|
|
NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
今読み始めたのは「高血圧を下げる辞典」。
![]() いまさら何をと言われそうだが、眼底の動脈硬化を食い止めなければと決心したからである。 ここ数年、数回にわたって右目の眼底のレーザー照射を受けてきたが、その理由は、動脈硬化による静脈の圧迫で、眼底浮腫、小出血を繰り返したからである。 これ以上進むとヤバイことになるから、血圧を下げて動脈硬化を阻止せよ、と北里大学の眼科教授、清水先生から厳命されたのが数日前である。 彼には数年前、白内障の手術をしてもらい、そちらの経過は至極順調である。 実は以前にも、眼科で血圧のコントロールは命じられたことがあった。 困るのはこういう場合、医師によって、また専門によって見解が必ずしも同じでないことである。 その時も循環器の専門家に見てもらったが、ま、その程度なら薬を使うこともないでしょう、で終わってしまった。 また、血圧は計測値にバラつきが激しい。 という訳でなおざりにしてきたつけが来たようである。 今回、清水教授の言は厳しかった。 “確かに血圧測定値はいい加減かもしれない。だが、循環器の先生がなんと言おうと、眼底で進んでいる現実の方が重要であり、それに対処するためには血圧のコントロールが必須です。でないと怖いことになりますよー” 仰せのとおりです。 そこで近々、循環器内科の仲間に又相談に行くことにした。 同時に食事と運動で血圧を下げることもスタートすることにした。これは同時にメタボ対策でもある。 具体的には、 ①減塩食 ②カロリー減 ③野菜摂取 ④肉の代わりに魚を ⑤散歩は欠かさずに ほかにまだ拷問的な手段があれば何でも取り入れます。 これでどれほど効果が上がるか、またどれだけ続けられるか、出来れば薬には頼りたくないので、心を入れ替えて、生活習慣を改める決心をした。
ついに意を決して、点滴療法を受けてきた。
なにもそう大げさに言うことはないが、紺屋の白袴で風邪に「ビタミンCの点滴療法」があるのを失念していただけである。 今の風邪は連休前からだからもう4週間近く抜けないでいる。“溺れる者は藁”でもないが、アンチエイジングの大家、銀座のクリニックの浜中先生から、ちょっと試されたらとすすめられ、一時間ほどかけてビタミンCの大量点滴を受けてきた。 ビタミンCの大量投与療法はそもそもは前世紀の初めごろ、ノーベル化学賞受賞者のポーリング博士が提唱したものである。 だが其の量が並ではなく、通常の必要量の何十倍か何百倍も投与するので、賛否両論である。 ただ、ビタミンCは水溶性なので、余剰分は尿に排泄されるので、効果はともかくとして、害はないとされている。 その効果のほどだが、明日になればお知らせできるかと思う。
昔留学時代、アメリカの医者の間では「患者に遅れと取らないためには、レディス・ホーム・ジャーナルを欠かさず読む必要がある」と冗談交じりに言われたものである。
それほどアメリカのマスコミの間では、医学ニュースは尊重されていたし、患者も良くそれをフォアローしていた。 又、医師もマスコミの重要性を心得え、よく言えば協力、悪く言えば利用していた。 昔、日本の医療界では、マスコミに出ると品格を落とすと思う向きもあったが(その為教授選に不利になるとか)、最近では医師側も最新情報をマスコミに提供する義務と必要性は十分認めるようになったし、更にはそれが行き過ぎて開業の先生の間では記事広告という形態も生まれ、またマスコミも視聴率を上げる有効手段として、医療情報を様々な形の番組で提供するようになった。 中にはコマーシャルまがいのいかがわしいものあるが、大方は真面目な番組で、医師でも専門外の進歩は、テレビ番組で初めて知ることも多い。 今日もたけしの番組で、これは僕の専門外とはいえぬアンチエイジングの領域の話だが、血管老化を防ぐ重要な栄養素としての葉酸が取り上げられ、食生活を具体的に見直すいい機会になった。 葉酸は動脈硬化その他諸々の障害を引き起こすホモシステインという物質を退治してくれるビタミンの一種である。 緑野菜、キノコ、枝豆、焼のりなど様々な食品に含まれているが、調理法によっては失われたり、破壊されてしまう。 これを大量に安い素材で、損失を防ぎ、しかもおいしく食べる調理法の実演もあった。 なるほどと感心して配偶者に告げると、“何よ、今頃。毎日私が実践していることなのに、今まではとんと無関心だったじゃない?”と逆襲された。 やはり、もはや日本でも、医者はレディス・ホームジャーナルならぬ、テレビの医学番組を欠かさず見ておかないと、配偶者にそして患者にも遅れを取ることを知らされた。 ただし、テレビの場合には、効果を誇張したり、単純化する気味はあるのでご注意を。 一つはその方がインパクトが強く、アピールしやすい、つまり視聴率アップにつながるからなのと、出演する医師の方も、自分の専門を強調するあまり、それですべて解決するような印象を与えることもあるので、多少の割引が必要なこともある。
