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NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長が、『アンチエイジングな日々』を
軽快な筆致でつづります。 どうぞお気軽にコメントをお寄せください。 |
最近のレーザー機器の発展は目を見張るものがある。
我々の分野だけでも、炭酸ガスレーザーから始まって、ルビー、ヤグ、ダイオードなどなど、医者でも素人の僕にはなかなかついていけない。 困るのは今情報過多の時代で、患者の方からお宅ではこれこれのレーザーを使っておられますか、といって電話受付嬢を悩ませる方も多い。 そしてコンピューター並みに、新機種だけでなく、従来型も半年ぐらいでヴァージョンアップを仕掛けてくる。 これにいちいち対応していたら、何十台そろえても対応できないことになる。 それがお一人で30台も揃えて、しかもフル稼働しているクリニックがある。 新橋にあるみやた形成外科・皮膚科クリニックの宮田先生だ。 ![]() 現在、レーザーを扱っている医師は幾らもおられるが、本当にすべてのレーザーに通暁されて方はそれほどおられない。 僕が個人的に存じ上げているのは、東京近辺ではこの宮田先生のほかには、新宿のクロスクリニックの石川先生、東京女子医大の河野先生そして、美容医療、いや形成外科ならなんでもござれの湘南鎌倉病院の山下先生などである。 何故そんなに種類が必要なのだろう? それは、しわ、シミ、たるみ、痣、など対象疾患によって、レーザーの波長や強さがまったく異なるからだ。しかも最近では電磁波の組み合わせまで出現している。 幸い最近の傾向として、一つの機械で、皮膚にあたる部分、ヘッドというが、それを挿げ替えるだけで、何種類かの器機を兼ねるものもあらわれてきた。 丁度、日曜大工道具で、モーターはひとつだが、それに丸鋸、サンダー、ジグソーなど脱着できるタイプのものをイメージしていただけばよい。 ![]() その新しいタイプの一つが、イスラエルで開発され、日本にも導入されるということで、宮田先生を囲み、企業の方のお話を伺ったばかりである。 僕のような素人は、何度伺っても分かったようなわからないような、また年相応に記銘力も低下してきているので、記憶鮮明なうちにブログで紹介しておく。
今日は週末に京王プラザホテルで開催された第28回日本美容皮膚科学会について簡単に報告する。
会長は東京女子医大の川島真教授。 昔から美容外科に理解のある数少ない皮膚科教授の一人である。 というのは数年前までは、形成外科でもそうだったが、美容は一段低く見られ、大学に教職のある方は、あまり関わりたがらなかった。 また、皮膚科の場合は保険診療で十分成り立つということもあった。 だが、社会の趨勢つまり一般のニーズの増大と、医療経営の助けのため、大学病院でも美容を積極的に取り入れ、4,5年前に日本皮膚科学会としても、美容皮膚科学会を分科会的なものと位置づけ、積極的に大学教授も関与するようになったのである。 プログラムは美容皮膚科的なものはすべて網羅し、且つ、日本抗加齢医学会の吉川理事長も参加され、学際的に幅の広いものとなった。 今まではコラーゲンを飲んでもアミノ酸として分解するので、皮膚のコラーゲンの補充には意味がないとされていたが、ある種のアミノ酸の結合物が、これをオリゴペプチドというが、吸収されることにより、コラーゲン産生を促すのではないかという最近の研究を吉川理事長が、抗加齢の立場で発表された。 又、しわシミの発生原因、その対処法としてのケミカルピール、レーザー、ヒアルロン注入など、形成外科医も交えて、活発な討議が行われた。 今後も美容皮膚科と美容形成外科との緊密な提携が期待される。 以上、簡単ではあるが学会の報告で、この二日間、J-mec カフェに沈澱していただけではないということがお分かりいただければ幸いである。
京王プラザホテルの42階に、土日期間限定の不思議なカフェがオープンした。
