
少女は豊作を祈るための生贄なのではないかと疑った警官は
道化に扮し、彼らの“収穫祭”に潜入するのだった・・・


“ウィッカーマン”とは「枝男」の意で、映画のラストで衝撃の登場をします。


いやー、これは


猛烈に変な映画。


ジャンルとしてはホラーというより

文化人類学スリラー

という感じでしょうか。
諸星大二郎が描きそうな世界です。
(実際、設定がよく似た短編があります)


面白いのは、島民が信仰している古代宗教というのが

フリーセックスを奨励

しているところ。
性に関してやたらと大らかな島民たちは
酒場に集まり、大声で猥歌を唄います。

あたいの穴あきヤカンを見せたげるから

あんたの棒で穴を塞いでおくれ~


みたいな。
夜になれば外では

全裸の女が股間を道祖神に擦りつけてますし

学校では先生が「ちんこ祭り」の解説をしています。

私なら喜んでご相伴に与るところですが
主人公の警官は敬虔なクリスチャンなので
島民の性的モラルのなさに、異常におびえる訳です。
デヴィッド・リーンの『インドへの道』でも
お上品なイギリス婦人が、ヒンズーのエロ彫刻を見て

ムラムラしすぎて気絶する

という爆笑シーンがありました。
『七人の侍』のラストでは
生き残った侍たちが農民の祭から疎外されていましたが
あれは農民たちの生命力(=生殖力)と
インテリにして上流階級の侍たちの価値観が
どこか相容れないからだったのだと思います。


農耕文化=豊穣祈願祭=フリーセックス

という図式は、万国共通の組み合わせのようで
わが国でもちょっと前まで、祭りの夜といえば

夜這い

がつきものでした。


この間ラジオを聴いてたら
宮台真治が夜這いについて面白いことを言っていました。

いわゆる“変態”や“フェチ”がなぜ生まれるかというと

第二次性徴から

実際のセックスを始めるまでの期間が長すぎること

に問題があるというのです。
これを簡潔に言うと、次のようになります。

日本の男はオナニーしすぎ。

要するに、オナニーに使う妄想(いわゆるズリネタ)の影響が強すぎて
現実のセックスに適合できない男性が増えているということなのです。

昔は夜這いの文化があり、ほとんどの男性が10代なかばで童貞を失っていたが
現代に近づくにしたがって童貞喪失の平均年齢がどんどん上がっており
その間、マスターベーションを繰り返しているうちに

実際のセックスでは解消できないような妄想

を抱えてしまう可能性が高いらしい。

自分を振り返ってみますと、この説は・・・

ものすごく説得力があります。


えーと、何の話だかよくわからなくなってきましたが
この映画、とにかく一見の価値ありです。
DVDも出てるらしいので、探してみてくださいまし。


ちなみにこの『ウィッカーマン』
昨年、ニコラス・ケイジ主演でハリウッドでリメイクされました。



予告だけ見ましたが、まぁぱっとしない感じ。
映像技術がどうこうって話じゃないですからね。
お色気度もおそらくトーンダウン。
日本公開はおそらく今回もないでしょうな・・・




ブログランキング〜
↓現在5位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


by taku-nishikawa | 2007-01-07 16:50 | SFホラー地獄 | Trackback | Comments(6)
『トゥモロー・ワールド』(2006・米/英)

2027年、人類が生殖能力を失ってしまった近未来。
主人公セオは、元妻でテロ組織のリーダーであるジュリアンから
一人の黒人の少女を託される。
彼女の体内には、失われたはずの希望
“人類の子供”が宿っていたのであった・・・



いや、こんな映画、全然見る気なかったんですよ。

昨日の夜、友人のK君から電話がかかってきまして
「ねぇねぇ今から飲もうよ飲もうよぉ〜ん」
とキャラに似合わず甘えてきたんですな。(おえっ)
しかし私の方は、外は寒いしお風呂も入っちゃったしでモーレツに面倒くさい。

別に苦労してまで会いたくもないし。

とゆー訳で、半ば断りの言葉として
「・・・映画とセットだったら行くんだけどねぇ」
と言ってみたら、これが運の尽き。
シネコンのレイトショー現地集合と相成りました。
基本的に私はやる気ゼロっつーか

