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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
数日前から軽い腰痛を感じていた。
無理して動いていたせいか、今日はついにダウンしてしまった。 僕は体のつくりが、頭蓋骨の中味同様原始的にできてるせいか、文明病の一つの腰痛に悩まされたことがなった。 前から楽しみにしていた、松倉君の代官山クリニックのお披露目と、高須導師の誕生パーティを二つともキャンセルして、家で横になっていた。 神経の圧迫症状は無いので、素人診断だが、椎間板ヘルニアといった深刻なものではなさそうだ。 多分、筋肉痛か、昔インターンの頃によく診断をつけていた、仙骨腸骨接合部のストレス程度であろう。 きっと運転が悪いのよ、というのは細菌何かにつけて僕から免許証を取り上げようとチャンスを狙っている配偶者の見立てではあるが。 昔学生の頃整形外科で腰痛は「伏摩殿」だと教わった。つまりはっきりはしない原因が諸々潜んでいて、治療に難渋すると言うことである。つまり霞が関の外務省のようなものらしい。 だが腰痛はそもそも人間が二足歩行を始めたことに原因があると言うのが定説である。 人間の体は、胸腔と骨盤という二つの重量物を唯数個の腰椎が繋いで支えている。四足でそれぞれを支えていた時と違い、両者のストレスを腰椎が受け止めることに無理があると言うのだ。 そして今日一日寝っ転がって、重力から腰椎を開放してやったら、だいぶ楽になった。 だが、明日は又二足歩行の一日が始まる。 勿論車での横浜東京往復は自分で運転する。 長距離運転が腰に悪いとは、死んでも認めるつもりはない。
僕の体調のことを耳にして、心やさしい美女たちが癒しの手を差し伸べてくれた。
![]() ジョンソンエンドジョンソンとジェイメックの二人の玲子嬢。 ![]() そしてユーロメディコムの久美子嬢。 効果は抜群で、さすがのしぶとい風邪の症状も雲散霧消した。 目出度い、目出度い! これで月曜からは社会復帰が可能になる。 皆さんご心配おかけしました。
実はこの10日間、風邪が治らずに往生している。
始めは鼻、そして喉そして咳と定まりのコースをとり、熱も出ず、食欲も普通だが、体がだるく頭が重い。 風邪自体の症状が治まってきても、全身の倦怠感はとれない。 病院で検査はしても、異常はない、唯の風邪でしょうと言われた。 心配になって、友人の胸部外科医に電話すると、今似たような風邪が流行っているという。疲れもたまっていたのだろうから、ゆっくりお休みくださいとのことだった。 というわけで暫く、さえないブログが続くのをお許しください。
寒波と共に風邪の季節が到来した。
これまで我々は何とか難を逃れてきたが、配偶者は昨日あたりから関節痛と、今日になって寒気を訴え、ついに?とがっくり来ているようだ。早晩僕もやられるのでは・・・ 風邪などひくと、よく患者からは“先生でも風邪をひくんですか、ハハハ。”と笑われるが、どういうつもりだろう。 風邪ぐらい治せないのか、それでも医者か?という感じと、風邪などどうせ大したことはないから、普段のお返しにからかってやれ、というのか、いずれにせよいわれる当人は不愉快である。 だが、いつも言うように、風邪ほど手に負えないものはない。 ビールスと分かっていても、インフルエンザと違い効果的な抗生物質もなければ、ワクチンもない。 鼻づまりやせきなどの症状を和らげる薬はあっても、根本的な治療法はないと言える。 ま、温かくして寝ていれば、ほとんどの場合、数日で治ることも確かだが、高齢者の場合は肺炎を併発したり、又、他の病気の前兆のこともあるので、油断はならない。 なら、なんでもっと研究が進まないのか。 内視鏡だの、放射線だの、再生医療だの技術革新の目覚ましいこの時代に? 一つには、風邪などありふれた一見軽い病気と取り組んでも、余り業績にならないからではなかろうか、と内科医の怠慢が恨めしくなる。 何万人に一人といった難病、奇病と取り組めば、教授の座は近くなるし、あわよくばノーベル賞も、といった思惑が優先してるのではなかろうか。 こういう僕も若い頃は功名心が先行する気味がないわけではなかった。当時は、功名心と向上心は紙一重などと、自己を正当化していたが。 だが、その結果、ほとんどの医師が臓器別の専門を目指し、患者全体を見てくれる、当たり前の医者が居なくなってしまった。具体的に言うと、何となく具合が悪いと感じても、とりあってくれる医者がない。検査値に異常がなければ、病気とは認めず、相手にしてくれないのである。 自分が高齢化して不具合が多くなると、これも俺たちの教育が悪かったのかと、かつての“白い虚塔”の主はほぞをかんでいる。
