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大文字?小文字? その2
たまたまロンドンで見かけたので。こういう字形の大文字Uもありです。
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# by type_director | 2009-04-02 05:02 | Comments(0)
ロンドンの活字博物館
ロンドンの南にある Type Museum です。3月25日に嘉瑞工房の高岡さんたちやカリグラファの友人たちと行ってきました。
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もちろん、活字のできる行程とかモノタイプの仕組みとかもデモンストレーション付きで見せてくれるんで、カリグラファの友人たちにはそちらの方がウケがよかったみたいですが、個人的に一番テンションの上がったのが、Stephenson & Blake (スティーブンスン・アンド・ブレイク)の活字のパンチ(父型、または種字)やマトリックス(母型)倉庫です。これは私がこの博物館を10年くらい前に見学したときにはなかったけど、その後スティーブンスン・アンド・ブレイク社がやめちゃってから引き上げてきたものだそうです。
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じつは私は1993年ころにスティーブンスン・アンド・ブレイク社に直接行って、その時はまだ細々と営業を続けていた同社の社長の案内付きでこの倉庫を見ているわけですから、この棚たちとはこれで二回目の対面になります。無事でよかった。

スティーブンスン・アンド・ブレイク社で、社長と一緒に倉庫に行くときに、中が薄暗い旧式の狭いエレベーターに乗りこんで、蛇腹式の鉄格子みたいな扉をガラガラガチャンと閉めたあとで、社長に「これからトゥーム(tomb:墓、納骨堂)に行くぞ」と言われたときはゾクッとしました。「なんでトゥーム?」と聞いたら社長さんは「ここにボディが眠っているから」と言ってにやりと笑いました。シャレなんですよ。body は「死体」と「活字の本体」とをかけたわけです。

この棚はハリー・ポッターの映画でも使われたとか。
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引き出しを引っ張り出して見ると、こんな書体がありました。
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ドイツの家に戻って、うちの本棚のスティーブンスン・アンド・ブレイク社活字見本帳に同じ書体があるかなと思って探してみたら、「Lining Old Style Grotesque」という名前で出ているのが近い。これも「グロテスク」って呼んでたんだ。書体の名前なんてけっこう適当につけたんだなあ。
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ロンドンの観光ガイドには絶対載らない活字博物館。ここは一日いても飽きないところです。

活字製造の工房においてあった椅子が良い形をしていた。ちょこっと腰掛けるのにちょうどいい。私は普段は立って仕事しているので、椅子は要らないんですけどね。
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# by type_director | 2009-03-29 08:15 | 金属活字 | Comments(0)
ツァップさん宅と活版印刷工房を訪問
ロンドンのホテルからの更新です。いま一週間の休暇をとっています。なのでごく簡単な報告です。

日本から嘉瑞工房の高岡重蔵先生・昌生さん親子とデザイナーの立野さんが遊びに来ていて、ドイツでの3日間はうちに泊まっていただいて、3月24日にいっしょにロンドンまで来ました。

ドイツでは、3月22日の日曜にヘルマン・ツァップさん宅を訪問しました。そこで3時間、どんなことを話したか、それはもう、このブログでは書ききれない。いずれまとめる機会をつくって、そこでちゃんと書きます。

翌23日には 映画『Helvetica』の冒頭のシーンで登場するマンフレット・シュルツさんの工房を見学。活字を一本一本拾って Helvetica と組んで印刷するあの人です。あの映画の冒頭のシーン、じつに良いですよね。

マンフレットと私はその映画が縁で友達になったんです。工房はいま資金難で、これまでやっていた定期的なワークショップを開いていないということですが、今回は特別に開けてくれました。これはマンフレットの工房で撮った写真です。これは8ポイントの Wilhelm Klingspor Gotisch の大文字の W 。後ろでほほえんでいるのがマンフレット。
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花形の活字。
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インキのローラー。
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こんなものを用意していてくれました。マンフレットが電話で「日本語では Domo arigato gozaimasu っていうんだろう?」ってしつこく聞いていたのはこのことだったのか! これはその場で刷ったものです。
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ロンドンでは、空港からホテルについて荷物を下ろして、まっしぐらにチャリングクロスの古書店街へ。良い収穫がありました。さて、きょうはこのあとロンドンのカリグラファたちといっしょに活字博物館に行く予定です。
# by type_director | 2009-03-25 08:23 | 金属活字 | Comments(0)
「の」の字
教科書を目指していないブログなのに、ここまでけっこうしっかり書いてしまいました。書きたいことがいろいろたまってたんです。この調子で続けるのかと思われてもちょっと困るので、ここらでサラリと流す感じの話題を一つ。

2週間前に行っていた中国の珠海と香港で気がついたこと。中国の雑誌やポスターの見出しに、ひらがなの「の」の字を使うのが流行っている。案内をしてくれた中国のデザイナーによれば、中国の人も「之」と同じ意味と解釈していて、わかるんだそうです。
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# by type_director | 2009-03-16 21:45 | Comments(2)
書体は特定の国の雰囲気を持ってるの? その3 Univers
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日本では、「Univers はオランダの書体」って噂もウェブサイトに載ってたりします。そんなナンセンスな話がどこから来たのか見当もつきませんが、これも間違いです。ヨーロッパでそんなこと言っている人はいません。

この書体のデザイナーはスイス生まれのアドリアン・フルティガーさんで、フランスの活字会社に招かれて、この書体を 1957年に発表しました。スイスでも、もちろん使われてますよ!

これはフルティガーさんと書体の制作をするためにスイスのベルンに行っていたときに見つけたもの。 bls というのはスイスで最大の私鉄です。
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bls の時刻表の表紙も Univers です。
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ベルン市の教育・スポーツ局の入り口。ガラスが局面になっていてちょっと分かりづらいかもしれませんが、間違いなく Univers です。
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ちなみに、チューリッヒの観光案内所でもらってきた何冊かのガイド地図のうち、2種類は Univers で組まれていました。
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これはチューリッヒの劇場のチラシ。ぜんぶ Univers です。
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スイスを離れてドイツへ。これはドイツのフランクフルト国際空港で使われている Univers です。あたりまえですが、スイスやドイツだけでなく世界中で使われています。
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# by type_director | 2009-03-16 05:45 | 書体が特定の国の雰囲気? | Comments(0)