むしろ行きたくない気まんまん

だったので、何の映画やってるかとか、時間とか
一切下調べせずに家を出たんです。
で、いざシネコンに着いてみたら
その時間から見れるのはこの映画だけだったとゆー・・・

子供の頃は聞くだけでわくわくした「近未来」って言葉ですけど
最近はまぁ、鬼門ってゆーか

SFってジャンル自体がチアノーゼ状態

じゃないですか。
特にこの映画、予告見た感じじゃ、典型的なダーク・フューチャーもの。
似たような映画を今までに何本見たことか・・・。
そんでもってこの『トゥモロー・ワールド』ってゆー
工夫のかけらもない、聞いた瞬間に忘れそうなタイトルですよ。
私がキンキンなら、きっとこう言いますね。

はい消えた〜!

そんなぐだぐだな経緯で見た『トゥモロー・ワールド』なんですけど
これが「意外に」とゆーか「かなり」とゆーか


めちゃめちゃ


大当たり。


まずは映画としてよく出来ていること。
主要人物の描き方がすごく丁寧で感情移入しやすいですし
マイケル・ケインやピーター・ミュランなんかの脇キャラが立ちまくってて
大きな物語の流れと、個々のシークエンスのバランスが理想的。
アクションシーンは基本的に地味なんですけど
手持ちカメラの使い方が絶妙で、とにかく臨場感たっぷり。
特に市街地戦闘シーンの迫力は『硫黄島』なんか目じゃありません。

そういった語り口のうまさに乗せられて
使い古されたはずの「SF的枠組」については、見てる間はほとんど気にならない。
(実際この映画、いわゆるSF的説明はほとんどしていません)
なのになのにラスト近くになると昔懐かしい

SFでしか味わえない感動

ってヤツが、津波のようにどどどと押し寄せて来るんですね。
ここらへんはうまく説明できそうにないんで適当にごまかしますが

このジャンルの懐の広さを

再認識させられました。

この映画見て、SFがつまんなくなった理由って
SFのためのSFしか作られていないからなんじゃないかと
昔はSFファンだった私は思ったのでSF。(文中にSFが5つ・自己記録更新)


いやーそれにしてもアルフォンソ・キュアロン

『ハリーうんこポッターとうんこアズカバンのうんこ囚人』

なんてうんこ映画を作ったんで嫌いになってたんですが
やっぱ青春バカ映画の傑作『天国の口、終わりの楽園』を撮った監督ですわ。
次回作も楽しみです。






ブログランキング〜
↓現在10位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


by taku-nishikawa | 2006-11-26 17:04 | SFホラー地獄 | Trackback(3) | Comments(8)
『ホステル』(2005・米)

巨乳美女を求めてスロバキアまではるばるやってきた
馬鹿丸出しの旅行者3人組が、地獄のような体験をします。

食べようと思ったら食べられちゃった

みたいな。
『注文の多い料理店』の下ネタバージョンとでも言いましょうか。

製作にタランティーノ、特別出演に三池崇史
スペシャルサンクスにはピーター・ジャクソンの名前まで。

今世界で最も好き勝手やっている3人

がからんだこの映画が、面白くない訳がない!

今年の正月、アメリカの映画チャートで初登場1位を獲得。
それから時が過ぎること半年以上、ようやく待ちに待った公開初日です。
・・・が、ひとつ問題が。


金がない・・・


今朝の時点での私の財布の中身、524円なーりー。
諸事情で週明けまで貯金を下ろすことはできません。
しかしこの映画はどうしても初日に見たい。世間の評判を聞く前に。
うーむ・・・。
とりあえず脳を回転させるために、ニコチンを注入すべく煙草を買って
残金は204円に。
さらにピンチに追い込まれました。
そうして我がニコチン大脳がはじきだした結論は
「まんだらけで本を売る」というありふれた方法。
秘蔵の漫画コレクションから泣く泣く数冊を選び
中野ブロードウェイへレッツゴー。
しかし「本が日焼けしている」だの「傷がついている」だのといちゃもんをつけられ
買い取り総額2170円と買い叩かれました。
この時点で手持ち総額は2374円
敗北感に包まれつつ電車に乗り、シアターN渋谷へ。
チケット代(1500円)とパンフ代(600円)を何とか払い
いざ上映開始。
まぁ色々苦労しましたが
映画さえ面白ければ全てが報われますからね。
年に何本かは「女房を質に入れてでも」って映画があるもんです。

