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Erbar
フランクフルトの新興住宅地の1930年の宣伝用印刷物『Das Neue Frankfurt』の複製版を手に入れました。
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ここで使われているのは、一瞬 Futura に見えますが、Erbar(エルバー)です。
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2行目「Dachterassen」3行目「Südoststadt erschließen」の、「長いs」とかエスツェット(ß)の形が、いまの普通のサンセリフ体にはなくて面白いです。
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このデジタル版 Erbar には、どちらも入ってます。OpenType 機能を使って「長いs」と「ch 合字」を使ってこの組版の単語に近づけました。

DIN Next には、「長いs」は入れませんでしたが、エスツェットはこの形のと、もっとノーマルなのと2種類あります。
by type_director | 2012-02-28 21:53 | Comments(0)
TypeTalks 第9回は、InDesign で欧文組版!
TypeTalks 次回のテーマは、「InDesignで欧文組版! 意外と知らない正しい組版のポイント」です。

ゲストのコンさんとは、数年前に欧文組版についてやりとりをしてからの知り合いです。

2012年3月24日(土)18:00から。場所はいつもの通り東京の青山。詳細とお申し込みは こちら
by type_director | 2012-02-23 13:06 | お知らせ | Comments(3)
チーズ(2)
これは、最近スーパーマーケットで見つけたチーズ。フランス産、バスク地方のチーズらしい。
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Aのてっぺんから左右に伸びるセリフ状のがおもしろい。これを、1980年代ころのタイポグラフィ関係の記事で「Basque Serif」と呼んでいたのを見たことがあるので、手元にある資料を片っ端からめくったけど、見つからなかった。

チーズの味ですが、このレタリングみたいにクセがあるのかと思ったけど、まろやかでおいしい。
by type_director | 2012-02-23 12:24 | Comments(2)
チーズ(1)
スイス出張の時に、いつもおみやげで買ってくるのは、チョコレートとチーズ。

チーズはいつもこれを買います(手前)。ちょっとクセのある香りの強いやつ。
Gstaader Bergkäse
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Gstaad(クシュタード)はベルンの近く、アルプスのふもとの地方。「gs」で始まる単語はなかなかないよ!って、どうでもいいことですが、書体デザインをしていると、そういうものの見方をしてしまいます。

それよりも、白いラベルのこの黒い細かな文様。これが見せたかったんです。

スイスのこの地方独特の切り紙細工( Scherenschnitt )です。チーズを切らないでまん丸の状態だとすっごくキレイなんですが、さすがに食べきれないから一切れだけ。

切り紙細工について検索していて、3番目くらいに見たのが このホームページ

作風がチーズの絵柄と似てるなと思って、この一切れのチーズの写真をよく見ると、それまで気づかなかったけど、ラベルにこの作者「Straubhaar」さんのサインが読み取れた。たぶん同じ人。

この Straubhaar さんのホームページの文章を読んでいたら、私が3年くらい前にスイスのベルンの本屋さんで買ってきたこの本にも彼女の作品が2点掲載されていることが書かれてました。
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見たら、そうだった。なんかすごい偶然。

そういえば、この本を買ったときって、フルティガーさんと仕事をしていて切り紙細工の話になったので、参考に何か本を買って帰ろうと思って、本屋さんに入ったんだった。

店員さんに探してもらって、一冊だけこの本が見つかり、パラッとめくって、期待したような図版が載っていたので、普通に代金を払おうとしました。そうしたら、店員さんが「カバーがちょっと汚れていますから」といって値引きしてくれたんです。こっちから文句をつけたわけじゃないのに! 裏側を見たら、確かにちょっと黄ばんでいる。ベルンっていいところだな、って単純に思ってしまいました。
by type_director | 2012-02-19 15:55 | Comments(0)
スイス道路標識用文字
2月7日のスイス出張の時、こんなのも撮ってました。

フルティガーさんと打ち合わせを終えての帰り道。 Neubrück という屋根付きの橋を通ります。「新しい橋」という意味ですが、なんかいま調べたら1535年の橋だそうです。
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中はこんなふう。
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スイスの高速道路で。
ASTRA-Frutiger と呼ばれる、フルティガーさんの書体 Frutiger のスイス道路標識用文字。2003年ころからスイス全土で徐々に使われています。
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ところどころ、まだ古い書体で組まれた標識が残っています。このうち青いのは ASTRA-Frutiger を使ってます。
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by type_director | 2012-02-15 22:30 | Comments(7)
Just My Type
このブログの読者さんからコメントがきっかけで昨年末に購入した本『Just My Type』です。オススメです。
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書体デザイン関係のコンファレンスの雑談で聞く話を集めたような本。コラム数22で、それぞれの話題が数ページくらいの短い話になっていて、気軽に読めます。

