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Monschau の文字

休暇で、ドイツ西側の端でベルギーとの国境近くにある町 Monschau に行ってきました。

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歴史のある建物が多く残っています。

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町の紋章。
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この教会の尖塔の途中の字は…

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Gill Sans でした。

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このカフェの字は Baskerville Old Face です。

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このホテルの文字と装飾とが見事に合っています。最後から4文字目は k です。

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建物の雰囲気と文字とが合っています。

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赤を使った建物が多いような気がする。
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川縁なので湿気が多いらしい。晴れた日なのに石畳がぬれていて、落葉の色が鮮やかに見えます。

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by type_director | 2017-10-18 02:30 | Comments(0)
クリアファイルに見る Linotype ロゴの変遷

先週、オフィスの部屋の棚を整理していたら、Linotype 時代のクリアファイルが出てきました。そういえば、私が Linotype 社に入る前の古い書類などを処分するさいに、ハッと気づいて取っておいたのでした。なんとなくロゴの変遷がわかる。

黄ばんでいるのもあるので、ン十年経っているんじゃないでしょうか。

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by type_director | 2017-10-05 21:22 | Comments(0)
高岡重蔵氏の思い出(2)映画館の文字
先日亡くなった高岡重蔵先生が若い頃に観たという映画を、いま片っ端から観ています。フレッド・アステア主演の『イースター・パレード』など、たいていはアメリカの映画。白黒の作品も多い。

観ているうちに、最初のタイトル部分だけでなく町のシーンなどで看板や標識が出るたびに「この文字を見てドキドキしたんだろうな」などと想像してしまいます。映画のなかで出てくる町の様子もそうだけど、ほんの一瞬しか映らないレストランの名前、ショップウインドウの文字、ネオンサインや八百屋の看板などを、憧れを持って見ていたんだろうな。ビデオやDVDなどない時代、劇場に行って、その一瞬を目に焼き付けるしかなかった。

こないだアメリカのボストンに行ったときに、ホテルの近くに映画館があったので、映画『Dunkirk』観てきました。ドイツで一回観ているのですが、英語版でもう一度と思って時間をつくって行きました。
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外観は近代的なビルだけど、映画館の部分は歴史のある建物らしく、たぶん昔のままにしてあるんでしょう。アメリカなのに「THEATRE」と英国式綴りになっている。

中に入ると、昔からある書体 Della Robbia を使っていて良い雰囲気。「Della Robbia」はいま一般的にこう呼ばれているけど、うちの本棚にある1915年の Stephenson, Blake & Co. 鋳造所の見本帳では Westminster Old Style となっているし、他にも確か Cantoria とも呼ばれていた…こういう話を重蔵先生とすると止まらなかった。重蔵先生の頭の中の引き出しには、そういう話が無尽蔵に入っていました。
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まあ、Aの裏返しはご愛敬ということで。

やっぱり映画館の文字はこうでなくちゃ。







by type_director | 2017-09-24 20:23 | Comments(0)
高岡重蔵氏の思い出

私の大事な先生であり常に憧れと尊敬の対象であった高岡重蔵氏が9月15日に永眠されました。


6年前に書いたブログ記事にリンクします。

重蔵先生の亡くなられる前日の晩、重蔵氏のこの本を読み返していました。


それに続いてちょっとした思い出話も書いたんだった。こちら








by type_director | 2017-09-18 13:12 | Comments(0)
ボストンの消防博物館
週に一日、土曜日にだけ開いているボストン消防博物館に行ってきました。

2年前にはデンバーの消防博物館に行っています。消防博物館はこういう手書きレタリングの宝庫なので、去年のシアトルも消防博物館を調べてあって行きたかったのですが、街歩きツアーのほうに参加しました。

今年は消防博物館に行くぞと思って狙ってました。この橋の中ほどの三角屋根の建物はボストン茶会事件博物館ですが、それを横目に通り過ぎます。
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コンファレンス会場から20分くらいで到着。
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1792 年ころの、手で押して水を運ぶものらしい。自転車くらいのサイズで、当然人は乗れない。
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「Fountain Engine」と書いてあった。1835 年ころのもの。
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側面に回るとこういう手書きのレタリングの字が残っている。
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赤のぼかしの部分がたまらない。
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数字も良い味出してます。
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by type_director | 2017-08-27 05:50 | Comments(0)
ドイツのいろんな看板
この10日間くらいで、ドイツのいろんな町の店の個性のある看板が集まったので並べてみます。
「Die Kartoffel」(ジャガイモ)という名前のレストラン。
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薬局。
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これも薬局。この二番目の字は Ö です。O に小さい E を重ねる書き方で、前に この記事 でも書きました。
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レストラン「金獅子亭」。
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こちらはクリーニング屋さんです。
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「Mannsperger」と書いてある気がする。がらんとした事務所みたいになっていた。
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本屋さん「Supp」です。この u の上の線はアクセントというわけでなく、昔の慣習で n と間違えないようにという目的でついたものです。すぐ上の写真のような筆記体だと n だか u だかわかりにくいから。
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これは二つ前の「Mannsperger」よりも読むのに時間がかかった「drugstore」。最初の字がなんだかわからないと、そこでつまづいて読み取りにくいと感じてしまう。
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by type_director | 2017-08-22 19:35 | Comments(0)
ハイデルベルクの窓
ハイデルベルクに行ってきました。
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ドイツの伝統的な家屋などでは、たいていガラス窓の外側を覆うこのような雨戸的なものがついています。
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フランスやスペインあたりだと、ブラインドのような細かい庇の入った金属製の鎧戸(よろいど)を目にすることが多いんですが、ドイツではこのような木製のものが一般的で、建物の外観のアクセントになるようなきれいな色が塗ってあります。ドイツ語ではこの外側の扉のことを「Fensterladen」と呼んでいます。これにあたる日本語はちょっと探したけれどわからなかった。英語にすると「window shutter」となり、それを日本語にすると「シャッター」なので意味が違ってしまいます。

