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フットとインチ
アメリカ出張で泊まったホテルの玄関の車寄せの高いところに、こんな表示がありました。「高さ制限 13フィート2インチ」という意味。


数字の次の記号が、いわゆる「マヌケ引用符」ではなく、ちょっと傾いている。これは長さの単位「フット・インチ」を表示するときの正しい記号です。あと、普段の生活で見ることは少ないけれど、緯度経度や時間を表すときの「分・秒」とかにも。

数字の間の「–」は、本来はここでは使わず、スペースのみで

とするのが英国オックスフォード大学出版局の組版ルールの本『The Oxford Guide to Style』(通称オックスフォードルール)流。
アメリカの『The Chicago Manual of Style』(通称シカゴルール)では、間にスペースも入れない。


この写真の表示では、わざわざ「–」を使って、しかも数字の高さの中心にもってきてる。
手が込んでいるようですが、ちょっと「–」はよけいだったかな。
堂々としているので、うっかり感心してしまった。

# by type_director | 2011-06-20 06:25 | Comments(0)
ボストン空港が使っているフォントは
こないだの出張で行ってきたボストン・ローガン国際空港。

まず入国の時に、飛行機を降りて通る通路にあった Welcome to Boston のパネル。


ひとつひとつは Bodoni (ボドニ)だったり Futura (フツラ)のファミリーだったり Sabon (サボン)のイタリックだったりして、単体で見ればわりと洗練された感じのフォントなわけですが、こうやって集まると、なんかね。

これは帰りの時に撮りました。空港でサインに使われているのは Helvetica (ヘルベチカ)のボールドです。



たっぷりある待ち時間に、空港の本屋さんで本に使われているフォントのリサーチです。

あった。

ピンクの本のフォントは、私のつくった ITC Luna (ルナ)です。たっぷりした g が特徴。
# by type_director | 2011-06-17 05:56 | Comments(0)
嘉瑞工房の高岡親子による講演のお知らせ
夢のような講演です。しかも無料! 「これだけは知りたい欧文印刷の話」というタイトルです。

講師は、
髙岡重蔵氏 (嘉瑞工房相談役、英国王立芸術協会フェロー)
髙岡昌生氏 (嘉瑞工房代表取締役、武蔵野美術大学特別講師)
の親子です。

東京・小石川の印刷博物館で、2011年6月18日(土)16:00~18:00です。
詳細、申込みは こちら をご覧ください。

欧文組版に興味のある学生さんやデザイナー向けらしいです。この親子の講演だから、難しい言葉は出てこないはず。絶妙な掛け合いが見たいなー

(6月16日追記:定員に達したので申込みは締め切りとなりました)
# by type_director | 2011-06-13 06:18 | お知らせ | Comments(3)
アメリカの高級ホテルの使っているフォントは
また出張で、今度はアメリカのボストンに行ってました。

ニューハンプシャーにある、なんか高級そうなリゾートホテル。アメリカのホテルのランクのことはよく知らないけど、サイトを見たら「4ダイアモンド」らしい。


敷地内の標識を落ち着いた感じに見せてくれているのは、 Goudy Old Style (ガウディ・オールドスタイル)です。ゆったり組んでいるのがイイです。駐車場には、ぴかぴかの高級車がいっぱい停まってました。



ここにはプレゼンテーションに行っただけで、泊まったのはもっとフツーのホテルでした(泣)。
# by type_director | 2011-06-12 10:06 | Comments(0)
大文字用ハイフンやダーシ 続き
出張で香港に行ってました。

二つ前の記事の「大文字用ハイフンやダーシを持ったフォント」へのコメントで、「World-Class」のような場合はどうするか、という質問をいただきました。つまり、ハイフンの前後が背の高い字だったら、ということなんです。なかなか鋭い質問でした。確かに、気になっちゃいますよね。解答も併せてご覧ください。

それで昨日、香港国際空港で案内板をボーッと見ながら、「これって Avenir だなー」とか考えていたら、それに非常に近い例がありました。「World-Expo」のハイフンに注目。


ちょっと大文字の上下中心よりは上寄りですが、こんなふうになっちゃうとハイフンが目立ちすぎる。それよりは下がりぎみの方が、読んでいてじゃまにならない。

「じゃまにならない」って、フォントづくりでも、フォントの使い方でもけっこう大事な部分だと思います。じゃあどこからがそうなのか? それは自分が読者の身になって考える。難しい、そして楽しい作業です。

(6月6日追記:フォントAvenir に入っているハイフンは、通常の位置のハイフン1種類のみで、線の太さも E の横棒と同じくらいです。ですから、この例の「World-Expo」のハイフンは、別のフォント、たとえば中国語フォントのハイフンを使っていると思われます)
# by type_director | 2011-06-04 13:30 | Comments(1)