昨日僕が受けた「点滴療法」とはどんなことか、とお問合せを受けた。
「点滴療法」とは要するに静脈を通して必要な薬剤を徐々に注入することだが、これで必要な成分を一定濃度で、迅速に各臓器にデリバーすることができる。僕が前に受けたキレーションもその一つといえる。 AACクリニック銀座で昨日僕が受けたのは、「疲労回復」と呼ばれるメニューで、ビタミン類や抗酸化剤が配合されている。 そのお陰で二つの講演をこなすことができたと感謝している。 クリニックにはそのほか次のようなメニューが用意されている。 ①美肌 ②ヘア・アンド・ネイル ③高濃度ビタミンC ④プラセンタ また、各人の問題点に合わせたメニューも可能だという。 これから僕も順次試していくつもりだ、医者の不養生と言われぬように。
子供に人気の機関車トーマス君が販売中止になったと報道された。
アメリカから輸入されているが製造元は中国で、塗料から鉛が検出されたからだそうだ。 最近アメリカでは日曜大工で家の塗装を剥がす際、はがれた古い鉛入り塗料を吸い込むことが問題になっている。 微量の鉛がどの程度体に悪影響があるか、水銀と同じにこれからの課題であるが、わがAACクリニックはこれら重金属を体内から除去するデトックス、つまりキレーション療法を専門にしているので、体内の重金属汚染度が気になる方は検査をお勧めする。 ところで高級クリスタルガラスには鉛が24~28%も含まれているそうだ。 クリスタルガラスの輝きは鉛が入っているために出せるのだとか、ネット検索で知ることが出来た。クリスタルガラスも、ワインを飲む程度なら問題ないようだが、デキャンター(栓のついた食卓用のガラス瓶)に長期間入れておくのは問題が生じるおそれがあるそうだと、そのサイトに書かれている。 本当にアルコールの入った液体に鉛が流出しないのか、いささか気になるところである。 そこで鉛の心配無しにワインを楽しめないかと探したら、見つかりました。ドイツ製でスタイルも輝きもクリスタルに負けない。鉛の変わりにバリウムを使っていると言う。バリウムなら消化器の検査で年中飲まされているし、元来吸収されるものでもなさそうだから、お試しになったらいかが。 ドイツ製グラス問い合わせ先メールアドレス:hirayamay@aol.com
久しぶりに“医療を考える医学者会議”に出席した。
![]() これは神奈川県在住の医育機関の長の有志の集まりである。 今の日本の医療の崩壊を憂うる者達の集まりである。 一見華やかな医学の進歩の影で、現場の医療は壊滅の危機に瀕しているというのが参加者全員の共通の認識である。 夜の6時から9時過ぎまで、延々と議論は続き、なるべく早い時期に我々なりの提言を纏めることとなった。
上符院長が帰国した、キレーションの最新情報を抱えて。
彼の行きつけの一膳飯屋で、銀座にもこういうところはあるのですぞ、牡蠣フライをぱくつきながら、一時間ばかり学会の模様を話してもらった。 ところでフードアレルギーの検査では僕は牡蠣は禁忌のはず。そしてフライはコレステロール値をもっとも効率よく上げるのだが、今日は主治医のお許しが出て、1100円の牡蠣フライ定食にありついた。 本音のところ、院長も牡蠣フライは大好物のようだ。 まず、ナトリュームEDTAよりカルシュームEDTAに人気が移りつつあるという。 ペンキの鉛害が今問題になり始め、アメリカでは日曜大工で自宅のペンキ塗りをする人が多い、重金属をターゲットにしたカルシュームEDTAが盛んに使われ始めたという。一方、動脈硬化にいいはずのナトリュームEDTAは來年出るはずだったメガスタディの効果発表が、症例不足で遅れ、苦境に立たされているのだそうだ。しかもナトリュームEDTAは決して腎臓には優しくないという。 カルシュームEDTAで押してきた、銀座クリニックの方針は正しかったですよ、と院長はすこぶるご機嫌だった。 “ところで先生は、”とこちらを見ながら、“1クール終えて水銀は落ちてきたが、鉛はまだまだだから是非来週から2クール目を始めましょう”と、物言いはやさしいが、目つきはもう獲物を狙うジャガーの瞳になっていた。 ![]()
僕はこのところのジェネリック医薬品の宣伝の仕方に腹を立てている。