当然ですが、「国を象徴する書体」みたいな日本の都市伝説めいたエピソードなんかない。逆に、サッカー強豪のナショナルチームのユニフォームに、どんだけ別の国生まれのフォントが使われてるかってことが軽いノリで書いてある。

ちょっと引用させてもらうと、
「ドイツのチームが使ってるのは Fraktur でも Futura でもなくて Serpentine (アメリカ)だ、ポルトガルとブラジルのは Univers (スイス)に近い、アルゼンチンは ITC Bauhaus (アメリカ、だけど元はドイツ)、イングランドは最近フランス製のフォント Antique Olive に切り替えた。そのうち Comic Sans になるか」なんて。
そこがオチか!

Helvetica についてのエピソードで、フォントデザイナーのサイラス・ハイスミスが、「Helvetica を使わない一日」を試みてとんでもないことになっていく話が笑える。サイラスとは、前にボストンでマシュー・カーターさんと組んで「10分間書体批評」コーナーをいっしょにしたことあり。
by type_director | 2012-02-11 14:42 | Comments(3)
きょう2月9日の日本経済新聞に書体デザイン特集
きょう2月9日の日本経済新聞に、1ページの書体デザイン特集が載ってます。先日、取材を受けました。

日本経済新聞ってあまり読んだことがないので、アートやデザインについての記事が載るなんて知りませんでした。こんなにしっかり取材されるとは思わなかった。

私も、記事がどうなっているか、まだ読んでません。
日本のみなさん、チェックしてみてください。

追記:その後、この記事担当の記者さん始めいろんな人からスキャン画像をいただいて、読むことができました! 掲載紙も後で送られてくるそうです!
by type_director | 2012-02-09 06:15 | お知らせ | Comments(7)
バーゼルの手書き文字
昨日は、アドリアン・フルティガーさんと打ち合わせのため、スイスのベルンまで車で日帰り出張でした。

これは、同僚が用事のため途中でバーゼルで立ち寄ったときに、街をぶらっと歩いて撮りました。雪がちらちら。外はマイナス10度です。
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手書きの文字は「Coiffeur」、フランス語で床屋さんです。ドイツ語に「Friseur」という言葉があるんですが、それを使わずにフランス語の方を使ってます。フローリッシュがキレイです。
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その隣の建物にも手書きの文字が、同じ人が書いたのかな。こういう手書き文字、好きなんです。
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これは肉屋さん。大きさ的にちょっと控えめなところが、好感が持てます。
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スイスでよくある、フリーペーパー。「Baslerstab」って書いてあって、小文字の s が、昔の書き方で使われた、いわゆる「ロング s」です。
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「Baslerstab」=「バーゼルの杖」という新聞? どういう意味か分からなかったので同僚にきいたら、バーゼル市の紋章になっている、上がくるんとなった「司教の杖」(Bischofsstab)のことだそうです。
by type_director | 2012-02-08 12:51 | Comments(7)
セールの文字
ここドイツでは、年が明けてすぐ冬物のセールになりました。私は仕事やら何やらで忙しく、だいぶ出遅れてこないだようやくセールの残り物を探しに行きました。

セールのウインドウディスプレイとか写真に撮ろう!と思ってカメラを持って行ったんですが、これが意外と面白くない。でかでかと FF Dax (FF ダックス)でこんなふうにされてもなー、と思うわけです。あんまりそそられないというか。その右のヘルベチカっぽいフォントとも合ってないし。
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そこにいくと、これはちょっと面白いな、と思った。布を切り抜いて縫い付けたのを拡大している。文字の輪郭は ITC Bodini Seventytwo (ITC ボドニ・セブンティトゥー)っぽい。
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もっと面白かったのがこれ。ガラスの面に裏側から白い何かを塗ってから、文字の形に拭き取っている! 
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赤の文字は、 Neue Helvetica (ノイエ・ヘルベチカ)の 97 Black Condensed というウェイトです。しかも拭き取った字がちゃんと雰囲気が合っている。うまい。
by type_director | 2012-02-01 01:30 | Comments(0)