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カテゴリ:筆記体
  • パリで(4)筆記体
    [ 2009-12-30 10:16 ]
  • スイスで見つけたズュッタリン筆記体
    [ 2009-08-02 21:49 ]
  • ドイツの筆記体も絶滅寸前
    [ 2009-05-09 11:10 ]
パリで(4)筆記体
自然史博物館で。骨格標本よりもラベルに目がいってしまう。

フランスっぽい筆記体。どちらも、最初の文字は T です。Tapir は、バクのことだそうです。

「フランスなら Garamond、イタリアは Bodoni」っていう考え方は普通はしませんよ、ということを前にこのブログでも書きました(2009年3月)が、こういう筆記体の違いみたいなのは、その国や文化圏の独特の「味」ですね。
by type_director | 2009-12-30 10:16 | 筆記体 | Comments(0)
スイスで見つけたズュッタリン筆記体
7月27日から30日まではフルティガーさんと仕事をするためにスイスのベルンに行っていました。本屋さんをのぞいたら、前に こちら で紹介したズュッタリン筆記体(Sütterlinschrift)を使った1913年刊の小学生向けと思われるABCの本を見つけました。16スイスフランだったので即買い!です。このページなんか、いかにもスイスっぽい。

例文は、音節をハイフンで区切ってあります。ハイフンなしで組むと、こういう文章です。
Unser Dorf ist Klein.(私たちの村は小さい。)

Diese Kühe tragen Glocken.(この雌牛たちは鈴をつけている。)

筆記体も分かりにくいけど、ドイツ文字の活字も大文字 K とか、小文字の k、s などはやっかいですよね。
by type_director | 2009-08-02 21:49 | 筆記体 | Comments(0)
ドイツの筆記体も絶滅寸前
私がときどき見に行く 宮里さんのサイト で、欧文(英語圏の)筆記体のことが書かれてました。なんで小文字rがあんな形なのか丁寧な解説付き。

ドイツにはもっとややこしい、こんな筆記体があった! しかもほんの50年前まであたりまえに使われていたんです。

これは、先週フランクフルトの南にある街ダルムシュタットに行ったとき、ある博物館で展示されていた書類。結婚証明書の写しだそうで、1937年と最後に書かれていたのでたぶんその頃でしょう。これだけ長く書かれていると読みにくい。

これはドイツ筆記体の一種、ズュッタリン筆記体(Sütterlinschrift)で、20世紀前半のドイツではこれが一般的な書き文字でした。学校でも習わされて書いていて、ヘルマン・ツァップ氏も若いときはこの筆記体でノートを書いてました。ツァップさんの奥さんは、ズュッタリン筆記体とその前のドイツ筆記体とは違う、とおっしゃってましたが、私には違いが今ひとつよく分かりません。


ドイツに来てすぐガラクタ市に行ったとき、このホウロウ製の看板がまったく読めなかったので写真に撮っておいた。いまは読める(自慢にならないけど)。これはデザイン化されたズュッタリンで「Rumbo Seife」と書いてあります。昔の石鹸のメーカーです。こういうのがあるからガラクタ市にときどき行きたくなるんです。

これは最近のガラクタ市で見つけた料理本。買ってきた。いまでもある家庭用の食品メーカー、エトカーの本です。

表紙の文字はこう書いてあります。
"Dr. Oetker's Schul-Kochbuch" 


裏表紙はこうです。
Ein heller Kopf nimmt stets "Oetker"!
小文字cは短い縦線1本、2本がnで、そうすると u が n とほとんど見分けがつかないから上に半円形の印をつけて u だとわからせる...だったら最初っから分かりやすく書いたらどうなんだ...同じ縦線2本でも、ちょっと出だしの位置の違うのが e 。そんなわけで、分かりにくいので現在は広告などではほとんど使われません。でもこの字体で手書き文字を書く人はまだいるし、最近の人が書く筆記体でも小文字の u に半円形の印をつける習慣は残ってます。うちの子供の学校からくるプリントとか通知でそういうのがある。さすがにズュッタリンほど読みにくくはないけど。でもこういう筆記体がなくなるのは惜しい気も。

これで中身はというと、ごく普通のドイツ文字です。筆記体と本の文字とはやっぱり違うわけで。
by type_director | 2009-05-09 11:10 | 筆記体 | Comments(7)