music

聴いておきたいディスク6枚 '07.Feb

BEGIN『オキナワンフールオーケストラ』

b0071696_16583655.jpgBEGINの音楽は乱暴に括れば2つに分けることができる。人の普遍的な哀しみや喜びに寄り添ってくれる心沁みる歌。そして、人生はいろいろあるけど歌い踊ろうよ!という、人間が持っているユーモアさと明るさが溢れ出る歌。しかし共通するのは、そのどちらにも私たちが失くしてはいけない想い、風景がたくさん詰まっていることであり、それは、彼らがしっかりと「今」の生活を生きているからに他ならない。昔見た風景は変わっていくし、変わらないものなど決してないけれど、それを痛いほどにわかった上で、ここにある生活の光を歌おうとする、そういう愛しいものへの賛歌たち。(川口美保)
TECI-1151/インペリアル・レコーズ ¥2,400(tax in) 3/7発売






安藤裕子『shabon songs』


b0071696_16584593.jpg前作『Merry Andrew』で、シンガー・ソングライターとしての、そしてポップス・クリエイターとしての恐るべき才能を知らしめた安藤裕子。待望の3作目は、丸11カ月間ひたすらプリプロ&レコーディングを繰り返したというだけあって、更にクオリティの上がった瑞々しく煌めく名曲が並ぶ。ソングライティングにかけては職人的で繊細な感覚を持っているだけに、ともすると箱庭的に小さくまとまってしまいがちなところも、百戦錬磨のミュージシャンたちがしっかりとサポート。曲によって驚くほど表情を変えながら、心の襞をそっとなぞっていくようなボーカルにもヤラれます。(菅原 豪)
CTCR-14514/B/avex ¥3,200(CD+DVD)(tax in) 発売中






Chocolat & Akito『Tropical』

b0071696_16585491.jpg2005年にリリースされた初の夫婦(めおと)アルバム『Chocolat & Akito』は、二人それぞれが辿ってきた音楽的嗜好を最上の形で組み合わせたような、とても愛おしい作品だった。ソロ/バンド活動を長年続けてきた二人なので、それはあくまで1枚きりの記念盤かと思っていたが、この度めでたくセカンド・アルバムが完成。アルバムを覆うスイート(&ビター・スイート)なムードは前作から引き継ぎつつ、ソウル色がややアップ。バックを固めるリトル・クリーチャーズの面々のプレイについては言わずもがな。そして驚くべきは2人のコーラス・ワーク。これぞソフト・ロック魂の神髄。(菅原 豪)
VICL-62196/ビクターエンタテインメント ¥3,045(tax in) 発売中






V.A.『ジャパン・レゲエ 〜ダンスホール・オブ・フェイム〜』

b0071696_1659257.jpgいまや数万人規模のフェスティバルを開催するまでに成長した日本のダンスホール・レゲエ。シーンに集まるさまざまな才能に触れることのできるラバダブ形式のコンピレーションアルバムは、御大ランキン・タクシーにはじまり、ベテランから若手までさまざまな世代のアーティストが参加している。その多彩な歌い手達の魅力を束ねているのがプロデューサーのSEIJIman。淡い色彩感を持つダンスホール・リディムがシーンの外にまでアピールする普遍性を放っている。もっとも印象的な1曲を挙げるとするなら、EELMANによる「One Love」。世代を超えた連帯を歌うリリックにグッときた。(猪野 辰)
PCD- 25051/Pヴァイン ¥2,625(tax in) 発売中






MO'SOME TONEBENDER『SUPER NICE』

b0071696_16591275.jpg今月の「轟音で」聴いておきたいディスクNO.1。といってもモーサムの場合、ひたすら轟音ギターに耳を委ねるという聴き方ではなく、むしろアレンジの妙を味わったり、各楽器間をただようアトモスフィアに身体を包まれているのが、最高に気持ち良い。とりわけアルバム前半と終盤に固められたドラマー藤田勇の手による数曲の、一瞬でどこか遠いところに連れ去られてしまうような暴力的なトリップ感には要注意。以前から定評あるライブでの狂騒的な盛り上がりとはまた別の、ドラッギーなロックンロールが聴き手をトリコにするだろう。そして4月には待望の日比谷野音ワンマンが。(菅原 豪)
COCP-50973/TRIAD ¥2,940(tax in) 2/21発売






ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団『「パフューム ある人殺しの物語」オリジナル・サウンドトラック』

b0071696_16592052.jpgサイモン・ラトルが芸術監督に就任して以来、『ベルリン・フィルと子供たち』の製作や『ディープ・ブルー』で楽団史上初のサントラを録音するなど、映画の話題が欠かなかったベルリン・フィル。しかし、この盤が特別であるのは映画監督トム・ティクヴァ自身がスコアを執筆しているから。『ラン・ローラ・ラン』ではテクノミュージックに終始していたが、今作では一変、ラトルのドラマチックな演出を巻き込み、オーソドックスなシンフォニーを追求している。香水の繊細な調合は、完璧なピッチで配合されたオケの和音でなければ再現できない、ということか。(坂本亜里)
TOCE-55912/東芝EMI ¥2,500(tax in) 発売中
# by switch-music | 2007-02-19 00:00




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