やさしい奇蹟@クリスマスツリー(ジュリー・サラモン)

たしか去年の同じ頃に、この本を知って買ったのだった。
やさしい奇蹟@クリスマスツリー(ジュリー・サラモン)_d0339885_13484911.jpg

クリスマスツリー(ジュリー・サラモン著/ジル・ウェーバー絵)

Twitterで誰かに教えてもらったのか友達がいいよと言ったのか・・・
記憶がとてもあいまいなのだけれど。

タイトルが「クリスマスツリー」なので
クリスマスに読みたいなあと思ったまま一年忘れていた・・・。

そしてふと思い出して本棚を探したら
「まだ読んでない本のコーナー」で発見。
(ここには常時50冊ぐらいの本がたまってるの)

とっても薄い文庫本、一気に読んだ。

物語はこんな感じ。
小さい頃に両親を亡くし修道院に引き取られた少女。
修道院には小さな木が生えていた。
少女はずっとその小さな木を友達と思い「トゥリー」と名付け
共に育ってきた。
少女だったシスターアンソニーも、もう若いとは言えない年齢。
そこへ毎年ロックフェラーセンターに飾るクリスマスツリーを担当している
造園管理部で働く男性が
大きく育った「トゥリー」の美しさに目を留める。

でも彼女と木の大きな繋がりを知って、
クリスマスツリーにすることは諦めるけれど、
なぜか彼女に惹かれ友達になり
男性は毎年、子供たちのための「自然教室」でその木の下で
「クリスマスツリーをどうやって探すのか」のお話をするようになる。


続きはこの本を読んで欲しいのだけど。

自然を愛する優しい心を持つ修道女シスターアンソニーと
都会に住みあまりの多忙さに
いつの間にか仕事の目標がわからなくなってしまっていた男性が出会うことで、
とても大切な友情が生まれ
彼は自分の人生への自信を取り戻し、森の中の声を聞くゆとりと優しさを取り戻した。

いつかは何にでも別れが来る。
だけど、過ごした美しい場所や美しい出来事や美しいものたちとの
思い出はなくならない。

朝起きると、ワクワクしながら窓の外を眺め「今日は何が待っているのかな?」
そう思うシスターアンソニー。
そんな好奇心や強さや前向きさがとてもまぶしい。

この本を読んだ後にはとても温かい気持ちになれるよ。
やさしくてさりげないジル・ウェーバーの挿絵もなくてはならないものだね。

こんなステキな物語とぴったり出会ったジル・ウェーバーがうらやましかったり。

私の宝箱にもまたひとつ大切な本が増えた。
教えて下さったどなたか、ありがとうございました。
<< 目には目をは、我々全てを盲目に... なんて自由なんだ!ヴィヴィアン... >>

Copyright © bizki Inc. All rights reserved.