
ジョン・ウーと言えば、もうアレに決まってますよね、みなさん。
白いワニ。あ…これは江口寿志と。
まぁまぁまぁ、そんなに怒らなくってもいいじゃないですか。
「白いハト」でしょ。
わかってますってば…冗談のわからない人だなぁ。
こんなミクロなことでキレてたら
阪神ファンなんかやってられませんよ!さてさて、『三国志』の中でも1,2を争う有名エピソード「赤壁の戦い」を
「長年の夢」と語るジョン・ウーさんが満を持して映画化しましたのが
この『レッド・クリフ』。
予告編の段階ですでにハトが映ってて笑ったんですが
実を言いますと今回…
いつもより多めにハトが飛んでおりまーす!はい、こんだけ働いてギャラ同じ。(染太郎フォーエバー)
用意していたギャグも披露できましたし
もうここで死んだって思い残すことは何もありません。
……………
どーも死ぬ気配がないようなので(ちぇっ)続きを書きます。
私、以前に『三国志』がらみの仕事をやったことがありまして
そのときに吉川英二の文庫版をひととおり斜め読みしたんですが
斜めに読んだから全然意味がわからない。…もーね、ほんとに興味が持てないんですよ、こーゆーの。
もともと歴史があんまり好きじゃないってのもあるんですが
戦国武将とか国盗り物語とかって類のものに
どうやってコミットしていいのかまったくわかんないんですね。
よく『プレジデント』とかのビジネスマン向け雑誌に
“これからは信長的ビジネスモデル”みたいな見出しあるじゃないですか。
あーゆーの見るたびに、ちっちゃくですが舌打ちしてます。すいません。
三国志ってマニアとそうじゃない人の落差が死ぬほど激しい世界ですけど
そんな訳で今回の私は「素人側」ということでひとつ。
で、まずはその素人目で見た各キャラクターの印象をば。
曹操は永井豪タッチのギラギラした男を想像してたんですが
「年取って世知辛くなった城島リーダー」ってルックスの、色ボケジジイ。
劉備はってーと、目のキラキラした美男子のイメージだったんですが
「定年後、趣味はカルチャーセンター通い」みたいな、ほんとーにひたすらただのオッサン。
関羽と張飛はまぁ、イメージ通り。可もなく不可もなし。
中村獅童は元海賊の甘興。
これはたたき上げの鬼軍曹って感じで
なかなか見せ場も多く、得な役もらったなーと。
で、残るは主役の2人…孔明と周瑜。
これがかなりいい線行ってます。孔明の「頭は切れるけど、どこか青さが残ってる」感じを
金城武がやるとなかなか魅力&説得力ありますし
逆に周瑜は「裏も表も知り尽くした円熟期」って感じで
脂の乗り切ったトニー・レオンがまさに適役。
この2人の顔見てるだけでわくわくします。
話の展開は、おもっくそスローテンポ。
孔明と周瑜の琴バトルなんかにめちゃめちゃ時間かけている。『クロスロード』か!
実はこれがなかなか熱くて
チョーキングとかハーモニクスとかチョッパーとか、技の嵐。
「琴ってこんな音出んの?」って感じで弦楽器好きは必見。
トニー様のベッドシーンも実にしつこく、女性ファン大喜び間違いなし。
(今回は叩いたり縛ったり変わった体位はありません)
その上ジョン・ウー印のスローモーションがやたらと多い訳で
こんなにゆったりした語り口で、ちゃんと話終わんの?
と心配しながら見ておりましたら…
全然終わんないでやんの!「さーこれから赤壁だ」ってとこで第一部終了。
そりゃ時間がいっぱいある訳ですよ。
「赤壁の戦い」が始まるまでの部分に、2時間半かけてるんですから。
実はこの映画、タイトルに「PART1」ってついたのは最近の話。
最初の頃はただの『レッド・クリフ』で宣伝されてて
私はてっきり1作でちゃんと終わるもんだとばかり…。
いや、ダラダラしたテンポ感は悪くないんですよ。
歴史ものであんまり展開が早すぎるのって、何か興ざめでしょ。
ジョン・ウーって監督の才能は
とにもかくにも「絵」で魅せることだと思うんですが
題材が歴史ものってことで
絵巻物見てる感じが、なかな心地良い。ゆったりした語り口が、この監督の資質に合ってんじゃないすかね。
ジョン・ウーがハリウッドに渡ってからした仕事の中では
一番まともな映画になってる気がします。
…でも、だからって2本に分けちゃうのはねぇ。
続き、すぐ見たいですよやっぱ。5時間で3000円、みたいな公開の仕方は無理なんでしょうか。
前半と後半の間に30分休憩入れて。
休憩時間に喫茶店に入ったカップルが
「続き、どうなるんだろうね?」なんて予想しあってる光景とか想像すると
何か楽しそうじゃないすか。
…感想の方もダラダラ長くなってしまいましたが
主役の2人がとにかくキラキラしてて
金かけまくった映像も、見どころたっぷり。
全後半合わせてなら
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