そして93分後、上映終了。

・・・あのぉ〜

面白くなかったんですけど!!!(涙)

うーむ、やはり期待が大き過ぎたのが敗因でしょうか。
どこかで聞いたようなストーリーだし
残虐描写も真新しいものは皆無。
70年代への原点回帰という意味でも
『テキサス・チェーンソー』の出来には遠く及ばないのではないかと・・・

がっくりと肩を落とした帰り道
お腹がすいたので松屋にでも寄ろうかなと思って
財布を見たところ、残金274円


豚丼に


16円足りない・・・


とゆーわけで、家までとぼとぼ帰り着き
今、正月の残りのお餅を食べてます。
海苔はないので、醤油だけ。

うん、意外といける・・・
おいしい・・・なぁ・・・ぐすん。





ブログランキング〜
↓現在8位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


by taku-nishikawa | 2006-10-29 00:26 | SFホラー地獄 | Trackback(4) | Comments(4)
『グエムル -漢江の怪物-』(2006・韓国)


この夏最大の衝撃。


この映画には科学特捜隊も地球防衛軍も出てきません。
怪獣にさらわれた娘を、家族だけで取り戻そうとするお話。


いきなり脱線で申し訳ないですが
昔、父親と怪獣の話をしていて喧嘩になったことがあります。
どういう流れでそんな話になったのかは覚えてないのですが

もし妻子が怪獣に襲われてたら

どーする?

というテーマで議論になったんですね。(アホな親子ですいません)

うちの父は熱い人なので
当然、自分の命を捨てても助けると主張。

当時の私は、今に輪をかけてひねくれていたので
それは無理だろうと答えました。
だって相手は何十メートルもある人喰い怪獣ですよ?
怖いじゃないですか。

父、子供相手にマジ切れ。

・・・私まだ中学生だったんですよ。
まだいもしない想像上の妻子のために命張れますか?

まぁこの話は、うちの親子の性格の違いをよく物語ってまして
そこらへんが微妙なコンプレックスとなって
今の私の性格形成にも影を落としているのですが、それはまた別の話。


で、この映画に出てくる家族は
うちの父親のように
まったく迷うことなく、娘のために命を捨てて怪獣に立ち向かっていきます。

この怪獣がね・・・

死ぬほど怖いんですよぉぉ!!!

映画が始まって10分ほどで、唐突に見せ場がやってきます。
休日の河原でひなたぼっこをしていた善男善女を
突如河から現れた怪獣が、取っては喰い、取っては喰い。
シュールな絵なんですが、映像は完璧なまでにリアルです。
私の心臓は早鐘のごとく鳴っていました。

こんな夢、見たことある・・・

そう、前述の父親との会話で私が脳内に思い描いていたのは
まさにこういう怪獣だったのだと思います。

ウルトラマンに出てくる怪獣のように
キャッチーなところは一切なく
もちろん名前なんかもなく
ただ、飢えを満たすために人間を喰う。

キャラクターではなく、ただの生き物。

そのことが、ここまで恐ろしいとは・・・


今まで「怪獣映画」って、私の中では
怖いジャンルではなかったんですよ。

リアルタイムで初代ゴジラを見た世代はまた違うんでしょうけど
私が物心ついた頃には、ゴジラシリーズだのウルトラマンシリーズだの
明るい性格の怪獣が世に溢れてまして・・・
そういう怪獣っていうのは、花形役者みたいなもんで
観客を散々焦らした後、お決まりのパターンで登場して
大見栄を切った後、これまたお決まりのパターンで退治されるという。
唐沢‘と学会’俊一氏の言葉を借りると
日本人にとって怪獣とは

ある種の「伝統芸能」なのです。

我々にはそういう怪獣映画の「型」が染みついてるだけに
それとはまったく違う文脈で語られる、この『グエムル』
日本人にはことさらショッキングな映画だと思います。


映画の内容以外に一つ気になることがあります。
それはこの映画の公開規模。
私は初日の初回に行ったのですが
田舎のシネコンとはいえ、300人規模の劇場に、観客は10人。

・・・大丈夫か?