ハイデルベルクでは、この Fensterladen の一番上の部分に、飾りのついた穴が空けられているのに気づきました。通気や明かり取りの目的なのかな?それぞれの建物で衣装を凝らしたものがあって面白いと思ってちょっとコレクションしてみました。

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by type_director | 2017-08-13 17:36 | Comments(1)
「100人がこの夏おすすめする一冊 2017」開催中

東京の青山ブックセンターで開催中の「100人がこの夏おすすめする一冊」フェア。100人の中に私も選ばれました。

私のおすすめは、ときどき読み返してしまうこの本。西岡常一ほか著『木のいのち 木のこころ』です。




by type_director | 2017-08-06 14:25 | Comments(0)
Red Dot Design Museum
Red Dot Design Award の Typography 部門の審査員として招かれ、7月10日から13日まで、ドイツのエッセン市に行ってました。先週まで暑かったドイツも11日から急に涼しくなりました。

審査のためホテルからエッセンの町を移動する途中も、ビルに取り付けられたレタリングが気になります。
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12日の夜、この Red Dot Design Museum での夕食会に向かう審査員。審査員は南アフリカ、台湾、ブラジル、フィンランド、スイス、フランス、ドイツなど世界中から集まっています。この建物は、1920年代につくられたボイラーハウス。
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審査が終わった13日、審査員解散のあとも Red Dot Design Museum をじっくり回ってきました。
これは入り口で上を見上げたところ。
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展示はこんな感じ。


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建物自体のリノベーションはノーマン・フォスターが、ボイラーハウスのままの部分を活かしながら行っています。
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by type_director | 2017-07-15 03:44 | Comments(0)
Frutiger Serif をホフリさんが使うと

ついこないだ発売された、『ディテール・イン・タイポグラフィ 読みやすい欧文組版のための基礎知識と考え方』の元の本の著者、タイポグラファーのヨースト・ホフリ(Jost Hochuli)さんがデザインした本です。Frutiger Serif の使用例として購入しました。

先日、日本で『ディテール・イン・タイポグラフィ』の日本語版の組版をした一瀬さんから情報をいただき、こちらの版元から購入しました。本のタイトルは『Silberfischchen, Lilienhähnchen und andere Insekten』。

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話によれば、ホフリさんがこの本にデジタル版 Meridien を使おうとして、古いバージョンのデジタル版 Meridien にはオールドスタイル数字もスモールキャップのないのでどうしようか悩んでいたところ、ある人に勧められ Frutiger Serif が事実上 Meridien のアップデート版であるということがわかり、それで使ってみたそうです。

本が届いてさっそく開いて、本文の部分のしっかりとした黒みを見て、ああこれはミディアムのウェイトを使ってくれたんだ、ということがすぐにわかって嬉しくなった。

巻末には、デザイナーのホフリさんの名前とともに、Frutiger Serif のミディアムとミディアム・イタリックで組んだことが書かれています。ミディアムのウェイトは、まさにこのように本文サイズで使っていただくことを想定して、レギュラーとボールドのちょうど中間ではなく、わざとレギュラー寄りにつくっていたんです。

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これはレギュラー、ミディアム、ボールドの H を重ねてみたところ。真ん中の線がミディアムです。

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このミディアムが、しっかりした黒みの本文書体として機能するように、というねらいです。要するに本文に向くウェイトが2つあるのです。そのことがホフリさんにわかっていただけたんだと思うと感無量。

もちろん、フルティガーさんがちゃんとつくってくれた Meridien が最初から良かったからなのですが、プロジェクトを立ち上げるとき、経験豊かなプロがこういう書籍できちんと使えるようにデザインを見直そう、ということで、さらに磨きをかけました。フルティガーさんのベルンのご自宅まで何回も伺ってデザインを詰めています。

スペーシングもすべてやり直し、オールドスタイル数字もスモールキャップも付け足して整えた結果、わかっている人にキッチリと使っていただける。嬉しいです。タイプデザイナー冥利に尽きるとはこのことです。

日本の書籍では、小泉均さんがアドリアン・フルティガーさん著の『図説 サインとシンボル』で Frutiger Serif を使ってくださっています。






by type_director | 2017-07-07 22:54 | Comments(0)