今日は目の診察で、丸一日を相模原の北里大学病院ですごした。
横浜の自宅から車で往復3時間。 23年間、われながらよくやったものだと思う。 幸い眼の調子はだいぶ良くなってきた。自覚的には、9月の再発前の状態に戻ったが、黄斑部の水はまだ完全には抜けてないという。まだこれから徐々に減っていくでしょう、とは主治医の見立てだ。 ということは、視力はまだ、まだ回復の余地があるということになる。 40年ほど前、僕が教授として赴任した頃は、まだ周りは雑木林と養鶏場と馬小屋だけで、道路も舗装されてなく、雨の日は往生したものだった。 最近は北里の周りも、商店街になって発展してを続けている。 そして今新病棟の建設も着々と進んでいる。 一方では、かつて教授としてのさばっていた男が、病人として通っている。 年を経るとはこういうことなのか・・・
先日テレビの特集で、単独でヨットの世界一周を達成した日本人のドキュメンタリーがあった。
いちばんの難所は南半球にある荒海のベルトだそうだ。 彼はそこで4回も転覆を経験したという。 実はヨットは浸水しない限り、絶対に沈没しない。完全に横転しても、又、180度転覆しても、帆を畳めばまた元に戻るように設計されている。 これを「復元力」と言っている。 人間の体もこれに似たところがある。 どんなにストレスが外力がかかっても、元に戻ろうとする力が働き、通常は本人が知らない間に回復してくれる。 ただ、これが度を超すと、病気になったり、果ては死にいたる。 我々は病気になってから慌てふためく前に、もっとこの復元力に敬意を払い、その強化を図るべきではなかろうか? 殊に加齢とともにその復元力の幅は狭くなるので、これをサポートするのが抗加齢と言えないこともない。 実はこの復元力と呼べるものには、さまざまな働きがある。 中でも神経系や内分泌系が重要な役を持ち、拮抗する要素がせめぎ合って生体のバランスを保つ。 これを一般には「ホメオスタシス」と呼んでいる。 まずは免疫機能もそれに当たる。たとえば感染に対する白血球の働きもそうだし、我々の体の中では絶えずがん細胞が発生するが、それをただちに殺すのも、リンパ球である。 また生体は機械と違い、「修復」、「再生」の機能を有している。 タイヤを例にとろう。 パンクした時に、一人でその亀裂がくっつくことはあり得ない。だが、人間の皮膚は、切り傷程度なら絆創膏で寄せておけば、自然にくっついてくれる。当たり前のように思っているが、これは「修復」と呼ばれる重要な機能である。 また、タイヤの溝がすり減れば交換が必要になる。ひとりでに溝が恢復することはあり得ない。だが、人間の皮膚は外力が摩耗して垢となって脱落するが、それを内部の細胞が分裂して補充していく。これが「再生」である。 こう長々と書いたのは、今日、眼科の検査で、水がたまって剥離した黄斑部の網膜が、前回に引き続き水が減少し、剥離が恢復されてきていること分かったからである。 そしてなぜ病気になったかではなく、何故自然に回復していくのか、その自然治癒力すなわち復元力に感謝する余裕ができてきたからだ。
目の中間報告を忘れていた。
ということは少しずつよくなってきていることとご理解ください。 先週金曜日、ステロイド注入、レーザー最悪の場合は手術まで覚悟して、北里大学病院に出向いた。 ところがなんと、前回より改善しているという。つまり網膜を持ち上げてしまった浸出液が少し吸収され始めたのかもしれないそうだ。 ステロイド注射の前段階として、副作用のテストで始めたステロイド点眼が効いてきたのかもしれないので、治療は延期して又二週間ほど、点眼を続けてみましょうという主治医の有難いお言葉だった。 その後も徐々に、ほんのわずかずつではあるが、自覚的には改善している。 このぶんなら・・・、いや、それ以上の期待はすまい。 来週金曜日の再診の結果を心静かに待つことにしよう。 