MUSIC [THEME REVIEW]

東京スカパラダイスオーケストラ/BEST OF TOKYO SKA 1998-2007

音楽を続けることが生きることなんだ
東京スカパラダイスオーケストラ/BEST OF TOKYO SKA 1998-2007【NEW RELEASE】


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2007.3.21
¥3,150(税込)
カッティング・エッジ
CTCR-14528


レーベルを移籍して10年(デビューからは17年目)、その間の活動の集大成となるスカパラの記念ベスト・アルバムが登場です。彼らの活動は、いつくかの時代に分類されますが、ここ10年ほどの間にも、バンドメンバーなどの変化がありました。1年間という在籍期間ながら“スカパラのヴォーカル”という唯一の肩書きを背負ったモッズ界のカリスマ、杉村ルイの参加。その時分のシングル曲である「愛があるかい?」「Dear My Sister」ももちろん収録されています。さらに名ヴォーカリストたちを招いてコラボレーションした“歌モノシングル3部作”の第1弾・第2弾「美しく燃える森」「めくれたオレンジ」などの6曲を含む計26曲が、2枚組にコンパイルされています。うかつに書いてしまうのが、困難なほどの紆余曲折……いや人生の荒波を超えて、世界中へ向け精力的に活動し続けるスカパラというグループ。毎回、生み出されるサウンドの力強さとクオリティの高さには、とことん敬服ものです。何があろうとも音楽をやり続けることが生きることなんだという彼らの思いも改めて感じさせた作品でした。

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# by switch-theme | 2007-03-05 21:13 | NEW RELEASE

the pillows/リトル・バスターズ

新たなる旅立ちのテーマ・ソングに
the pillows/リトル・バスターズ【J-POP】


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1998.02.21
¥3,059(税込)
キング
KICS-666


アニバーサリーというと日本語では“記念日”。世の中には、何かと記念日を決めては、盛り上がっている人も多いことです。あなたには、オリジナルの記念日はありますか? 元来ヒネクレモノの私は、誕生日以外の記念日、セレモニー日(クリスマスなんか)を無視しているのですが、それでも個人的な人生のターニング・ポイントになった忘れられない日というものはあります。そんな自分の人生にとって大切なことで、他人にはあんまり関係の無いできことの記念日というと、なんといってもこの歌を思い出すのです。the pillows「アナザー・モーニング」。なんかひとつ先に向かうために心に決めた、そんな日の心境を力強く歌うロック・ナンバー。この曲を作ったthe pillowsのヴォーカル、山中さわおの心の覚悟……のようなものが伝わってきます。そう、この頃このバンドは、ちょうどサウンド的にも変革のときで、このときの決意の上に、今日まで18年にも渡り活動を続けてこられたのだと思います。このアルバムには、そのほかにも、その心意気をさらに語った名曲「ハイブリッド・レインボウ」も収録。あなたの新たなる旅立ちのテーマ・ソングとしてお送りします。

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# by switch-theme | 2007-03-05 21:11 | J-POP

Various Artists/Girl Group Sounds: Lost & Found

祝!キュートでドリミーな女の子祭り♪
Various Artists/Girl Group Sounds: Lost & Found【POP/ROCK】


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2005.10.04
¥8,812(税込)
Rhino Records (USA)
74645


この原稿を読んでいるアナタが、いくつなのかは分かりませんが、このCDに入っている音源の数々をリアルタイムで知っている人は、数少ないと思います。1960年代前半のドリーミー・ポップス全盛期の作品から60年代後期にいたるまで、マニアも満足のガールズ・ミュージック(そんな言葉があるか知らないけど)をなんと、全120曲、30曲×4枚のCDに収録したBOXセットがコチラでございます。当時時代を代表した大ヒット曲はモチロンのこと、さらには日の目を見なかったまでも、今聴いたら名曲じゃん?といった曲まで、よくもまあ集めに集めたものです。ハッピー・グルーヴから、ソロ・アーティスト、さらにはガレージ・ギャル・バンまで、ほとんど重複しないで……ということは、100組以上のアーティストを一挙に聴くことができるってことですよ。ガール・ポップの礎をすべて詰め込んだ、このキュートでありながらポップな作品。その筋がお好きな方、そして何よりミュージシャンを目指す女子諸君は、マストで聴き倒して欲しいのデス♪

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# by switch-theme | 2007-03-05 21:10 | POP/ROCK

Various Artists/Compost 250:Freshly Compostes Vol.2

“堅実”なレーベルが打ち出した堅実な記念すべき250作品
Various Artists/Compost 250:Freshly Compostes Vol.2【CLUB】


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2007.1.31
¥2,205(税込)
FIVEMAN ARMY
FMAR-45


テクノがこの世でメジャーになってからどれくらいの時が経ったのだろう。この音楽制作に関連した機材などの開発によってもっとも変化を余儀なくされる音楽は、時代と共に、いくつかの改革を遂げ、テクノ、エレクトロニカ、レイヴ、クラブ・ミュージックなど、様々な方向へ分岐してしまった。そして、世界でやたらこの辺りでジャンルを頑張っているのが、やはりドイツだ。なんだか、分かる人には良く分かる現状(ニュアンスで感じとって)。そんなドイツで約13年に渡り、世界を相手に最良の音源を発し続けてきたレーベル、Compostが250作品目となる作品を昨年末にリリース。それは、レーベルによるコンピレーション・アルバムである。さすがに記念の作品ということで、その選曲が一言でいうならば、堅実。最良の音を供給し続けてきたこのレーベルだからこそのクオリティを誇る最先端の楽曲がズラリと並ぶ。長きに亘る歴史を踏まえた“今”の音を感じさせる必聴の1枚と言えるのはないだろうか。

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# by switch-theme | 2007-03-05 21:05 | SOUL/HIP HOP/CLUB

Johnny Pacheco/A Man And His Music: El Maestro

ラテン・ミュージックが世界に羽ばたいた記念碑
Johnny Pacheco/A Man And His Music: El Maestro【WORLD】


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2006.10.24
¥2,720(税込)
Fania (USA)
130 007


1960年代、モータウンというレーベルが黒人解放運動を相俟って、ブラック・ミュージックを一挙にメジャーにした。それに対するかのように、ラテン・ポップスを、世に知らしめ、アメリカにて一世を風靡したレーベル“FANIA”の創始者であるジョニー・パチェーコがいる。彼がいなければ、今日のようなサルサなどの音楽を身近に感じることはできなかったかも知れない。当時のレーベルの勢いは、日本のような独占禁止法という法律があれば違反してしまうほどの席捲ぶりであったとか。現在私達が認識しているサルサを始めとするラテン・ミュージックの基礎には、キューバの民族音楽といえるホーン・セッションを含むサウンドに、ドミニカ人からアメリカに渡った移民であるジョニー・パチェーコとそのグループであるファニア・オール・スターズが独自の感性で、様々なラテン・ミュージックを融合させ、プエルト・リコ人からの支持も得て作り上げたものと言ってよい。今作は、そんな彼の上げた功績の活動50周年を記念してリリースされた2枚組みベスト盤の全曲リマスタリング作。これにて、近年のサルサ・ミュージックの根っ子が濃縮されているといえる大切な1枚なのだ。

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# by switch-theme | 2007-03-05 21:03 | JAZZ/WORLD




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