「ジェネリック医薬品は、新薬の特許期間満了後(20~25年)に製造、販売される薬のことで、新薬と同じ効き目で、同じ使用法を持つ価格(薬価)の安い医薬品のことです。 ジェネリック医薬品は新薬の約2~7割の価格になっております。」 これは某ジェネリック医薬品メーカーのサイトからの引用である。 新薬のことを業界用語ではピカという。その特許が切れたときの追随品はゾロと呼ばれる。 新薬の開発と承認には莫大な費用がかかる。 今世界的に医薬品メーカーの国境を越えた合併が急速に進んでいるのは、莫大な開発費が一社だけの負担ではまかないきれなくなってきたからだ。 いまのジェネリックのコマーシャルを聞いていると、まるで苦労して新薬を開発したものが不当にもうけすぎているような印象を与え、大切な新薬開発の意欲をそぐことおびただしい。 また薬だけでなく、医療の場合、決して安ければいいというものではない。 しかもいま医療の現場では、ジェネリック医薬品の品質が問題になっている。平たく言えば新薬と同じ効果があるわけでないということである。 一応の審査はあるにしても、新薬の時の治験とはまったく違うし、ジェネリックとして規定されている化学構造は同じでも、その純度または製品化されたものが新薬と同じ組成という保障は無いし、その違いが現場で問題視されている。 どうしてこのような宣伝が横行しているのだろうか。 何か行政と一部業界との癒着関係があるのかも、と勘ぐりたくなる。 またそれもこれも、医療費削減のためであろう。 そもそもいまのわが国の縦割り行政では、医療制度改革といっても、各部署毎のバラバラな理念なき予算削減に過ぎない。 大枠で締め上げて、後はただその枠内での小手先の数値あわせに終始する。 残念ながらいまの官僚には、国民の税金をお預かりしているという意識は皆無であり、本来の使命である国民の福祉は自己の保身、出世のためには袖にするのが霞ヶ関村の掟で、そこで筋を通そうとすればはしたないといって村八分にされるのが落ちである。 官僚もこの辺で面子を捨て、「保険制度のもと、国民のすべては最高の医療を受けることが出来る」という現実離れした当初の謳い文句は所詮無理なことでしたと認め、これからは限られた財源でいかに国民の福祉を保障するかを真剣に考えてほしい。 そのためにはまず、責任逃れに最適の2年ごとの配置転換の制度を改め、減点主義でなく、実績を上げることが出世に繋がるよう、村の掟を改める必要があるのではないだろうか。
今日は6回目のキレーション。
点滴のための翼状針が静脈に入り、テープ固定されて、リクライニング・チェアに寝そべると、反射的に眠気に襲われる。 心地よくうつらうつらと、夢うつつの世界に遊ぶ。 全体なんで俺はこんなことをしているのだろう? 人に勧める以上自分でも体験せねばと言うのが、理由ナンバーワン。 自身の重金属中毒をデトックスせねばと言うのがナンバーツー。 頚動脈のプラークが改善されるかどうかがナンバースリー。 後4回で10回となり、一クール完了する。 このあたりでの自己評価は? 人によっては初回から元気が出たと言うが、そのような気配はまだ感じられない。 又、反対に倦怠感が強く出る場合もあるようだが、それもない。 可もなく不可もないというのが現状だが、本当に効果が実感できるのは一クール終わってからだと言う。 そもそもがはっきりした病気があっての治療でなく、ある程度予防的に全身を活性化すると言うことなので、それはやむをえないとしても、僕のような暇人でも、週一回、二時間ほどをひねり出すのに苦労するので、キレーションをもっとも必要とする、現役バリバリ、ストレス一杯の仕事人間が、治療を継続するのにはなかなか努力が必要なのではなかろうか。 一つ配偶者から指摘されたのは、左頬のしみが薄くなったと言うことである。これはしかしキレーション液に配合されているビタミンCのお陰だろう。 うつらうつらと両親の姿を思い浮かべていた。 二人とも介護度5で高度の認知症。何時言っても口を大きく開け、轟音を立てながら寝入っている。声をかけても起きない。かろうじて目を覚ますのは食事のときだけだと、介護士さんに言われた。だが食欲だけは確かなものだと言う。 しかも体力はあるようだ。 しかし息子の顔も余り認識出来ないようだと、見舞うのがむなしく感じられることもある。これでも生きてる甲斐があるのだろうか? そうは言ってもキレーション中の僕と同じに、外見は寝ているようでも、意識の世界でのびのびと遊んでいるのかもしれない。 馴染みの看護師さんが針を抜きに入ってきた。 いつの間にか点滴が終わったようである。 < 前のページ次のページ >
|
![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日) by n_shioya 以前の記事
検索
カテゴリ
最新のコメント
お気に入りブログ
ネームカード
ファン
|
|