長期戦に備え、少し眼科の勉強をし直すことにした。し直すというのはおこがましい。実は学生時代、眼科は落第点を取った鬼門である。 卒業試験も終わったある日、僕は眼科の教授室に呼ばれた。 “なんかご用で?” “何だもかんだもない、お前は落第だ” “はあ、そうですか。” “馬鹿。お前一人だけ落第させられると思うか。” “じゃ、追試験でも・・・” “お前一人の為に追試などできるか、この馬鹿もの!” とまたおこられた。 “ではいったいどうすれば?” “頭を下げろ” ヘエ、と頭をぴょこんと下げて終わり。 ことほど左様に昔の東大の医学部はいい加減だった。 今、改めて自分のこととして読みなおすと、実に面白い。というか、いかに厄介な事態に直面しているのかよくわかる。 ああ、もうちっと勉強しておくのだったと悔やんでも始まらない。後は北里の名医に頼るだけである。 ところで今読んでいるのは、「病態生理学」という看護師向けのアメリカの教科書である。 何故わざわざ看護師の教科書を? まず、医家向けのものより分かりやすい。結論がはっきりと書かれている。 医学生向けのものは得てしてああでもない、こうでもないと諸説が雑然と羅列されているか、著者が難解な自説を開陳しているだけのいわば自己満足型が多い。 又、アメリカの教科書は世界中で読まれるので、販売部数が日本とはケタ違いである。そのため、数年ごとに改版が可能で内容が新しい。 又、アメリカでは研究と同様に教育も重要視されており、言葉のハンディはあっても、日本語の教科書よりも読みやすいのは定評がある。 というわけで、あまり目に負担がかからずに、本が読めるところまで回復してきました。
目の中で最も重要なのは網膜である。
丁度カメラの様にレンズを通して入った光が映像を結ぶ、つまりフィルムの様な役目をしている。 その中でも中心部の黄斑と呼ばれる小さな円形の部位で、最もシャープに映像を結ぶ。 通常は網膜の中でもその部分が多少凹んでいるが、僕の右目では底が盛り上がっていることが検査で分かった。そしてその下に水がたまっている。網膜剥離である、一番肝心な部分の。 そもそもの原因は動脈硬化で、かたくなった動脈に静脈が圧迫され、循環が悪くなり、うっ血して流域に浮腫を生ずる。それが黄斑の上部に発生し、水分が重力で下方に移動し、黄斑の裏側にたまって黄斑を持ち上げたのが今の状態といえる。 普通に景色を見ている分にはそれほど障害はないが、本を読むのがつらい。 字を読むときは黄斑部に頼っていることを今回は実感した。 正常な左目の映像に、右眼のぼやけた青ざめた像が重なり合って、邪魔なことおびただしい。 さてどうするか。 昨日の造影剤を点滴しての撮影の結果、浮腫のある部位の静脈から多少の漏れが続いていることが分かった。 最終的には手術ということも考えなければならないようだが、ます、ステロイド注入を試みることとなった。これで炎症反応を抑え、浮腫の引きを期待するわけである。 ただ、ステロイドで眼圧が高まることがあるという。そのテストとしてまず2週間ステロイド剤の点眼を行い、もし副作用が無いようならステロイド注射を試す。同時に静脈からの漏れをとめるためにレーザー治療も行う。 以上が昨日の検査結果に基づく当面の治療方針である。 果たしてこの治療が功を奏するか、又後遺症は残らないか、いまあれこれ心配しても始まらないが、長期戦の覚悟は必要のようだ。 ひたすら早い回復を祈るだけである。 僕にとって本のない人生は考えられないので。
右目のトラブルの為、連休は山にもいかず家でおとなしくしていた。
40年ほど前に山小屋立てて以来、GWを八ヶ岳で過ごさなかったのは初めてのことだ。 その目だが、幸いささやかながらも改善の兆しがある。 連休明けに又精密検査をうけ、今後の治療方針を模索する予定。 結果が出次第、ご報告いたします。 目の調子が悪いと本当に疲れるものですね。 < 前のページ次のページ >
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![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日) by n_shioya 以前の記事
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