うちで使っている歯磨き。ロゴ部分でなく濃い青の部分はフルティガーさんの書体
Avenir (アベニール)です。
こちらは、日本語で何というか知らないけど、パンやクラッカーの代わりに食べる、小麦や穀物の「ふすま」でつくったような食べ物。ここで使われているのも Avenir です。Avenirって、なんかトガリすぎない、主張しすぎない感じがいい。
Futura(フツラ)に似てると言えば似てるし、どちらも「幾何学的サンセリフ体」というくくりではいっしょなんだけど、これがもし Futura だったら、ちょっとカッチリ構えすぎな感じになる。
下の2点は Futura の例です。コンタクトレンズを買いに行った眼鏡屋さんチェーンからの通知。ロゴ下のURL部分、手紙の内容はすべて Futura。清潔感、正確さ、というイメージを前面に出したいときに Futura はぴったり。
Avenir の話に戻ります。
フルティガーさんとの共同制作で改刻した
Avenir Next (アベニール・ネクスト)
は、私の住んでいる町やフランクフルトのある
ヘッセン州 の制定書体です。これは州の教育方針に関する通知。Avenir Next で組まれてます。
そういえば、この制定書体の検討のさいに、市庁舎まで行って、Avenir と Avenir Next との違いについてプレゼンテーションしたなー。「お役人」みたいな堅い感じがなくて、デザインのことをよくわかった人たちだった。デザイナーと話をしているみたいだと思ったのをよく覚えてます。
Avenir Next と Futura とを比較してみました。