美女のサービスで、コーヒーも飲み放題、ケーキも食べ放題。 しかも42階からは東京の絶景が楽しめる。 ![]() 実は日本美容皮膚科学会の開催中、レーザー機器のリーディングカンパニーのJ-mecが器機展示を兼ねて開設したサロンである。 自分の専門でない皮膚科の学会、しかも土曜日を犠牲にしてまでも僕がこの学会に参加したのは、どこがが本能寺であるかはフォトをご覧になればお分かりでしょう。
今神戸から戻ったところ。
朝発って、今月末の市民講座の打ち合わせを、会場となる新神戸駅に接するクラウンプラザホテルで、神戸大学の寺師準教授らと行い、文字通りのとんぼ返りである。 神戸の街はいい。 俗に“隣の芝生は青い”というが、同じ港町でもなぜか神戸の方がまとまって風情があるように思える。 一つには、背後に山を控えているからだろうか、それも六甲という名山を。 市民講座のことはまた明日。 おやすみなさい。 ![]() ミスユニバースやミスワールドの日本代表のメンバーたちが、東大の安田講堂のステージに勢ぞろいした。前代未聞の快挙である。 といっても、東大がミス・コンテストを始めたわけではない。「第7回エステティック学術会議」に華を添えてくださったのだ。 母校ではあるが、あまり熱心に学生をやらなかった僕は、それほど安田講堂と縁はなかった。入学式と卒業式の時ぐらいだったろうか。それさえ定かではない。 その後昭和40年代には、学園紛争のフィナーレに、全学連と警官隊の安田砦の攻防戦が繰り広げられ、崩壊の危機に瀕したようだったが、もうすっかりその傷跡も癒えていた。 そして時代は移って、今日はその安田講堂が「ソワンエステティック協会」の美女軍団に占拠される。変われば変わるものである。 今日のプログラムはまず、メンバーの表彰式。 ![]() 引き続いてお二方のゲストの特別講演。 最後はアドバンストスキンケア(ミスパリ)寄付講座の客員教授須釜先生の研究報告だった。 これまで須釜先生は、エステのスキンケアの効果について、医学的な研究を勧められてきたが、今回の御発表は、痩身美容に伴う皮膚の改善度の研究だった。 結論から言うと、肥満体では皮膚のキメの荒れや性状の劣化、真皮のひ薄化が認められるが、痩身トリートメントによって、それが改善されることが分かったという。 東大にエスティックの講座が誕生したこと自体が画期的であるが、短期間によくこれだけの成果を上げられたものと感服した。 これによって、日本のエステティック業界も、長足の進歩を遂げ、エステティック業の社会的な認知も高まるであろう。 頑張れ、須釜!頑張れ、ミスパリ!
来週のカフェの準備に追われている。
アドヴァンストと銘打った以上、前回よりも問題を深く掘り下げなければならない。 その問題は、「皮膚の若返り」である。 外出もままならず、家に蟄居している間、最近の文献や教科書を渉猟した。 詳しくは水曜日のカフェでご披露することとし、結論を要約すると ①皮膚老化の元凶は8割が光老化である。 ②皮膚によくないのは洗いすぎである。 ③最近では機能性化粧品といって、ある程度皮膚の若返りに役立ちそうなものも現れた。 ④対処法の選択にはメス離れの傾向が著しい。これを非観血法と医者は呼ぶが、それもなるべくダウンタイムが少ないものが好まれる、たとえ効果が薄く、リピートが必要でも。 ⑤最も人気が高いのはレーザーというか、光治療である。ただこれはパソコンと同じで、半年ごとに新機種が現れるので、レーザー企業の為に稼いでいるような気がするとこぼす医師もいる。 ⑥飲むコラーゲン、ヒアルロン酸は消化の過程で分解吸収されるので、あまり意味はないようだ。 ⑦又、おなじコラーゲン、ヒアルロン酸はクリーム入れても保湿剤として働くだけで、真皮に取り込まれるわけではない。 ⑧ボトックスが解禁になったが、日本での普及はまだこれからだ。 そして女性の場合、“美しく老いる”ということはどう具現さるべきか? まだすっきりした本音の回答は得られない。 