
年齢によって見る映画が変わっていくのは皆同じだと思うのですが、私、30過ぎてからがぜん面白く見れるようになったジャンルがあります。いわゆる「ダメ男映画」。ここまで生きてくると、認めたくないけど男という生き物のダメさが身にしみてわかってくるのです。
また、ダメ男が主人公の映画って、面白いのが多いんですわ。『ノッティング・ヒルの恋人』のヒュー・グラントが表ダメ男の代表なら、『リービング・ラスベガス』のニコラス・ケイジは裏の番長でしょうか。スティーブ・ブシェミやポール・ジアマッティ、ウィリアム・H・メイシー、フィリップ・シーモア・ホフマンといったダメ男専門アクターたちもきら星のごとく輝いております。世はダメ男戦国時代か。
で、今日取りあげる『蜘蛛女』の主人公ジャックもかな〜りダメです。演じるは天下の変態演技派・ゲイリー・オールドマン。きれいな妻を愛しているが、ちょっとアホな愛人がいてこいつもそこそこ可愛い。万年巡査部長の人生にうんざりし、マフィアに情報を売ってあぶく銭を得ている。微妙なバランスを保ちながら、自分は要領のいい方だと思っていた。が、ロシアンマフィアのモナ(レナ・オリン 大怪演)の登場によって、すべての歯車が狂い始め、あとはもう奈落の底まで堕ちていく堕ちていく。
ラストシーンの痛々しさはとても文章では書けません。男が見ると、チ○コ切られるより痛いです(包茎手術の話ではなく)。大切なものは失って初めてわかる。って今さらわかっても遅いんじゃー!というお話。
原題は『Romio is breeding』(血だらけロミオ)。
いやぁ、身につまされます・・・。
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