この映画の面白いところって、地味な部分なんですよね。
予告のCGシーンだけで客が入るような時代じゃないし
配給会社としては、宣伝が難しいタイプの映画。
『太陽』みたいに、単館に近いかたちで掛けて話題作りして
じわじわ口コミで広げていった方が成功したような気がするけどなぁ・・・
内容が素晴らしいだけに、ヒットしてほしいです。


とりあえずこれだけは言っとこう。


今年の


ベストワン候補。


みんな劇場に行け〜!





ブログランキング〜
↓現在7位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


by taku-nishikawa | 2006-09-03 11:08 | SFホラー地獄 | Trackback(2) | Comments(7)
『インプリント 〜ぼっけぇ、きょうてぇ〜』(2006・アメリカ)

ちょっと前の話になりますが
三池崇史の『インプリント 〜ぼっけぇ、きょうてぇ〜』を見ました。

“マスター・オブ・ホラー”と題された、
アメリカのテレビ局が企画したホラーアンソロジーの中の一作で
トビー・フーパーやジョン・カーペンターといった
その道のビッグネームがこぞって参加しております。
主役以外のキャストは全員日本人にもかかわらず
アメリカ向けということで、全編英語で撮られています。

しかしひとたび作品が完成してみますと
そのあまりの内容に放映は見送りとのニュースが。


なーんでか。フラメンコ。


三池監督の今までの作品を見た上でオファー出してるんだろうに
ちょっとやそっとの残虐描写で腰が引けるなんて
アメリカのテレビの腑抜けぶりにもほどがある・・・と怒ってたんですが
作品を見て、その理由がわかりました。


水子を川に投げるシーン

があるのです。

堕胎された血だらけの胎児の死体が
ぽーい ぽーいと川に投げ捨てられ、流れていきます。

ご存じのとおり、キリスト教(特にカトリック)にとって堕胎はタブー。
ことにキリスト教原理主義が幅をきかせている現代のアメリカでは
天地がひっくり返ったってこの作品のテレビ放映は無理でしょう。
州によっては堕胎が禁止されているところさえある訳で。

おそらく彼らにとっては
人間の頭をボリボリ囓って脳味噌をすするエイリアンや
チェーンソーで無邪気な若者を切り刻む殺人鬼より

堕胎を是とする人間の方がおぞましい

のでしょう。

あらためて振り返ってみると
アメリカ映画にはほとんどと言っていいほど、堕胎のシーンって出てきませんよね。
ずいぶん考えたんですけど
『サイダー・ハウス・ルール』『ダーティ・ダンシング』
くらいしか思い出せませんでした。
前に取りあげた『ヴェラ・ドレイク』に描かれているように
日に当たらないかたちでは常に行われてきたことにも関わらず、です。


私がこのシーンで一番怖かったのは

不思議な違和感のなさ。

自分が今立っている場所と
この恐ろしい行為が行われている場所は
地続きである、という直感めいた感覚です。
もちろん映画だから誇張はあります。
けれども自分たちの先祖は
きっと本質的にはこれと同じ事をしてきたんだろうな、と。
(あるいはもっとひどいこともあったでしょう)

自分の中を流れている日本人の血が
オートマチックに感じてしまう後ろめたさのようなもの。
三池監督(と原作の岩井志麻子)が描きたかったのは
そういうじめじめした生理的な恐怖だったような気がしてなりません。


最後にスティーブン・キングの引用で締めたいと思います。
キングは『カーラの狼』の中で
堕胎に反対する牧師に向かって、主人公にこう語らせています。


「お前の神は女性のことに関するかぎり

 ちょっとばかりろくでなし野郎になるようだな」


きっと本音だな、これ(笑)。




ブログランキング〜
↓現在8位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


by taku-nishikawa | 2006-08-10 23:33 | SFホラー地獄 | Trackback | Comments(4)
『オーロラ・エンカウンター』(1985年・アメリカ)