来週の田中女史との対談に備えて、猛勉強中である。まず、女史の御著書を片っ端から読むこと。 “造顔マッサージ”は体験させていただいたが、女性が何を求めているか、また女史がどうお応えになっているか、大変参考になる。 “不可解なもの、汝の名は女”とほざいてきた僕だが、ここにきてそれではすまなくなってきた。 今までは女性の秘かな願いなど無視して、ひたすらこちらのできることを押しつけて糊塗してきた。 そもそも女性の美容医療、肌の若返りに関しては、女医さんの方がはるかにアドバンテージがあるし、優れているというのが僕の持論である。 実名をあげて申し訳ないが、湘南鎌倉病院の山下理絵部長などはいい例だ。 彼女にとっては患者のなやみも自分の問題として受け止め、また、あたらしい治療法がでれば、すべてご自分で試される。 従って患者の信頼も厚いし、説得力もある。 これが僕みたいな男の医者だと、しわの一本や二本といった本音が顔に出てしまい、ぶち壊しになってしまう。 だが、この道に関わる限り、いままでのような無責任な態度は許されないところまで追いつめられてきたというのが、来週のセミナーを前にしての偽りのない気持ちである。 どうぞ、ご支援のほどを! ●詳細はこちら
アンチエイジングを始めた頃、皮膚の加齢による変化を知りたいと思い、某皮膚科の教授にお尋ねしたところ、
“あんたねぇ、俺たちゃは皮膚病になってくれなきゃわからんですよ。正常な皮膚のことを聞かれてもお手上げだ。そう、化粧品会社の研究所の方がデータを豊富に持ってますよ、例えば資生堂さんあたりにあたってみたら。” と言われ、さすが偉大な臨床医とはこういうものかと感心させられたことがある。 それだけでなく、美容は邪道だと言って皮膚科では関わりを避けてきたので、我々美容外科医が手術だけでなく、レーザー、ケミカル・ピールといったメスを使わない皮膚の若返り、本来は皮膚科医の領域まで進出出来たのである。 さすがに最近では皮膚科の医師も美容に目覚め、失地回復を叫んで美容皮膚科学会とかが蠢動し始めたようである。 ま、このような下世話な陣取り合戦の話はさておいて、資生堂に戻る。 さすがは資生堂だけあって、研究所はデータ取りだけでなく先端的な研究も続々生まれている。が、企業秘密ということもあり、我々が知りうるのはその一部だけだ。 たとえば皮膚の機能。 物理的、化学的、生物学的なすべての外敵から生体を防御し、また生体の体液の流出を防ぐ、二重のバリア機能は誰も知っている。また目隠しをすれば手探りに頼るのでわかるように、知覚器官でもある。 だが、その知覚も神経末端は真皮といって表皮の下の組織で終わると、永いこと思われていた。 ところが表皮まで神経は侵入していることを発見したのも確か資生堂研究所であった。 そして今、その主任研究員、傳田光洋氏の近著「賢い皮膚」を読むと、表皮細胞自身が感覚機能を持っていることがわかったという。表皮細胞自身が、圧力、温度、匂い、色までに反応し、伝達物質を分泌するのだという。これが神経系や血流を開始、他臓器ことに脳に影響を及ぼすのではという。 そこで彼は本の副題として=思考する最大の臓器=と打ち出している。 素晴らしい発見である。 いわゆる「皮膚感覚」は比喩的でなく実在のものということだ。 また、“心の状態”も皮膚に反映しうるという。 「皮膚は心の鏡」。もはやポーカーフェースは不可能ということだ。 など、僕は一人ですっかり興奮して、いま、“傳田漬”になっている。 先日の田中宥久子女史の施術のお陰で、皆さんから若返ったとお褒めの言葉をいただいたが、見た目以上に本人としては、“顔が軽くなった”という感じがする。丁度顔の皮をカーテンに見立てれば、重いドレープが軽やかな紗になったような。 その理由を僕なりに考察してみた。 まず、リンパの鬱帯がマッサージで軽減したこと。 また、皮膚の血行が改善されて、活性化したこと。 次に、顔面の筋肉が適度に緊張を取り戻したこと。 この最後が大事ではなかろうか。 