君はナスターシャ・キンスキーの
全盛期を知っているか?
私が映画を見始めた80年代初頭
『スクリーン』や『ロードショウ』で一番グラビアページが多かったのが彼女。
それはそれは綺麗だったのですよ・・・。
彼女の代表作はほとんど70年代終わりから80年代半ばまでに集中していて
90年代以降はほとんど
B級エロ年増
としての扱いしか受けていません。
ルックスも演技力も申し分ないのに、こういう不幸な例があるのです。
ここまで来ると単にエージェントが悪いってだけじゃなく
彼女自身が自分の良さをわかってないんじゃないかという気すらします。
で、この『マリアの恋人』は彼女が最も輝いていた時期の作品。
私を劇場へ向かわせるには、キンスキーの名前だけで充分でした。
第二次大戦から帰還したイバンは
以前から恋していた幼なじみのマリアと再会。
二人はまたたくまに恋に落ち、結婚。
幸せな生活が待っているかと思いきや
イバンはマリアが相手だと、なぜか性的不能に陥ってしまうのだった。
イバンは戦場の悲惨さに耐えられなくなったとき
夢の中でマリアと結ばれることで、何とか現実に踏み止まってきたのだったが
そのことで彼女と戦争体験が深層心理で結びついてしまい
本物のマリアを前にすると、恐ろしい過去が蘇ってきてしまうのだ。
狂おしいほど愛し合っているのに、ヤレない二人に未来は・・・?
というお話。
当時第二次性徴のまっただなかだった私には
インポテンツの辛さなどわかろうはずもなく
(とゆーかそもそも相手がいないので関係ない)
こんな美人を前にして
勃たないとは何事だ!
と怒り心頭。
オレが代わりにヤったるわ!!!
とスクリーンに向かって叫びそうになるのを必死に我慢しておりました。
要するに
ズリネタにしすぎると後が怖い
ということですかね・・・
あ、念のため言っておきますが、これ地味だけどすごくいい映画ですよ。
ソ連から亡命したばかりの監督のアンドレイ・コンチャロフスキーとか
人でなしをやらせると死ぬほどハマるロバート・ミッチャムについても
コメントしたいことが山のようにあるのですが
長くなるのでそれはまたの機会に。
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