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所要時間は約3分。アンケートは こちら の Facebook ページから。

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# by type_director | 2016-06-30 07:54 | お知らせ | Comments(0)
TypeTalks 第36回は「オプティカル・サイズって知っている? サイズに合った書体選びと使い方」
2016年7月30日(土)のタイプトークスは、金属活字とデジタルフォントの違いについて、両方のいいとこ取りをする試みについて話します。

金属活字の時代には活字の大きさごとに文字のデザインが違っていたのを知っていますか? つまり、使われるサイズにあわせて、文字の形を調整して活字に彫っていたのです。そうした時代の知恵を活かしてつくられた良質なデジタルフォントについて、たくさんの例とともに考えます。

初心者のかた大歓迎、また質問も大歓迎です。
会場は、東京・青山の青山ブックセンター。

詳細とお申し込みは こちら
# by type_director | 2016-06-28 19:48 | お知らせ | Comments(0)
ヘルマン・ツァップさんのご命日に
6月4日、ヘルマン・ツァップさんのご命日に、妻の運転でグドルンさんといっしょにお墓参りに行ってきました。お墓の場所を教えていただこうとグドルンさんに電話したら、いっしょに墓参りに行くことになったんです。

お墓参りのあとでお宅に招かれて、いつものようにグドルンさんがお茶を入れてくださり、ケーキを妻が1個、私は2個食べてきました。お茶のあとで半地下のグドルンさんの仕事場に行き、カリグラフィ作品やクライスターパピエの版木など実物で見せていただきました。

この本は古本やで見つけました。グドルンさんの活字 Diotima と Smaragd を使っているので、訪問のさいに話の種にと思って持って行きました。
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タイトルの意味は「モードと服飾・衣装の楽しいABC」。この本のイラストレーターの Fritz Kredel は、Rudolf Koch の『Das Blumenbuch (花の本)』の版木を彫った人でもあります。

そうしたら思わぬ偶然が。Fritz Kredel の娘さんかお孫さんかが、6月2日の木曜にグドルンさんを訪ねられたのだそうです。娘さんかお孫さんかははっきりわからなかったらしいですが。

グドルンさんはこの本をお持ちでなかったので差し上げました。

お茶をいただきながらうかがったことがもう一つ。ヘルマン・ツァップさんとグドルンさんは出会う前に、すでに独学でカリグラフィの勉強をされていたのですが、偶然にも同じ2冊の本をお手本にされていたとのこと。

1冊は有名な Edward Johnston の本『Writing & Illuminating, & Lettering』で、もう一冊が Rudolf Koch のこの本です。
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『Das Schreib-Büchlein von Rudolf Koch』と書いてあります。Schreib-Büchlein は「書き方の小冊子」という意味。最近、古本屋で見つけて注文したのがついこないだ届いたんです。

中身はこんな感じ。
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この本を見ていたら、また質問しに行きたくなりました。
# by type_director | 2016-06-26 01:18 | Comments(0)
いろいろ新しくなってました
先月、ベルリンに行ったときに気づいたこと。
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ルフトハンザドイツ航空の機内誌『Lufthansa Magazin』のデザインが新しくなってました。これが2016年5月。
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これは去年のデザイン。2015年7月に撮ったもの。
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ドイツの日刊紙『Die Welt』が、FontShop の書体 FF Mark を大胆に使っています。なんか新聞っぽくない雰囲気を出しています。
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# by type_director | 2016-06-01 23:11 | Comments(2)
イタリック体の文字の微妙な傾き
雑誌『Typography』 最新号 がいよいよ発売です。

特集「美しい本と組版」で組版についてかなり掘り下げて、書体会社10社100書体の文字組見本の小冊子つきだそうで、お買い得感ありです。

私の連載「文字の裏ワザ」では、イタリック体の文字の微妙な傾きの違いについて解説しています。

たとえば、たいていのセリフ書体の b d l f の傾きは全部微妙に違っています。しかも一定の法則がある。微妙なのですぐには気づきませんが、文字を重ねてみると傾きを変えているのがわかります。上半分の長い直線部分の傾きが違うから重ならないんです。

まず Adobe Garamond のイタリック。
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これは ITC Galliard のイタリック。
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b は右に倒し、逆に d は少し起こしてつくると安定する、という裏ワザを使っています。

それって古い感じをねらった書体だけなんじゃないの?って思っている人もいると思うので、 Bodoni でも比べてみました。キッチリ揃った見え方の書体でも、やっぱり傾きを変えています。それは意図的にやっているんです。
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こういうのはもう理屈じゃなくて、そのほうが落ち着くというしかない。職人の勘がそうさせるんでしょうねー。私も、ふだんからローマン体をつくるときは、b だから右に倒して…ってつくっている。それが体に染みついているので、自分でも気づかずに調整しているわけですが、今回記事を書くときに、そうやって「職人なら当たり前」で通り過ぎがちな部分に改めて注目して分析しています。

この裏ワザがわかると、この写真のパッケージみたいな傾きの暴れたイタリックを見ても、うーむ良い味出しておるわい、という余裕の目で見ることができます。一見バラバラに見える傾きにも、ちゃんと理由があるのがわかるから。
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ちなみに書体は Monotype Garamond (モノタイプ・ガラモン)の Alt Italic つまりオルタネートのイタリックです。

サンセリフ体にも、これとは別の裏ワザが大文字に使われています。それは記事のほうをご覧ください!
# by type_director | 2016-05-08 07:17 | 文字のしくみ | Comments(0)