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フォントをつくった本人がびっくりする組み合わせ
よく、「フォントの組み合わせはどういうのがベストなんですか?」みたいな質問を日本で受けます。内容とか遊びの要素をどこまでいれるかとか、状況によっていろいろ変わるんだから、ベストな組み合わせなんかないよ、と答えます。

タイポグラフィ関係を中心に多くの出版物を出しているドイツの出版社 Hermann Schmidt Mainz の最新のカタログが届きました。
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中を見てびっくり。
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見出しと本のタイトルは Clifford 、本文は Akko です。どっちも私がつくったフォントです。

こんな組み合わせ想像したこと、ぜんぜんなかったよー。
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なんか、けっこう合ってる。このくらいのパンフレット類だと、ちょっとふざけても許されるわけだからアリです。Clifford の使い方もうまい。やっぱり、わかってる人の遊び方って感じ。

この本のタイトルも Akko だ。
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by type_director | 2012-11-05 06:15 | Comments(2)
Commented by Shoko at 2012-12-07 14:48 x
Clifford と Akko の組み合わせですか!おもしろい。


Clifford はオールドスタイル・ローマンなんだけれど、真面目すぎないというかチャーミングさがあるから、古く見えなくて使い道がいろいろありますよね。それにイタリックも良いし。


イタリック体が、たんなる付属でなくて、単体でも、一緒に組んでもきれいにできてる書体に出会うと、書体デザイナーさんの手を握って「ありがとう!」って言いたくなります。
Commented by type_director at 2012-12-08 14:52
Shoko さん、ありがとうございます。なるほどブックデザイナーはちゃんと見てますねー。そこに気づいてくれるって、うれしい!