不死鳥-栗原健太
2012年 05月 06日
健太が手術に踏み切る。チームにとって大事なタイミングであることも、期待がかかった年であることも、自身のキャリアに大きく影響があることも、全てを背負った決断だ。新聞の紙面を踊る内容では、伝わらない本質がある。時として越えられない壁は存在する。何でもかんでも乗り越えられるわけではない。そんな中、自分で決めた決断に周りにとやかく言われ流される必要はない。こんな時だから、とことんツッパって、やりたいように人生を満喫したらいい。恐怖や孤独にも浸るだろう。人の優しさにも触れることだろう。野球人の前に人としてを忘れずに立派に全うしてきたのだから。
アスリートが体にメスを入れるということの覚悟は、侍健太には備わっているはず。ジャンプの前に膝を曲げるように、猛烈に熱くこの男は帰ってくるはずだ。華々しい活躍の時は誰もが囲んでくれる。ピンチな時に、変わらぬ目で見守ってくれる人もいる。二軍の時代に声を掛けた私はこんな時こそ健太のそばに精神的に一緒にいっあげたい気持ちでいっぱいだ。明日からの時間を充電に置き換え、一気に羽ばたく瞬間は未来にある。そう信じる思いは強まるばかりだ。
Kenta, you can do it!