この前、上野をぶらぶら歩いてたときに

大人のおもちゃ屋の店頭ワゴンセール

で見つけたのがこのビデオ
『オーロラ・エンカウンター』(日本未公開)。

・・・いや、ポルノじゃないんですよ。
西部開拓時代のアメリカにUFOがやってくるという
ちょっと趣向の変わったSF映画です。
ただこの映画、ちょっと別の意味でいかがわしい。

宇宙人役を、ほぼノーメイクで

早老症の少年が演じているのです。


 早老症(プロジェリア症候群)
 頭が大きくなり、身長、体重が増えず、皮膚が老化する。頭髪、眉毛が抜け、
 骨の成長停止により、小人症や動脈硬化が起こる。染色体が傷つけられること
 により、生後6ヶ月から2歳頃から発症する。現在治療法は見つかっていない。
 平均寿命は13歳であり、世界に患者は30人いるとされ、日本でも過去に発症
 例がある。(Wikipedeiaより抜粋)


確かに見た目宇宙人ぽいと言われればそうなんですが・・・
ネズミと人間のハーフって設定を小人に演じさせた
『ラットマン』ってひどいイタリア映画がありましたが、
普通、思いついても実際にはやらないですよね、こういうの。

今なら人権擁護団体なんかが確実に文句をつけそうな企画ですが
結局のところ、本人がどう感じていたかが重要なんじゃないでしょうか。
障害者プロレスとか、小人プロレスとか、見せ物小屋とか
すぐまわりが差別的だとか言ってやめさせようとしますが

まず本人に話を聞いてからにしろ

って思うんですよね。

宇宙人役の子の名前はミッキー・ヘイズ。
この病気の患者としては長生きなんでしょうか、20歳で亡くなってます。
『I Am Not a Freak』なんて
そのものずばりのタイトルのTVドキュメンタリーも残してるらしいです。
本人の気持ちなんて今の私には知る由もありませんが
映画を見る限り、楽しく演じてるように見えます。
彼にとってこの映画がいい想い出になったと思いたいですが、さて。

自分の映画には必ず身体障害者を登場させる
ファレリー兄弟なんて見上げた監督もおりますが(だいたいが悪人役)
人道を語る人たちはまず

人の道は人それぞれ

ってことを踏まえた上で語ってほしいものです。

で、かんじんの映画ですが、かなりユルいです。
でも、ミッキー君が演じた照れ屋の宇宙人役は

『E.T.』や『未知との遭遇』の宇宙人より

数段イケてた

と私は思います。



ブログランキング〜
↓現在5位。よろしければクリックして投票して下さいまし。


by taku-nishikawa | 2006-06-20 03:27 | SFホラー地獄 | Trackback | Comments(13)
過去記事が映画のタイトル順に並んでます
にしかわたく公式HP
毎号表紙マンガを担当
ライフログ
以前の記事
カテゴリ
最新のコメント
<a href=http..
by coircahGroogy at 21:30
あけましておめでとうござ..
by スタービーチ at 10:58
グ リーっていえばもうゲ..
by グリー at 20:07
5wu&n/T/, bo..
by 巨乳痴女動画 at 04:39
+=+aN*F^, ro..
by ロリ美女フェラチオ動画 at 10:53
4qUQ(TC:, ww..
by 極上素人は邪魔なモザイク一切無し! at 09:03
個人的にはハリウッド1,..
by tomo at 01:22
sMQ@[L]i, ww..
by スマホチャットレディー紹介 at 05:29
Унас вы може..
by SHUBAKSUNSUSY at 19:45
I admire the..
by effengear at 20:58
最新のトラックバック
ペニーオークション詐欺
from ペニーオークション詐欺
【ヤンキー】佐々木希エロ..
from 【画像】 佐々木希エロすぎ..
映画アンフェアthean..
from 篠原涼子 映画アンフェアth..
Yahoo!検索ランキン..
from Yahoo!検索ランキングの..
刀覇 口コミ 絶倫サプリ
from アダルトグッツ
映画を観るなら ダー..
from 映画を観るなら
ネットで内職!お小遣い稼ぎ
from ネットで内職!お小遣い稼ぎに挑戦
輪廻
from 映画って面白いですね。
辻希美がブログで見せたお..
from 辻希美 ブログでお尻大公開
元ミスマガジン芸能人ほし..
from 元ミスマガジンほしのあすか(..
おすすめキーワード(PR)
ファン