施術の前に、“先生、ずいぶん顔の筋肉が凝ってますね”と言われ、そんなことがあるかと、正直、思ったのを思い出した。 実は僕は肩がこったことがない。というか肩こりがどういうものかわからない。 ずいぶん幸せな、と人には羨まれるが、配偶者には“貴方はただ鈍いだけよ。”といなされる。 通常筋肉はある程度の緊張を保っている。これを我々はトーヌスと呼んでいる。 筋肉が完全に緩めば皮膚はだらりと弛緩する。 きゅっと縮めば其れに直角に表面の皮膚にしわを生ずる。額のヨコジワや眉間のタテジワがそうで、最近ではボトックス注入で筋肉をマヒさせ、一時的ではあるがこのようなシワを取ることができるのは先刻ご承知の通り。 ただし自然な表情が多少は犠牲になることもあるが。 顔面筋をもみほぐすことで、意識してない凝りが取れると、筋肉は自然のトーヌスを取り戻し、ダラリ感も締め付け感も消えて、顔が軽く感ぜられるようになるのではないだろうか。 これはあくまで素人である医師の推論である。 これをなにか医学的に立証できれば面白いのではと考えている。 そして、次なる課題はその効果がどれだけ持続するか、また、永続性を保つにはどのようなメンテナンスが必要かである。 ところで今回はまずお弟子さんが施術をスタートし、あとは大先生が引き取って、おんみずから施術を完了してくださった。 ![]() お弟子さんも腕は立派なものだが、やはり大先生のタッチは違う。 指が触っているというより、手全体が顔を包み込んで、表面を這いまわるような感じだった。 局所と言うか、一定の部位をほぐしている時でも、同時に他の部位もタッチして、バランスを取りながら全体的にもみほぐされていくような感じであった。そしてその流れが途切れることがない。 今後、可能ならば、施術中の筋肉、皮下組織の変化、更には大脳の活性化などを、最近はやりの画像診断で解析してみたいものである。 ![]() 78歳の誕生日に10歳若返る? そんな魔法みたいなことがと思うでしょう。 それを可能にしてくださるのが、田中宥久子女史である。 一月の講談社企画の対談の打ち合わせの為に原宿のサロンにお伺いし、ついでに今話題の造顔トリートメントの施術を受けさせていただいた。 術前、術後とその工程はフォトでご覧ください。 ![]() ![]() クリニックに戻ると、僕の隠密行動を知らない女の子まで、“何をされたんですか、肌がつやつやしてる”とか、“なんか引き締まって小顔になった”とか不思議そうである。 そうして夜は美女軍団有志が、10歳若返った78歳の男の誕生日を、イタリアンで祝ってくださった。 店長の玄人はだしの、マジック・ショウのおまけまでついていた。 ![]() 完璧なアンチエイジングの誕生日でした。 皆さん、ありがとうございました。 |
![]() 塩谷信幸
1931年生まれ
東京大学医学部卒業 北里大学名誉教授 北里研究所病院形成外科・美容外科客員部長 AACクリニック銀座 名誉院長 NPO法人アンチエイジングネットワーク理事長 見た目のアンチエイジング研究会代表世話人 東京米軍病院でのインターン修了後、1956年フルブライト留学生としてアメリカに渡り、オルバニー大学で外科を学ぶうちに形成外科に魅了される。数年の修業の後、外科および形成外科の専門医の資格を取得。 1964年に帰国後、東京大学形成外科勤務を経て、1968年より横浜市立大学形成外科講師。1973年より北里大学形成外科教授。 1996年に定年退職後も、国際形成外科学会副理事長、日本美容外科学会理事として、形成外科、美容外科の発展に尽力している。 現在は、北里研究所病院美容医学センター、AACクリニック銀座において診療・研究に従事している。 >>アンチエイジングネットワーク >>NPO法人創傷治癒センター >>医療崩壊 >> 過去のブログはこちら(2005年5月26日~2006年5月26日) by n_shioya 以前の記事
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